あらすじ
さゆりの事を無意識にあかりと呼んでしまった光一。さゆりから問い質された彼は、何と答えるのか…。一方、エレンもあかりの変化に気付き、自分を残して変わってしまった彼女に失望し、筆を置いてしまう。それぞれが自身と向き合い、人生のターニングポイントを迎える――!!
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【ご注意】
『左ききのエレン』は正しい用法・用量を守って適切なペースで読み進めましょう。
この作品には
「才能という壁にぶつかりながらも、懸命に現実と向き合う大人たちの仕事姿」がこれでもかと扇情的に描かれています。
強烈な読後感により、仕事や勉強を必要以上に頑張りすぎてしまう可能性がありますので、落ち着いた気持ちでお楽しみください。
【効能・効果】
・美大や広告業界への理解
・プレゼンや営業など、社会人の仕事に対する拒絶感の緩和
・熱意への刺激による興奮作用
【以下のような症状でお悩みの方にお勧めです】
・ファンタジー作品に感情移入できない。
・夢や努力という言葉が信用できない。
・とにかく最近やる気がない。
感情タグBEST3
タッグ
.「やりたい事がないんだもん」からの二人の衝突は刺さった。ここは色々と諦めつつ大人になってしまった者の方がダメージ大きいんじゃないかな。さて、凡読者にもさゆりの消息がわかったところで、次は。
匿名
名前間違え
さゆりの事を無意識にあかりと呼んでしまった光一のシーンが面白くもあり、怖くもあるシーンでした。
何気ないけれどもありそうな話しで面白いです。
Posted by ブクログ
他人をコントロールしようとしていたのは
良いこととは言えないとも思うが
浮気をされて振られるなんてさゆりが気の毒だ。
あかりはあかりでエレンに振られてどっちも修羅場。
ただそこから、才能が埋もれないよう
横柄な天才より謙虚な凡才の救済の為雑誌を作る
という行動に出るところが優秀。
しかし会いたくなった、ではなくちゃんと
初手から取材だと言ってあげて欲しかった。
自分につく嘘は呪いになる。
空気を読み過ぎて空気になった。
水をぶっかけ合った2人が手を組むことになるとは。
ワクワクする展開。
お互い言いたいことを言うようになってからの2人は
見ていて気持ちが良い。
タクシーに向かってそれぞれが利き手を挙げているコマが恰好よかった。
真里のシーンからファッションショーのシーンへの
繋がり方が綺麗。
あかりは彼女なりにちゃんと光一のことが好きで、
一緒にいたら普通に長生きして
”クソみたいに普通の人生”を送ると分かっていたのだな。
光一はどこまでいっても相対評価なことはわかっているが
だからこそ誰かの永遠に絶対的な存在には
なっているかもしれないのに、そういう自信は持てないのか。
熱量と技巧どちらも両立するのは
どんなことにおいても難しいだろう。
だからこそ、両立したものの完成度は凄いと思う。
さゆりの手腕でもコントロールしきれない天才。
ジェイコブスに公衆の面前で下手と叫ぶなど。
しかしここから吉と転じるのだろうな。
天才と凡才が絡み合う不幸。世知辛いってやつですかね。 身分制度があった頃には凡才にも救いがあったのかも...とか思ったり。 凡才にとって、分をわきまえるって難しいんだよなぁ...。成功した天才って、無責任に励ましたり勇気づけたりするじゃないですか。 世の中はオルタナティブな存在によってこそ成っている。自分はその一員だって認めた上で、どうやってプライド持って生きていくか…