あらすじ
台所から綴る花街と舞妓さんの日常譚、完結
京都のど真ん中、花街にある屋形でまかないさんとして暮らす少女キヨを主人公に、華やかな花街の舞台裏、普通の日のごはんを通して、温かな人間模様が描かれるお台所物語。
季節はめぐり、キヨとすみれ、健太にとって幾度めかの春が来ます。「黒髪」のお稽古に励むすみれ、料理人としての覚悟を問われる健太。そんな二人を照らし続ける、まかないさんのキヨ。変わるもの、変わらないものあれど、進みゆく京都の物語。お台所から綴る花街と舞妓さんの日常譚、万感の最終巻です。
京都と言えば舞妓さんですが、舞妓さんは、仕込みとして修行期間を乗り越えなければならないし、なりたい少女たちは全国から集まってくるけれどオンでもオフでも京言葉で話さなければならないし、しかも、なってからも芸を磨き続けなければならないという厳しい職業。このお話は、青森から舞妓さんになるために京都へやってきた2人の女の子、仕込みからあるきっかけでまかないさんになったキヨと舞妓になるためにひたすらがんばるすみれの奮闘記でもあり、ふんわりしたグルメ(?)マンガでもあるという稀有な作品です。でもこれが本当に美味しそうで可愛くて、読んでいてたびたびほっぺたがゆるみます。舞妓さんや花街に関する小ネタも満載で、お作法が大変そうだけど、一度くらい舞妓さんを呼んでみたくなるかも。
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Posted by ブクログ
良かったー!!
健太が故郷から離れた地で継ぐ居場所ができたのが熱い。
3人仲良しなまま、恋愛の進展は描かれないと踏んでたから、河原でキヨちゃんとの予感を見せてくれたのでも充分よくぞ…って感じ。
あの時の健太の言葉とても良かった。
ついに
3人の物語も終わりを迎え最後まで楽しく読むことができました。絵柄や雰囲気がとても好きな作品だったので自作も心待ちにしています。
匿名
穏やかな気持ちになるお話でした。
すみれや健太の恋もスパイスではありましたが、それだけで盛り上がるとかはなくて、本当にちょこっと。
基本的な日常だけ。
こんな生活が続いていくんだろうな。
続いて欲しかった..!
ほのぼのとしたストーリーで心が落ち着く。
恋愛要素いらなくない?ほのぼのストーリーだけでよくない?と若干思っていたんだけど、最後の最後、すーちゃんの踊りの話に繋がった時に、舞妓さんを題材にするにあたって恋愛要素はあった方がよかったのだと納得した。
その上で、キヨとケンタが結ばれる描写を明確に入れず、若干不透明なまま終わりにしたのも個人的にすごく好きだった。
(ケンタの両親と同じ、川で手を繋ぐ描写があったのでおそらくキヨとケンタは結ばれるんだと思っているけれど)
いつか3人のその後が見たい。
キヨとケンタが結ばれて、すーちゃんはケンタっぽくない王道イケメンと結ばれてんじゃないかな〜..という妄想しちゃうくらい、楽しく読ませていただきました。
(途中にある作者の手書きのページもほっこりしてて好き..)