あらすじ
目付総意で選んだのは、老中たちの信頼も篤い、奥右筆組頭だったが…
「湯呑み所」での喧嘩騒ぎや、泥酔旗本の水難救出騒ぎ、妻の密通での成敗騒ぎなど、忙殺される目付の膝元で、前代未聞の不祥事が……。
一人抜けた目付の後任に、目付全員の総意で選んだのは、奥右筆組頭の牧原佐久三郎。日々御用部屋に出入りし、上方の信頼も篤い牧原は、「切れ者」としてもつとに知られていたので、目付としても期待されていた。新任早々、元の職場である奥右筆方の不祥事に関わることになるが、その後、自らが目安箱により訴えられ、捕縛されてしまう…。目付衆は果たして牧原を救えるか。
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Posted by ブクログ
目付の一人清川の奈良奉行への昇進により、欠員を補充することに。普通はあまりないことなのだが、奥右筆の牧原佐久三郎に決まる。
今回はこの新人牧原にまつわる話が多い。
坊主方と徒歩組とのいざこざ。
筆頭の大火傷。
船頭から託されるのは秘密文書。
そして牧原が罠をかけられ捕縛される。
目付衆は上様の進言で本来なら担当できないのだが、マ無実を証明するため大捜索を。
黒白だけではない人の心の難しさ。
今回も唸るほどの良いお話が!