あらすじ
金軍・兀朮と呼吸を合わせたかのように戦を停止し、本拠に戻った岳飛。一方、呉用は宣凱に「岳飛を救え」と言い遺していた。梁山泊が救出に動き始める。ようやく臨安府に赴いた岳飛は、帝に拝謁後監禁されてしまう。独立軍閥を貫く姿勢が、宰相・秦桧の国造りにおける理念と衝突する。ついに、岳飛に死罪の処断が――。シリーズ前半、最大のクライマックスを迎える緊迫の第六巻。
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Posted by ブクログ
岳飛を謀殺。
おもしろくなってきました。
史実通りだと秦桧に謀殺されますが、本作は殺されたていで名もない人間として放たれます。
秦桧や青蓮寺に命を狙われながらもその運命を楽しむ岳飛。
今後の再起が見物。
Posted by ブクログ
前半最大の山場。岳飛死す!しかし・・・という第六巻。
史実では謀反の嫌疑で処刑され、岳飛は救国の英雄となる。
しかし北方謙三がこんな魅力的な漢をそう簡単に死なせるわけがない!
「岳飛を救え」という呉用の遺言を受け動く致死軍と燕青。
太祖系の印璽・短剣を交渉材料とした緊迫した駆け引き。久々の致死軍のスリリングな救出作戦。燕青も長らく隠棲していたとは思えない相変わらずのスマートさ。
脱走した姚平が敬愛する大将の危機に現れたところもまたグッとくる。
岳家軍が解体され全てを失いながらも生き延びた岳飛。
今のところ今後の展開の予想がつかない。
ここから本当の意味での「岳飛伝」が始まりになりそうだ。