【感想・ネタバレ】堕天使堂 よろず建物因縁帳のレビュー

あらすじ

設計士・長坂の新事務所は「最悪の館」だった。曳き家師・仙龍が立ち向かうは、悪魔――?よろず建物因縁帳初の洋館は……シリーズ最恐だ。

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読了

いやーこんなに積極的にやりにくる怪異はシリーズ初でしたね。
すごくホラーしててドキドキしてしまいました。
それにしても春菜ちゃんは「仕事をナメてた」と言ってましたがそうじゃなくて、
ナメられないようにと意気込むあまり視野が狭くなってただけじゃないかなぁ。
一巻の頃から不気味さに左右されずに慈しんだり憐れんだりする心は持っていたし、
こらえるところは堪えていたし、それが仙龍と関わるようになって色んな立場の人と出会い、
狭まってた視野が広がっただけなんじゃないかな、という気がしました。
ただ本人はすごいストレスだろうけどやっぱりパグ男先生を一番うまく操縦できるのは春菜ちゃんだろうなぁ…。
それにしても前作で関わった人が助けてくれる展開は熱い…!笠嶋さんー!
それから最後のシーンは切なくて泣きそうになりました。
二人の未来がいいものでなってほしいな…。
でも終わるのは寂しいな…次巻も早く読みたいと思います!

#アツい #ダーク #ドキドキハラハラ

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作のなかで感じた春奈のイラつく感じがなくなっていて安心した。
今作でもこれまでと同じ感じで心霊的な事象を(バカみたいに)否定し続けるのなら、作品全体は好きでも読み始めから中盤までが不快すぎるので切ろうかと考えていたところだった。本作の流れなら次作以降も安心できそうでよかった。

"現在"の時間軸での被害者が多く、これまでのシリーズの中でも救われることの少ない作品のような気がするが、読後に不快な感じはしない。

前半は、悪魔が心理的な介入だけでなく物理的にも影響力を行使してくる描写に、怖いと言うよりも不安(絶望感)が大きく、仙龍らが合流した時の安堵感がすごかった。
中盤で状況がはっきりすると、悪魔の能力の行使範囲やその能力を弱める案も出てきて恐怖感は抑えられる。
後半ではそれ以上のひねりはなくスッキリと建物を浄化できて一件落着。
前半の絶望と後半の爽やかさはいつも通りで面白かった。このシリーズは、ヘンな見せ場を作ろうと終盤にどんでん返しをしたりしないので、ビックリ系ホラーのような"悪い"緊張感が無く、安心して読んでいられる。

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2024年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2020/1/22
大好きな内藤了。早く読みたいけど読み終わりたくない。
でも心配で怖くて焦って読み進めちゃうんだよね。
仙龍や春菜に会えるのはうれしいんだけど、会える時はいつも危ない目に逢ってるんだな。
すでに友達のような気持ちになってるのでいたたまれない。
しかも今回はもうパグ男が憎たらしくて、魂穢れるけどもひどい目に遭えと思わずにはいられない。
でも春菜は偉いんだ。土壇場でもパグ男を見捨てない。
私なんてもうほっとけと思うのに。
だから救えるんだね。
春菜の心の声の仙龍好きがいつの間にかこんなにストレートに。
最後遂に仙龍のデレが見られてにやけるどころか瞬時に泣いた。
諦めるな、頑張れ春菜!って心の底から思った。
いや、当然春菜は諦めたりしないやろうけど。
続きがめちゃめちゃ楽しみです。

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2020年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回は西洋の悪魔。悪魔こわ。
長坂、相変わらずウザイけど、春菜がどんどん上手にあしらうので、こちらのストレスも減る笑

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2022年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本シリーズで読み終えた作品の中ではやはり「魍魎桜」が最高傑作、本作「堕天使堂」はそれに次ぐ大満足の作品でした。

本作で仙龍が曳くのは「オリバー・カード聖教会堂」。

本作はシリーズ初となるサタン(洋物)を鎮めます。

日本人であるが故に、日本古来からの霊や因縁、怨念などというものに恐怖を感じ、室内の温度が下がったような感覚や、物音、気配...それらのものに恐怖を感じます。

反対に「ポルターガイスト(映画)」などに代表されるような所謂洋物は少し引いた立ち位置から俯瞰的に見ていた気がしますが、本作はその辺りが上手くミックスされているというか、何というか...

しっかり怖さを感じながら読み進めることが出来ました。

この恐怖の感覚を本シリーズには期待している自分がいます。

物語のラストでは2作前の「犬神の杜」(私は本作を読む直前に読み終えました)で語られなかったストーリーが少し盛り込まれ、改めてシリーズ物の奥行きの深さも感じることが出来ました。

さて、次作となる「怨毒草紙」ではどんな因切りが待ち受けているのか。

楽しみですが、この後は少し箸休めで他の積読を手にしてみようと思います。

ただ、近いうちに本シリーズに戻ってきます。

何故なら、私自身が本シリーズに取り憑かれているからです。


説明
内容紹介
設計士・長坂の新事務所は「最悪の館」だった。曳き家師・仙龍が立ち向かうは、悪魔――?

よろず建物因縁帳初の洋館は……シリーズ最恐だ。
内容(「BOOK」データベースより)
悪魔憑く牧師は妻子の首を持ち去り消えたそうだ。設計士・長坂が買い取った曰くつきの廃教会。蠅の死骸が飛び回り工具が宙を舞い指を切り落とす異様を目の当たりにした春菜と曳き屋・仙龍は、過去の陰惨な雪山学生リンチ殺人に隠された所以を辿る。底知れない悪意が春菜を狙うなか、サタンの家に隠された因を特定するべく、仙龍は長坂を使った予想外の作戦を提言する―!
著者について
内藤 了
長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー.。同作からはじまる「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズは、猟奇的な殺人事件に挑む親しみやすい女刑事の造形がホラー小説ファン以外にも支持を集めヒット作となり、2016年にテレビドラマ化。近著に『BURN 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』(上下巻・角川ホラー文庫)、『夢探偵フロイト -てるてる坊主殺人事件-』(小学館文庫)。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
内藤/了
長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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2021年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

プロローグが終わったら、第一章のタイトルが「長坂パグ男の新事務所」。げげっ、いきなりパグ男かよ。萎えそうになって笑いました。

とにかく楽しみで仕方ない本シリーズ。シリーズ初の洋モノ怪異にあさま山荘事件が絡められていて、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2007)を観て以来、「総括」という言葉が使えなくなった私としてはマジで怖い。幽霊は信じないタチですが、やはり禁忌に触れてはいけないと思う。

やたら可愛げの出てきた春菜ちゃん、妄想シーンが恥ずかしい(笑)。「曳き屋に曳けないものはない」って、カッケー。映像化するとしたらいったい誰が仙龍か、そればかり考えてしまうのでした。

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2019年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ内で初めての海外製因縁?と思いきや、あさま山荘事件に繋がりが。
空白や隙間に染み込む悪意に満ちた思想、一歩間違えれば誰もが取り込まれてしまう恐ろしいモノですね……

自分をしっかり持つということって大事な事なんだと思いました。長坂所長の様な欲得1本は嫌ですが(笑)

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2025年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

50年前大学生による集団リンチ殺人事件があった。
その生き残りの植木はある物を持って教会に行った。
彼には不気味な悪魔の石像がくっきりと胸に火傷の痕として残っていた。彼は牧師ならこの悪夢を封印出来ると思い託したのだがその後牧師の妻と娘は首を持ち去られ、牧師は行方不明になった。牧師は悪魔の依り代となり地下の墓地で50年もの間屍蝋化していたのだった。仙龍達は家を持ち上げ地下に太陽の光を当てて浄化した。


う〜ん。
今回は悪魔か。
何だか微妙。
てか、私、春菜が嫌いだと気付いた。
いい子ちゃんぶる辺りが嫌い。
主人公の事嫌いだけど他のメンバーは好きだから続きも読んじゃうんだな。

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2022年03月25日

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