あらすじ
淮水で金軍の兀朮が岳家軍と、ほぼ同時に撻懶が梁山泊軍と交戦するが、それぞれ退く形で一旦収束する。兀朮は楊令の遺児・胡土児を養子に迎え、南宋の宰相に復帰した秦桧は漢土の統一を目指し奔走する。一方、梁山泊の新頭領・呉用からの命令は相変わらず届かず、新体制下の模索が続いていた。子午山では妻・公淑の死を想い、王進は岩の上に座す――。静かに時は満ち、戦端の火蓋が切られる、第二巻。
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Posted by ブクログ
王進死す!!!
偉大すぎる男の死・・・
梁山泊を育てた男!
九紋龍の史進を捩じ伏せられる男!
水滸伝最強の男!
なんか、本当に物語が終わりへと向かっていきます。
初代梁山泊のメンバー達は歳を取りすぎました。
志とは何なのか?
替天行道とは何だったのか?
何となく振り返ってみたくなりました。
Posted by ブクログ
金国、南宋、そして岳家軍はそれぞれ痛手を乗り越え、新たな体制を作りつつあるが、梁山泊だけが、方向性を見いだすことができずにいる。
第三世代の王貴、張朔はそれぞれに梁山泊とは離れたところに自分の居場所を見つける。
機が熟したとき、呉用は聚義庁に主だったものを集める。
全てを率いる存在としての頭領を欲する秦容や呼延凌に対して、それぞれの志を持ち、それぞれの考えを持ったものの集合としての梁山泊を解く第一世代のジジたち。
それは、すべてを楊令に押しつけてしまったことへの悔恨だった。
「林冲殿さえ生きていれば、楊令殿が頭領などということは、絶対に許さなかった、という気がする」と泣く曹正に、ついつられて涙が出たが、よく考えたらそんな状況でも楊令ったら隠し子作ったんだよね。
その胡土児が金軍で兀朮の養子になっているのも、運命の皮肉と言いましょうか。
この先どうなるんだろう、ドキドキ。