あらすじ
行ってくるね。真っ白な少女は、精一杯に笑った。仕え魔のダニエルは哀しそうに、行ってらっしゃい。と応えた。白い少女の向かう先は、光が塗り替えた世界。そこは、何も無い世界。少女は、透明な空に、透けるように少しずつ消えていく。そうして、ここから、離れていった。――少女を待っていたのは、赫い血の色の空。鈍色に光るのは、その空に浮かぶ存在が手にした巨大な鎌。その少女は、死神だった。真っ黒の。そして、はじまる。はじまりの終わり。終わりのはじまり。これは、白い死神と黒猫の哀しくてやさしい物語。
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Posted by ブクログ
「炭酸水と透明のキミへ」はTVで話題となるアイドルが突然死に、ヒロインの前に幽霊という形で現れるというスタイルで描かれている。
必ずしも、メディアで持て囃されている人たちが全事象の幸せを手にしていない事が分かる。
何かしら、心残りや不満を抱えているのが人間であることを考えられる作品であった。
Posted by ブクログ
『世界の終わりにハミングを。』が好き。
少女は何事にも無関心な感じで、でも世界の終わりを願っているというのがちょっと共感する部分だったりします。
あとの2つはなんだか、記憶に残りにくいというかあっけない感が。
『炭酸水と透明のキミへ。』の内容は嫌いではなかったですが。