あらすじ
東京・池袋。この街は今まさに混沌の坩堝と化していた。首無しライダーと繋がる全ての人が巻き込まれ、決着の時を迎えようとしている。かつて親友だった少年たちは心と身体に傷を負いつつ、お互いを想いながらも対峙する。かつて犬猿の仲だった二人は、怒りを超えた最後の殺し合いへと発展していく。かつて額縁の向こうから見ていた少女は過去の自分を乗り越えるべく必死になる。かつて幸せだったはずの歪な恋人たちは、引き離されたその先の試練へと挑んでいく。 そしてかつての首無しライダーは、その姿を街に誇示するように──。 全ての始まりを告げたあの場所に集う時、歪んだ恋の物語が、幕を閉じる──。 さぁみんな一緒に、デュラララ!!×13
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Posted by ブクログ
読み始めは異常な者しかいないと思っていたのに、逆にこの巻では素直に見えました。
自分の愛のために動き、誰かを思い浮かべながら行動してるんですよね。
黒幕である臨也さんの、いかにも天罰が下った感じが…。
でも青葉くんは大したお咎めはなかったですね。
何が1番怖かったって、春奈ちゃんと那須島先生ですよ。
デュラララ内だから何気ないですが、ああいう狂愛って絶対どこかにあります、きっと…!
高校生トリオは無事に再会し、ワゴン組や六条さんはかっこよかったしで、良い事づくめの結末でしたね!(笑)
Posted by ブクログ
第1部完結。途中まではどうなるかと思ったが、結果的には大団円という形での終わり方をして一安心。この作品の存在はアニメで知ったのだが、主役のセルティの存在を喰うような魅力的なキャラ(特に静雄や臨也)が多く、人気があるというのもうなずける話の出来だった。(自分が話をすべて理解したかどうかという点は置いといて。こういう風に語り手や場面がコロコロ変わる作品は理解するのに時間がかかるのです。)どうにか13巻読むことができたので、機会があればアニメと続編の方もチェックしていきたい。感想はこんなところです。
Posted by ブクログ
事運びがこれで全て丸く終わるのか?
街の空は黒い漆黒。セルティが覆っている。
静雄とイザヤの殺し合い。
体力vs知能。イザヤは静雄にホームランを喰らう。
奇しくも隣のビルになんとか打ち込まれる。
それを追う静雄。
静雄を追い鯨木とヴァローナが向かうが御影が止める。
ビルから二人は落ちても喧嘩は続く。
その喧嘩、途中で途切らせたのはヴァローナ。
彼女はナイフでイザヤを刺す。
静雄を人殺しにさせないために。
サイモンによって投擲された閃光式スタングレネードが破裂した交差点。
それによりイザヤは黄根に助けられ、池袋を抜け出す。
露西亜寿司ではトムが那須島の作り出した罪歌の孫たちに囲まれている。
なんとかトムを我が手中にしようと那須島が強行突破した瞬間、閃光式スタングレネードが炸裂。周囲の罪歌付きの奴らは吹き飛ばされる。
そして、サイモンはその先に派手に喧嘩している交差点で静雄を見つけ、そこへスタングレネードを投擲したのだ。
ろっちーと正臣は帝人に会うために画策をして同行動中。
沙樹と杏里の同行動。森羅のマンションへ向かう。
が、肝心の森羅自身がいない。
セルティも姿を変えて出て行ったきり。
渡草のバンで狩沢を探しながら、罪歌付きを黙らせようとする杏里。
一つの銃声を聞きつけ、森羅と杏里一行が行き着いた場所は正臣と帝人が対峙していたビル。
帝人は正臣に向かって二つ目の銃で彼の足を撃ち、自らのこめかみに向かって発砲しようとしていた。
ダラーズを終結させるために。
そこへすべての抗争を終わらせるために動いたのはセルティだった。
自らの首を取り戻し、全てを忘れたかの様に振る舞い喋るセルティ。
セルティは自分が姿を晦ますことを前提に全てを終結に向かわせるために彼方此方に影を落とし人々を動けなくし…。
正臣の銃弾を取り除き止血。
帝人のその一瞬を捉え、死ぬことを許さない。
そこに森羅が登場。セルティの『嘘』を滔々と述べる。
セルティが森羅を無視してまで振り切ろうとして走り出した矢先、森羅はその場に来た静雄に投げ出され・・・
セルティとの首を切り、自分はただ セルティが助けてくれる と信じてぶん投げられて来た。
勿論セルティは自らの首を再度なくすわけだが、記憶は無論残っていて森羅を助ける。
ただ、落下するだけの森羅を助けるのは当たり前にセルティだ。
ちなみに 首 はシカゴへ。
一方トムを手中に出来なかった那須島が目をつけたのは杏里。
ナイフを手に正臣を病院に運ぶために3人+沙希でいた帝人が気付き、正臣達を突き飛ばし那須島に何度も刺される。
渡草達一行は那須島が助けを求めてきた際にドタチンの『あいつが俺を跳ねさせた』の一言でキレて跳ねた。
春奈に拘束され、言いなりになっていると思っていた那須島は・・・。
刺された帝人を病院に運び込むが目を覚まさず・・・
正臣の方が先に治るが…
どうにかこうにか、帝人が目を覚まし この話は完了する。
これって、マジで愛の物語なんだなぁってのが感想。
本来ならば、セルティが主人公ってずっと成田氏は言ってるんだけど、セルティだけじゃないよね?
皆が皆主人公なんだよね。
誰が特別でもなく、なんとなく人と違うことが当たり前で。
…一つ言わせてもらえれば。
セルティを使いすぎだよ、成田氏。
けど。
森羅とセルティはずっとこのままでいて欲しい私です。
Posted by ブクログ
ようやく色々こんがらがった物事が解決して一安心。
日常が続いていくことにこそ非日常とは当たり前の事だけれども、今まで回り道をしてきたからこそ辿り着いた答えに意味があると思う。
とりあえず主要メンバー生存で良かった良かった。
新シリーズにどう絡んでくるのか気になるところ。
第二部始まるらしいけど、そろそろヴぁんぷ!が読みたい・・・。
Posted by ブクログ
帝人の狂いぶりが途中までは予想していたのですが、ちょっとそれ以上だった。あかんわこいつ。
ひとまずセルティのあれこれがまとまってくれてホッとした。やっぱセルティは人間以上に人間らしくてなんぼである。そして森羅の想いの強さが素晴らしいな。
あっちこっちで色々問題勃発だったからすべてが綺麗に収まっているわけではないけれど、ひとまず落ち着いてくれてよかった。
静ちゃんはハラハラしたよ。ヴァローナに感謝だ。
Posted by ブクログ
臨也と静雄の本気の殺し合い、池袋の記憶をなくしたセルティ、ダラーズの終わり、罪歌の顛末、など盛り沢山だった。
ダラーズを終わらせるために拳銃を使った帝人が壊れているが最後に戻ってきてよかった。
静雄を人間ではない化物とする臨也だが、静雄を人間だと思ってくれる人がいて、嬉しかった。
セルティと新羅の愛が素敵。
杏里も自分や友達に向き合って、池袋の様々なゴタゴタが終わった。
第二部が楽しみだが、臨也が帰ってきそうで怖い。
セルティのいる池袋が、最高の池袋だ。
最後の一文が感慨深かった。