あらすじ
「名訳」を超えた完全現代語訳。林望源氏物語・全54帖――その第31帖。源氏37歳から38歳。玉鬘が髭黒の右大将の手に落ちたことを、源氏は不本意ながら認める。玉鬘は、思い掛けない夫を持つことになったわが身を恥じる。髭黒は北の方に寄りつかなくなり、北の方の父、式部卿の宮は立腹し、娘とその子どもたちを引き取る。
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Posted by ブクログ
この巻は蛍から藤裏葉までが収録されています。
ようやく半分まで読み終えました。
今年中に全巻(全十巻)読み終える予定が、なんだかのんびりしすぎで目標達成出来なそうです・・・
紫式部は、花散里と玉鬘に自分と重ねていると何かの本で読んだことがありますが、うーんそうかも、と私も感じました。
とにかく玉鬘の登場する章は丁寧。そして長い。
こんな扱いを受けた女君はいないんじゃないかな?
玉鬘といえば、私の中では蛍の章が幻想的過ぎて好きだったんだけど、今回は行幸の章で、玉鬘が初めて源氏や夕霧以外の貴族を見かけたときの感想に注目してしまいました。
「高貴な身分の人々は、だれもみなそんなふうに美しく格別なものばかりだと思い込んでいたのだが・・・まったくのところ、同じ目鼻をもっているとも思えず、見る影もなく霞んでしまっている」
ですって!ひどい言いよう(笑)
その他源氏もおじさん扱いだし、黒髭に対する感想なんかも面白く、素直すぎる玉鬘ちゃんに拍手です☆