あらすじ
砂と岩の砂漠の真ん中で、キノは空を見上げていた。晴れている。 頭を下げて、石造りの口を開ける井戸を見た。涸れている。 「だから言ったとおりだよ。最初からこれじゃあ旅なんて無理だよ。キノ。旅人に一番必要なのは、決断力だよ。それは新人でも、熟練の旅人でも同じ。違う?」 「いいや、エルメス。それはきっと運だよ。旅人に一番必要なのは、最後まであがいた後に自分を助けてくれるもの。運さ」 人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、今までにない新感覚ノベル第2弾!!
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Posted by ブクログ
第一話は読み終わってゾッとした…。
キノの行動力すごい。
第八話はいい人たちばかりの国。
だけど読み終わって納得。
ハッピーエンドだ!と思って読んだばかりに悲しさ倍増。
Posted by ブクログ
中学生の頃に初めて手に取ったライトノベルを読み返したくて、『キノの旅』を読み始めた。昔の自分はといえば、とにかく普通でいるのが嫌で、普通ではないものを求めて色々奔走していた。『キノの旅』を読むと、自分自身も外の何かに触れているような感覚がして心地よかった。
1ヶ月前に1作目を読んだのだが、今回は2作目だ。意外と覚えているもので、「優しい国」は後々の展開を知っている分読んでいて心が痛んだ。また、シズが主の話もあって面白かった。出会った仲間や友達の視点の話があると、それだけでワクワクする。
心が成熟(今しているともいえないが)した年齢で読み返すと、違った感想を持てて良いと思う。新しいものを求めるだけでなく、温故知新も大切にしたいと思った。
Posted by ブクログ
今回は7ページと短い話もあれば、50ページ越えの話もあって、いろんな国のお話が盛りだくさんだった。サクッと読める話もあれば、じっくり浸れる話もあるから全然飽きない。
特に印象に残ったのは第八話の「優しい国」。読んでいて心臓がギュッとなった…。
あとキノが通った国をシズ様も通ってて、いつか再開する日が楽しみ。
Posted by ブクログ
1巻に続けて読んだが、変わらず耳が痛い話が多い
特に「自由報道の国」は、テレビを鵜呑みにしてもいいのか、SNSは安全なのか、といった最近訴えられるメディアの危険性を再確認させられる内容だった
似た内容の話が続くものの、メッセージがはっきりしているので飽きがこない。個人的には1巻よりも好きな話が多かった