あらすじ
「ボクは昔、一生海を見ることなく過ごすのかと思っていたよ、エルメス」キノが感慨深げにそう言うと、エルメスと呼ばれたモトラドが、軽い口調で返す。「まあ、この世界に住む、ほとんどの人がそうじゃない?」「そうだね。城壁の外に出る人の方が少ない。それは、旅をしてよく分かった」「もっとみんな、城壁の外に出て行けばいいのにねえ。この世界の人間は、どうも“ひきこもり”がちだよ」「“この世界”ってことは……、エルメスは、別の世界を知ってるのかい?」「さあ? そんなの、あるの?」「聞いたのはボクなんだが……。まあいいや。――」(「死人達の国」)他全10話収録。
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Posted by ブクログ
-口絵イラストノベル-
「昼と夜がある国」(師匠・シズ・キノ)
「転がっている国」(キノ)
「恋文の国・b-プロローグ-」(シズ)
「死人達の国」(キノ)
「育てる国」(シズ)
「飲酒運転の国」(師匠)
「血液型の国」(キノ)
「恋文の国・a-エピローグ-」(キノ)
-フォトの日々-
「見えない真実」
「残されたもの」
本書の内容は以上の通り。
恋文の国が前後で分かれているだけあって印象的な作品でした。
フォトの日々にある「見えない真実」も色々と考える余白のある内容で良かったです。
Posted by ブクログ
もう16巻。
作者のネタが続くことに感服しつつ。
血液型の国が、この先どうするんだろうなぁってところで楽しかった。
フォトの日々は、かわいい。
そして三者三様の昼と夜のある国。この形式はいつも楽しみにしてます。お師匠様がかなり好きです。
ところで、お師匠についている男性、キノの時代ではどうなっているのか、いつも頭の隅で謎に思っています。
「たぶん、えいがより、おもしろう」
その通りだと思うよ、ティー。
Posted by ブクログ
賛否両論のようだが、自分はちょっとブラック・ユーモアなキノも好きだし
純粋に感動できるキノも好き。
キノの出番が減ってしまうけれど
フォトの話は非常に好きだ。
まさか、初登場のときにはこんな素直で可愛い子で
ハート・ウォーミングなストーリーの主人公になってくれるとは
思わなかった。
厳しいけれど、とても大事なことが描かれていて
残すということの大切さを考えさせられた。
とても良いお話。