【感想・ネタバレ】准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りきのレビュー

あらすじ

「怪異は、現象と解釈によって成り立つんだよ、深町くん」

人の嘘がわかる耳を持ち、それゆえに孤独になってしまった大学生・深町尚哉。
なんとなく受講した「民俗学2」のイケメン准教授・高槻になぜか気に入られ、
怪異に出会うとついテンションが上がってしまう彼の「常識担当」として助手をすることに。
高槻のもとには、奇妙な事件が次々と持ち込まれ――?

このアパートは、幽霊物件?! 隣の空き部屋から聞こえる奇妙な音の正体は…。
――「第一章 いないはずの隣人」

ふと気づくと、周りにいつも針が落ちている……。これは呪い?それとも…。
――― 「第二章 針を吐く娘」

肝試しに出かけた少女が消えた。しかし数日後、彼女は帰ってきた。足の裏はきれいなままで…。
――「第三章 神隠しの家」

ちょっぴり残念なイケメン准教授と、常識担当の大学生の凸凹コンビが
民俗学の知識を使って、怪奇事件や都市伝説の謎を「解釈」する軽快なミステリ、開講!!!


イラスト/鈴木次郎

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ラノベ調のミステリーです。『民俗学』がネタですが、小難しいうんちくが多かったり読めない漢字が多かったりしないし、キャラもライトだし、本も薄いしで読みやすい。この後の展開も用意されてそうだしさくさく読みまーす。

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2025年04月17日

ネタバレ 購入済み

気になる。

大学で、民俗学を教える准教授。子供の頃に遭遇した不思議な体験の謎を、解き明かしたいと思っている。
その大学の生徒。やはり、子供の頃に不思議な体験をして、不思議な力を得てしまい、その事を、ずっと、引きずっている。
何となく、気になる二人….….どんな話に、なって行くのだろう。

0
2023年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

准教授・高槻彰良の推察シリーズ、一作目。

高槻先生、興味深い。先生の講義を受けてみたい。民俗学って面白そう。
二人に起こったことは、いつか解き明かされるのかな。
尚哉、がんばれ。


『家守綺譚(梨木香歩)』や、『百鬼夜行抄(今市子)』のような、怪異が「在る」世界のお話が好きだ。
現実では自分の身には起こり得なそうなので、せめて物語の中でくらいは不思議なことを疑似体験してみたいのだと思う。

少し前に読んだ『ようするに、怪異ではない(皆藤黒助)』も、「怪異ではなく、人間の仕業」という話だった。
「怪異ではない」より「怪異かもしれない」ほうが好みだが、どちらも、怪異より何より登場人物が興味深いので、シリーズの続きを読んでみたい。

――
死者の祭/幽霊/わら人形/神隠し/天狗

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2025年05月10日

ネタバレ 購入済み

最初は面白かったけど…

最初の頃は面白くて興味深く読んでたけど、段々なんだかなーという気持ちになってきました。高槻先生と深町くんのお互い唯一無二の相手に出会えたという特別感に期待していたのですが、話が進むにつれて高槻先生にとっては健ちゃんの方が特別のように見えたり、深町くんと同じ経験した人出てきたなら深町くん全然特別じゃないなと思ったり…極めつけは最新刊です。深町くんの過去メインの話なのに、相変わらず高槻先生に助けられてるところとか…色々ガッカリしました。深町くんが支えられるばかりでなく、もっと対等に扱って欲しいです。高槻先生ばかりが特別な存在みたいに持ち上げられすぎていて、これじゃ道行きを共にするパートナーにはならないですよね。あと高槻先生が愛されヒロイン気質なのも微妙…。

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2021年01月11日

xfh

ネタバレ

テンプレ詰め合わせ的な…

キャラ設定がどこにでもある感じで、展開も「怪奇現象と見せ掛けて実は人間の犯行」なのでやはりどこにでもあり、目新しさは感じませんでした。

また登場人物の思考や言動が幼いので、単に「准教授と大学生」というコンビにしたかっただけで、その肩書きを活かす書き方ができるだけの腕が、この作者さんには無いかなと…。
准教授→心霊マニアの中学生、大学生→小学生、とそれぞれ肩書きを変えても同じ物語が作れるのでは。

推理小説だと思って読むとガッカリ度が大きいです。
短編が3作掲載されていますが、1作目が特につまらないです。大学生には「他人が嘘を吐いたら分かる」という超能力(?)があり、少ない登場人物の中で一人だけ嘘を吐く人がいて、その人が犯人でした、という何のひねりもない展開でした。
「犯人は分かるけど、でもこの人には鉄壁のアリバイが…」とか「やられた!こんなトリックだったとは!」とかは一切無いです。

これだけなら星1つですが、2作目が面白かったので星2つにしました。作者が別人なんじゃないかというくらい出来に差があるように感じます。
3作目は犯人との殴り合いや建物放火、警察の出動などハードボイルドなテイストでしたが、文章に全然迫力が無いので何とも…。

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2019年09月16日

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