あらすじ
付喪神…それは、古びた器物に心が宿った存在。付喪神に大切なモノを奪われ、憎む青年・岐兵馬。付喪神と共棲し“家族”として愛す少女・長月ぼたん。千年の都・京都で、二人は出逢い、暮らすことになるのだが…。三者交わる共同生活、前途多難な屋根の下。人と物。絆と恋の付喪ノ語り、此処に開幕。
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Posted by ブクログ
全編カッコイイ&面白い。
オニグンソウ先生の絵が凄く好きなので購入。
とにかく絵力が凄い。
冒頭から衝撃力全開の画面が叩きつけられます。迫力とスピード感が有無を言わさず視界に飛び込んできます。
アクションシーンはもちろんですが、何気に兵馬と長月家邂逅のシーンが超好きですねぇ。登場の仕方としてはかなり斬新かつかっこいい、そしてビックリな構図です。劇的。
何気にその前までのページで薙達が「上」にいる事を印象付けておいて…見事に落とす。ごく自然にこの動きが腑に落ちます。
それから鏡の能力発動シーンも好き。円の描き方、構図が絶妙です。ホントに動きの描き方が上手いなぁ。
全般的に「黒」の使い方が上手いんですよねぇ…ほんとに。
絵の事ばかり語ってますが、キャラクターがまたいいんですよ。
個性豊かな付喪神たち。主大好き過ぎて微笑ましいです。…ていうか、女の子達が皆可愛いってのが凄いですね!
ロリっ子(つーても中学生くらいか?)の鏡、主大好きクールビューティ・結。最年長の羽織もおちゃめというか、砕けた感じが実にいい。
そして彼らの家長・ぼたんが可愛いのは言うまでもない。ボブカットで黒髪、更に微妙にずれてる感じがたまりません。
女の子だけじゃない。男性陣も一癖二癖あって楽しいのなんの。
好戦的で悪い笑顔が良く似合う薙、付喪神のくせにナンパが趣味の硯、そして飄々と無理難題を吹っかける祖父・造兵…。
そして何より、主人公・兵馬がバカでたまらなく楽しいw
いわゆる融通が利かない真っ直ぐバカなのですが、彼は彼なりに協調しようと頑張ってる辺りが好感度高いですねぇ。イメージとしては人の話を少しは聞いてくれる島津豊久(ドリフターズ)。…どんだけ暴走しているかは分かっていただけるかとw
台詞回しや言動見てるだけでも面白いのですが、薙の言葉を「断る!」と拒絶する時の表情や憎悪覚醒した際の黒さがゾクゾクするほどかっこいい。
アクション時のポーズもきまってます。
そんなわけで、ひっじょーにいい作品を見つけてきたな、と
読んで損ナシ。
付喪神を憎む青年と相反して、それらを愛する少女。
そして当の付喪神達とその2人との奇妙な共同生活が始まる。
お互いを受け入れていく様がテンポよく描かれており、主人公の実直な性格に好感が持てます。好きです、こういう青年(笑)
迫力のバトルシーンも見物。作画のクオリティも抜群です!