【感想・ネタバレ】日に流れて橋に行く 7のレビュー

あらすじ

【雑誌掲載時の著者カラー原画を収録したリマスター版!】三つ星新装開店の準備を着々と進める虎三郎に、平瀬男爵から思いもよらない提案が――!? 帝国劇場の女優たちを三つ星の広告に使う許可を得るため、虎三郎は日越の日比谷社長のもとを訪ねる。同じ頃、時子は自らコーディネートしたドレスをまとい、鷹頭と帝国劇場の視察に向かうが…。

時は明治末期。傾きかけた老舗呉服屋を、英国帰りの三男・星乃虎三郎が立て直す!というお話ですが、これがめちゃくちゃ面白かった!
競合の呉服屋が近代化の波に乗り、どんどん先へ進んでいくのに、虎三郎の店「三つ星」は依然として旧体制のまま。客足も遠のき、これでは未来がないと、虎三郎は英国で知り合った実業家の青年・鷹頭と二人で「三つ星」の改革を始めます。
従業員たちは、最初こそ反発するものの、虎三郎の商才と人心掌握術の上手さにほだされていきます。
初めての女性店員、下足番の廃止など、改革の内容がまた「明治」という時代をよく表していて、「ああ~これが文明開化!」という気分にさせられます。
打算か、友情か、虎三郎と鷹頭の関係も気になるところ(このあたりの描写は、さすがBLで人気の日高ショーコ先生という感じ)。
お仕事漫画が好きな人には、ぜひ読んでいただきたい。丁寧に織り込まれた時代背景と、痛快なストーリー描写に引き込まれる良作です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今でこそ百貨店内にカフェがあるのは普通だけれど、
どれだけ目新しいことだったろう。
特別なお出掛けではなくて、自分の身の丈にあった
素敵なカフェで休憩する。
客の滞在時間を長くして他店への移動を少なくする。
休憩している間に迷っていたものを買うことにしたり、
忘れていた買物を思い出したりすることもあるだろう。

白石先生が
1人の方が良いだろう。君は三つ星のトップで
僕が聞いて不快になることもきっと話す。
僕は理想だけを書くほうがいいと言って
席を外してくれるのが中々粋だ。

「悪くない」ではなく「よくやった」は嬉しい。

日比谷社長の言うことも間違いではない。
当座の資金欲しさに名物を手放す輩を利用し、金を稼ぐ売国奴。
価値もわからない国外の客に売ってしまう。
しかし異文化の交流に美術品の移動はつきもの。
そのことによって新たな文化が作られることもある。
日本美術の新しい価値、それは国の外に出たからわかったもの。
全てが正しくもなければ、間違いでもない気がする。

グラスに果物を盛り付ける案を出す寅次さん。
虎三郎が助けてくれと言った時から考えて備えておいてくれた。
少しずつでも先へ広がっていくのが感動する。

カタログに色付きの絵葉書、小説、
そして手書きのメッセージ。
なんて胸踊るのだろう。

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2026年08月03日

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