あらすじ
空海がまだ空海となる前……
荒行を繰り返す真魚(まお・空海の幼名)に危うさをみた師・勤操(ごんぞう)は
真魚を成長させるため、虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)を教える。
それは、ただ経を100万回唱えるという単純で、かつ想像を絶するほど
厳しい修行だった……
「生きては戻れない」やもしれぬ修行の先に、
真魚は何をつかむのか!?
真魚が「空海」となる青年時代を描く、第3集!!
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空海の誕生
梵字のマントラがすさまじいです。虚空蔵求聞持法というのがあるんですね。にうつ様と呼ばれている褐色肌の不思議な女性に遭遇し、いよいよ本格的に留学、となりそうです。
にうつ様はちょっと「もののけ姫」に出てきそうな。水銀の原材料を加工する生業をしていますが、これも資源枯渇は免れないでしょうし、この後の展開も気になります。
吹き出しなしのページが続くあたりも圧巻でした。描き込みが凄いです。
Posted by ブクログ
今のところこの3巻が一番好き。
真魚が始めて空海と名乗り、高野山の意味が分かってゾクゾクする。
目に見えない世界と隣り合って生きていたこの時代の人々にあって、空海は更に突出した存在だ。自らの恃む道を、世界を、迷いながら手探りながら、がつがつと力強く進んで行く。
天才の存在感
空海が「空海」となる場面が描かれる。
ただ、天才を側で見る人間というのは常に羨望と絶望が入り混じった感情を持つのだろうと思うと、複雑な気持ちになる。
そして、いよいよ最澄と空海が交わるとなるとワクワクする!