あらすじ
「一年前のお約束の品を受け取りに参ります」 ――強面の古道具屋の主・喜蔵の元に、奇妙な手紙が舞い込んだ。 喜蔵の脳裏に不思議な老女と交わした約束が蘇る。 そんな折「縄張りの視察だ」と嘯く小春が再びあちらの世からやって来た。 どうやら永遠の命を授けるという「アマビエ」なる妖怪に関わる事件が起きているようで・・・・・・。 明治人情妖怪譚シリーズ第四弾!
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Posted by ブクログ
終盤の、連判状にグッときた。
人付き合いを極力避けてきた喜蔵が、今まで騒動に巻き込んできた1人ひとりに説明して名前を書いてもらうなんて…!
喜蔵の成長変化が、凝り固まった偏角が少しずつ少しずつ丸くなるのがわかって、なんだか嬉しくなる。
それとは別に、素直じゃない捻くれた発言に気付かないフリしてボケてくる小春がなんともワザとらしかったな(笑)
Posted by ブクログ
今回のお話は思いがけない人がメインで意外だった。多門一味は敵というには憎めない不思議な魅力がある。しかし、ここで猫又の長者という分かりやすい「敵」が登場しそうなので、盛大な序章と言った感じか。連判状を集める喜蔵には目頭が熱くなった。本当に人間らしくなったなぁ。