あらすじ
貴族ウィリアム・ジョーンズはかつての家庭教師、ケリー・ストウナーを久方ぶりに訪ねた。そこで眼鏡をかけた聡明なメイド、エマと出会い、徐々にふたりは惹かれ合う……ヴィクトリア朝の英国ロンドンを舞台に、伝統と革新のブリティッシュロマンスが始まる!
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至福とは、このマンガを読むことではないかと思うほどに、最高。背景も心理描写も全て、最高。レースのハンカチを一枚持つのが夢だったエマ。思い入れのある眼鏡を使い続けるエマ。表情で伝わってくるエマの想い。細部まで美しいマンガです。
丁寧な描写は一見の価値あり
身分違いの恋人達を中心にしながらも当時の世相や社会風俗、文化などについても丁寧に描かれていて非常に興味深く読めました。男性や年配の方が読んでも十分に楽しめる作品です。同じ作者のメイドもの「シャーリー」よりも少し後の時代でしょうか。エマの控えめな美しさと聡明さも魅力ですが、エマの恋人ウィリアムが物語全体を通してのんきな人のいいおぼっちゃんから強さと責任感を備えた大人の男性に成長していく姿も好ましくうかがえます。番外編も含め調度品や服装、町の様子など森薫らしい丁寧な描写は一見の価値ありです。
異国の身分違いの恋のお話・・・
絵が繊細できれい。細かな情景や景色も精密に描かれています。ストーリーは古典的なメイドと上流階級の恋物語だけど日本とはちがうなーと。外国のお話。女主人がデートを促す?シーンなど開放的。彼もしがらみとか家系とかに縛られながらも、まっすぐにエマに向かっていく姿が素敵。
紆余曲折はありますが・・・全冊購入してますがまだ読み終わってませんが、じっくり味わって読み進めたい作品です。
いい雰囲気の作品
貴族やメイドさんなど、昔の英国はこんな感じだったのか~と思わせてくれる作品です。あんまり台詞や説明がなく、絵で魅せる独特の世界観が素敵です。
目の贅沢
この漫画は読んでいて本当に目が楽しい。
他の方のレビューにもある通り、細かい書き込み、登場キャラクターの心の機微、織物のようにすべて絵に映し出されていて引き込まれる。ウィリアムと異国の第二王子、さっそく2人の男性に告白されているが、階級の低い彼女の恋模様が気になるところ。
Posted by ブクログ
メイド物の傑作コミックで、今でも支持者が多い一冊。日本のメイドというイメージの中核をなしていながら、物語がビクトリア期の身分違いの恋という所を丹念に描いている。背景を知れば知るほど、読み返して発見がある一冊。メイドを語るならば読まないといけない本。
初連載!?
作者の初連載にして趣味が炸裂した作品、といってもこの先生は後々まで趣味が炸裂しっぱなしだが。細部へのこだわりが凄い。こんなことが許された時代では無かっただろうけども。
Posted by ブクログ
受賞マンガとは知らず 表紙は何度か目にするも読むことなかったのだけど。
乙嫁語りの前作ってことを知って一気読み。
少女漫画ジャンルではあるけど、成り上がり差別と、身分格差の意識がどこの国にもあったんだなぁと。日本は、上流とその他以外の差別も物凄かったわけだけど。
上品でユーモアのある漫画
貴族の坊ちゃんと、彼の面倒を見てきた年かさのメイドの会話など、矛盾をはらむユーモアがいくつも。
ステキな女の子に舞い上がってる彼が
「いい天気だねぇ」と言えば
「今日は曇りでございますよ、坊ちゃま」と返すとか、
象に乗ってインドからやってきた友達が
「象はとても大人しいんだ」と言えば
「あっちで暴れてるの、なんだ?」と返すとか、
他にも絵と言葉の組み合わせでクスッと笑えるシーンが秀逸です。
Posted by ブクログ
ヴィクトリアンガイドとシャーリー2巻を含めて全巻再読 代表1巻
話のもってきかたはほんとあっさりなのだが
細かい背景を表現できる技術が付いてからの引き回しはまことに素晴らしい
周辺の「ふんいきマンガ」と一線を画すのは
悪人のかけないキャラクタの根からの善性で
だからこそ話も盛り上がらないが
だからこそ安心して些末な時代背景に心潤すことが出来る
___φ(。_。*)
物語よりも時代背景や書いてある其々はとても良き。
始まりを見て購入したが読んだ後に残念感が襲ってきた作品ではあった。
盛り上がって自分勝手に一緒になった二人。
結婚解消後の後始末。