あらすじ
維新で賊軍とされた伊予・松山に、三人の若者がいた。貧乏士族の長男で風呂焚きまでした信さん(後の秋山好古)、弟で札付きのガキ大将の淳さん(真之)、その竹馬の友で怖がりの升さん(正岡子規)である。三人はやがて、固陋なる故郷を離れ、学問・天下を目指して東京に向かう。しかし、誰が彼らの将来を予見できただろうか。一人は日本陸軍の騎兵の礎をつくり、一人は日本海大海戦を勝利にみちびき、さらに一人は日本の文学に革命を起こすことになるのである。
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Posted by ブクログ
しばらく積読になっていましたが、ついに着手。
すんごい情報量とボリュームでした。
時は明治時代の始め。それまで鎖国していた日本が、まだ目立たないアジアのちっぽけな国でしかなかった頃。
名前しか知らなかった歴史上の人物が次々と登場してきて、「うまれたからには日本一になりたい」と、誰も彼もが魂を燃やすようにして生きてる。本気の日本一、その分野で勝てない相手がいると分かれば新たな分野を自ら切り拓くという思考、すごいなと感銘を受けました。
(一方で、仲間たちと夜中の11時過ぎに東京から江ノ島まであるいて無銭旅行しよう〜なんて思い付きで突っ走る青春時代の姿も見られたり。面白く読み進めました。)
それから、戦術に関して、日本が外国から何をどう学び、それを主人公たちがどう操って日露戦争までの勝利を納めたか、これから更に詳細に描かれていくのかな、ここがこの小説の一つの焦点になっていくのかな、という気がします。
正直知らない言葉も多いし難しいけど、頑張って最後まで読もうと思います。
Posted by ブクログ
貧乏な家から身を立てるために軍人となった秋山好古。騎兵隊が日本で重要とされない時代であり、まだ後の活躍から顧みると、半信半疑といった気持ちであろうことが伺える。
兄の姿を見て学問を志すが、自らの意思で軍人となった真之。こちらは対照的に、本当にやりたいこととして海軍を選んだ感がある。子規に対する申し訳なさもおもはゆい。
そして同じく松山から学問を志して出た正岡子規。一番自由奔放に見え、軍事色強めの物語の中でアクセントになっている。