あらすじ
大妖怪としての力を失い、喜蔵が営む古道具屋「荻の屋」に居ついた小鬼の小春だが、いつまでもぐうたらしてばかり。ついに喜蔵の堪忍袋の緒が切れたとき、萩の屋に妖怪が悩み相談に訪れた。小春が勝手に掲げた「妖怪相談処」の看板を見て訪ねてきたらしい。以後、喜蔵はさまざまな妖怪沙汰に巻き込まれることに……。明治人情妖怪譚シリーズ、第二部開幕!
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Posted by ブクログ
待ちに待った一鬼夜行の第二部。
大怪我を負い大妖怪としての力を失った小鬼の小春が、喜蔵の経営する荻の屋(古道具屋)で居候。
妖力の弱くなった小春に対し、妙な気遣いをしてしまう喜蔵と、その気遣いに苛立ちを覚える小春の関係がぎくしゃくする中、小春が『妖怪相談処』の看板を掲げたとたん、ひっきりなしに妖怪が訪れるように。
果たしてその理由は...。
第一部が佳境に入ってからのような盛り上がりは今のところまだありませんが、最後はまたまたじんわり泣けるお話しでした。
本当は小春のことを大切に思っているのに、それを態度で表せない不器用な喜蔵と、妖怪らしからぬ深い愛情で、喜蔵や周りの人間のことを守ろうとする小春。
その姿があまりにも健気でいじらしくて
「どうかこの先みんなが幸せでありますように」と祈らずにはいられません。
さて、この第二部。
どのような方向へ進んでいくのでしょうか。
来夏発売予定の次回作が楽しみです。
Posted by ブクログ
待望の第2部!
力を失った小春と、そんな小春とどう接していいかわからないような不器用な喜蔵。
小春がわざとに喜蔵を怒らせようとしているのが見え見えだけに、なんだかもどかしかった。
それにしても、妖怪相手の相談処って(笑)
で、ぞろぞろやってくる妖たち。
神様のお使いまでやってきてのてんやわんやに、小春がどう事を納めるのか楽しみでページを繰る手が止まらない。
深雪に綾子、彦次とお馴染みの面々との再会も嬉しい。
彦次には切ない展開があったので、次は、ハッピーにしてあげてほしいな~。
小春と喜蔵の仲が一息ついたところで、次は何が起こるのか、今から楽しみでたまらない。
Posted by ブクログ
素直じゃないね、喜蔵も小春も。でも まぁ そこが良いのかもね。彦次さんと類さんの話は哀しかった。小梅の話の最後はほっとした。
綾子さんの相談事は何だったの?気になるなぁ