あらすじ
――余は、魔族の王国を復活させることをここに宣言する!
突如押しかけてきた幼い魔王エリザベートの宣言に、ヴェルは困惑してしまう。下手に関わると内政干渉のリスクが高まるのだが、知ってか知らずか魔王はヴェルたちの部屋に通うようになった。以後、魔王は出されるおやつに舌鼓を打ちつつ学校の宿題に取り組んだり、芋掘りに参加したり、料理に挑戦したりと、およそ他人とは思えない程度にヴェルたちと親睦を深めていく。すべては、特にやることもなく暇であるという現実が招いた必然ともいえた。
一方、難航していたリンガイア開放交渉を大人の事情でうまく解決に導いたヴェルに、バウマイスター伯爵領南方諸島群以南の探索話が持ち上がり……。
魔族との交渉はお偉いさんに一任して、魔王との交流&南方探索開始の第二十幕!
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魔族の次は…
相変わらず外交交渉は進まず、魔王さまたちと農村でのキャンプなどをしているバウマイスター伯爵家一行…
そして王命により、リンガイアの船員(役一名除く…)を解放するために特使として動く事に…
最初からそう出来れば良かったのに…
それが終わったらバウマイスター伯爵領の南方を探索するように命ぜられ、そこでもさまざまな出会いが…
前巻よりはまし
前半は幼女魔王とのまったりスローライフ。前巻からのダラダラ感をきっちり引き継いでいます。しかし、主人公が問題解決の密命を受けて本気で動き出すと、あっさり魔族との一連の問題を解決します。この辺りは昔のようで読み応えありましたね。
後半は領地南方探索編です。新キャラ(嫁候補)も出るし、それなりに面白かったと思いますが、魔族編に比べるとかなりあっさりとして尺が短いです。正直魔族編よりもこっちに力を入れて欲しかったです。