【感想・ネタバレ】ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11巻のレビュー

あらすじ

田丸らが島を後にして70年――。2017年の冬、漫画の編集者として働く後村は、ペリリュー島を訪れる。そこはかつて祖父がいた場所。後村は祖父である田丸の足跡を辿ることで、生き残った兵士がどのようにして、長い「戦後」を生きたかを知る――。語られる、帰国直後の日本の姿、亡くなった戦友の家を訪ねた時のこと、再び島を訪れた際の思いがけない再会、そして戦場で体験した出来事。伝えたかった真実、語るべきでない現実、今も鮮明に残る口にしたくない記憶。――戦争、それは自分たちと変わらない普通の人が体験した、ほんの70年前の出来事。今と≪戦争≫の時代を結ぶ真実の記録、完結。

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第二次世界大戦時、ペリリュー島は日本軍にとって大切な軍事基地だったそう。「楽園のような南の島が昔は戦場であった」そのことは史実として知っていましたが…。
主人公は漫画家志望でありながら、兵士になってしまった気の弱い青年。 武田一義先生のホッコリとした絵柄はとても親しみやすいのですが、それが戦場という悲惨な場所とのコントラストを強めている感じがしました。
日を追うごとに減っていく食糧、日本とは違う温度と湿度。なんとしても敵を攻撃しようとする上官、そして戦友たち…極限の中での人間関係の描写が胸に刺さります。
読後は「あ~、現代日本に住んでてよかった…」と思うこと間違いなし!ホント平和が一番!!

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当事者と生き証人

最初から最後まで目が離せませんでした。
終戦を迎え帰国した後の生活を語る田丸くんと、取材という名目で聞き出し壮絶な体験に引き込まれる孫。
読者であるわたしも孫と同じようにどんどん引き込まれ、最後まで気が抜けませんでした。
笑って過ごせられる平和な生活をもっと大切に、亡くなった戦没者たちに冥福を祈ります。
わたし自身、もっと祖父たちから戦争体験を聞いておけばよかったと後悔しています。

#感動する #深い

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2022年09月29日

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