【感想・ネタバレ】宇宙兄弟(11)のレビュー

あなたの幼いころの将来の夢は何ですか?もし叶わなかったのなら、その夢をあきらめたのはいつですか?「夢を持ちなさい。」、「夢を簡単にあきらめるな」と人は言うが、そう簡単に誰しも夢が叶うわけではない。一度現実を見てしまうと人は、夢を追いかけることを捨て「どうせ無理だ」とブレーキを踏んでしまうものである。
 宇宙飛行士の弟・日々人を持つ兄・六太は、幼いころにした「二人で宇宙飛行士になる」という夢を果たせず、また一人先に宇宙飛行士になってしまった弟に対し嫉妬心を抱いている・・・。そんなある日、六太のもとへ新規宇宙飛行士選抜試験の書類審査通過の通知が届く。六太は兄として日々人に引っ張られることを嫌がりながらも、忘れたふりをし続けた「宇宙飛行士になりたい」という思いを抑えられずにいた。
 立ちはだかる数々の試験を突破し、六太は無事宇宙飛行士になるという夢を叶えることができるのか!?挫折と苦悩が入り混じる、31歳無職の男の挑戦に目が離せない。

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Posted by ブクログ

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グッときたセリフ
「モノ作りには、失敗することにかける金と労力が必要なんだよ」
「本気の失敗には価値がある」

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2021年07月17日

ネタバレ 購入済み

熱い想いと実践

今回も熱かった。

誇りは、カタカナで書くと
ゴミ屑のようなプライドになるのね。

ローリー、いい味出してて最高!

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2021年02月27日

Posted by ブクログ

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生きた石コロとかかっこいいこと言うなぁ。
そして、キャンサット、楽しそうだよね。失敗の価値については技術者ならまぁそうなんだけど、こういう大会なんかでは忘れがちだよね。
ムッタによって、ピコがやる気になってくところはニヤニヤしてしまう。
パラシュートの「ト」まで教えちまった
とか、ピコかっこいいよね、ビンセントとの飲みにムッタつれてっちゃうし、気にいってるなぁ。
俺の敵はだいたい俺です
って言えちゃうところが、ムッタのいいところなんなろうな。ヒビトとは違う形だけど、正直というか真摯というかそういう人との向き合い方が似てる気がする。
ビンセントとピコの過去がグッとくる。

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2020年01月12日

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新田さんが「南波の荷物は俺が全部持つよ、当然だ」というのがさり気なく良いなと思います。
責任も感じているのでしょうし、少し打ち解けあったこともあるのではないでしょうか。

宇宙兄弟は新キャラが登場するとき、
とても癖が強くてともすれば嫌な人なのかな
と思うような感じで始まっても
いつの間にか深く思い入れてしまうほど
人の描き方が上手いと思います。
ピコもそうです。
始めはどうなることかと思いましたが
ムッちゃんが
モノづくりには失敗することにかける金と労力が必要
と言ったことから少しずつ態度が軟化します。

ブライアンとピコがお酒を飲む約束をしていたというのは
聞くだけで辛く、後悔が募ることだろうと思います。

タイヤをスポンジで作ろうというアイディアに、
パラシュートのパの字くらいは教えてやるというピコ。
一つ前の訓練では不利な要因とされた
女子が三人いるということが「運良く」と表現されたのも
なんだか良いなと思いました。
一長一短であって、一面だけで評価するのはナンセンスですし。
パラシュートは、愛で開くというのも
ぱっと聞いただけではジョークのようでもいて
中々深い言葉です。

ムッちゃんがデニール・ヤングより安全運転、
とビンスさんの運転について思っているのが
なんだか面白いです。
ムッちゃんは自分の中に降り積もった経験を、
どんな小さなことでも無駄にはしない人だと思います。

ビンスさんから訊かれて、
俺の敵はだいたい俺です、と答えるのもムッちゃんらしい。

本気の失敗には価値がある。
本気だからこそ、意味がある。
何事にも真剣に向き合っていきたいと
改めて感じます。

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2019年08月09日

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宇宙兄弟 11
小山 宙哉
講談社

おすすめ度:90点

宇宙飛行士候補生・アスキャンが、砂漠70キロを踏破するサバイバル訓練の最終日。にも関わらず、六太は高熱にうなされ、ダウンしてしまっていた。辛い道中だったが、ようやくにして、最下位でゴール。
六太たち宇宙飛行士候補生の次なる訓練は、カムバックコンペティションへの挑戦だった。カムバックコンペティションとは、パラシュートの展開システムや、自動制御のローバーを作り、どのくらい正確にゴールへたどり着けるかを競う大会である。
しかし最下位でゴールしたE班のサポート役は、全くサポートする気のない屁こき技術者、ピコ・ノートン。しかも完全な酔っ払いだったのだ。
職員によると、ピコは帰還船オリオンの開発を任されており、さらにパラシュートの展開システムを開発・製造するサブプロジェクトの総合責任者とのことだった。しかも、日々人たちが帰りに乗るオリオンのパラシュートも、ピコが手掛けたものらしい。ピコはただの酔っ払いではない、試行錯誤を繰り返し、やっと今の使えるパラシュートシステムに仕上げた技術者であった。
六太たちE班の宇宙飛行士候補生は、決められた予算内でキャンサット作りに励んでいた。しかし、パラシュートがうまく開かなかったり、ローバーが障害物を越えられず、すぐ止まってしまうという問題が発生してしまう。
みんなが頭を悩ませる中、六太は車づくりの知識と大胆な発想力を駆使し、プログラムの変更とタイヤをスポンジで作ることで打開しようとする。
スポンジならギュッと縮めて筒に入れられ、走る時には十分な大きさに膨らむ、軽いし安いし、加工もしやすい。着地の時のショックもやわらげることができ、いいこと尽くしである。
これまで様子を見ているだけだったピコは、自分ができなかった発想と、失敗を乗り越えて良い物を作ろうとする六太の考え方に衝撃を受けた。
ピコはパラシュートの布を素早くキレイに畳みながら、作業の心構えを話し始める。それは、キャンサットが本物の宇宙船と考え、自分の隣にいる宇宙飛行士を一緒に乗せて打ち上げるつもりで、全部の作業をやれということ。そして、隣の男の命を預かったつもりで、パラシュートは女子が畳む方がより良いことを教えた。
ピコのアドバイスと、六太の大胆な発想のおかげで、E班にもようやく成功の兆しが見えようとしていた。
宇宙飛行士候補生の訓練、カムバックコンペティションの準備をする中、なぜか六太は、サポート役のパラシュート技術者、ピコ・ノートンから飲みに行かないかと誘われる。
酒の席には候補生たちの教官であるビンセント・ボールドもおり、どうやら2人は、失敗に前向きな六太を、共通の親友・リックと重ねているらしかった。
リックとピコとビンスの子供時代――。
3人の夢は、いつか自分たちでロケットを作り、宇宙へ行くこと。それは、『いつか宇宙へ行く』と毎日誓いを交わすほど、熱心だった。
しかし親や教師たちは、3人の夢に反対していた。将来は鉱山で働くよう強く説得していたのだ。ピコとビンスは反抗することが出来ず、宇宙への夢を諦めると言い出す。
2人の諦めの言葉を聞き、リックは激高した。
『こんなど田舎の街で宇宙に本気で憧れた3人が出遭えたんだ。俺はそれだけでも、奇跡だと思ってた。
拳を合わせる気がねえんならもういいよ。勝手に鉱山でもどこへでも行ってくれ――俺は絶対諦めねえからな』
それ以来、3人は決別してしまった。
そして――。
ビンスとピコが進学の説明会に出席した日の午後、リックは事故で死んでしまった。
乗用車に乗っていたリックは凍結した路面にハンドルを取られ、そのまま湖に突っ込んでしまったのだ。
ピコとビンスは、この日のことを死ぬほど後悔した。
後悔という言葉では、全く足りない程に――。

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2015年01月04日

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試験の内容が面白い。ものを作ることに、あんな風に頭を使ってみたい。
最後のところはうるっと。人生、自分のテンションあがることをしたいね。

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2014年11月03日

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新田兄弟の愛情に泣かされ、ピコとビンスの過去と決意に泣かされ…と様々なキャラクターのエピソードがどれも素晴らしかった。
特にムッちゃんのモノ作りの精神にはたくさん学ぶところがある。

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2012年10月29日

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ピコ・ノートンは背負った闇が大きすぎる。大事な人を過去に2度も亡くしているからだ。ブライアンJの乗ったパラシュートがここに関わってくるのかと。悲しすぎる話。
本巻では宇宙飛行士の裏にいる技術者側からの視点で描かれるが仕事に対する矜持、誇りを感じさせられる。

ピコがブライアンJの死を悼み酒場で一人泣く姿が本当に辛すぎる。

「本気の失敗には価値がある」
この言葉に今の自分に本気で仕事に取り組んでいるだろうか、自問自答した。
ピコ・ビンス・リックの3人のポットヒルの友情が好きだった。
ピコとビンスが拳を合わせるのが多いのは、過去の悲しい出来事からきているシーンなのね。
宇宙兄弟は本当に人に熱くて、号泣なしではいられません。刺さる言葉が多く、言葉を通じ沢山のことを気づかされます。

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2013年01月06日

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いろいろなアクシデントに見舞われたもの、無事ゴールしたムッタ達。
次は超小型衛星の打上げコンペ。
熟練のロケット開発技術者であるピコがムッタチームのアドバイザーとして参加するが、どこかやる気ない。
ムッタの自動車開発の知識が活き、色々なアイディアを思いつく。
それに触発されたピコがチームに協力し始める。
すっかりピコと打ち解けたムッタは、先輩宇宙飛行士であるピンスからピコの過去について聞かされる。

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2023年03月16日

Posted by ブクログ

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砂漠での訓練を終えそのまま次の訓練に進む。内容が砂漠での体力メインのものとは一変しているため全く飽きることなく展開が気になってしまう。
またもブライアンを活用して事故のエピソードに関係する技術者ピコを登場させるのですぐ感情移入ができて良い。ビンスとも絡めるので急に出てきたキャラでも巧くハマっている。ムッタの技術者的な面を久々に使っての展開も熱い。
事故のエピソードを用いて宇宙開発への企業の関わりを描写しており、全体の失敗にも繋がってしまうという話が凄い。ピコたちの過去同様、上に立つ大人が理解してくれない、という状況が切ない。

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2012年10月02日

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ホコリはウケた(^^) 本気の失敗、テンションの上がらないことに…今回はいっぱい心に響く言葉が出た。

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2012年06月14日

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宇宙を目指す兄と宇宙を楽しむ弟のアストロノーツ漫画11冊目。

弟との絆の流星の話から、チーム内の掘り下げに行くのかと思ったら、教官の話に。
パラシュートと、試行錯誤の話。

自分で色々試して道を探るって、大事だと思うのですよね。

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2012年02月04日

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