【感想・ネタバレ】宇宙兄弟(8)のレビュー

あなたの幼いころの将来の夢は何ですか?もし叶わなかったのなら、その夢をあきらめたのはいつですか?「夢を持ちなさい。」、「夢を簡単にあきらめるな」と人は言うが、そう簡単に誰しも夢が叶うわけではない。一度現実を見てしまうと人は、夢を追いかけることを捨て「どうせ無理だ」とブレーキを踏んでしまうものである。
 宇宙飛行士の弟・日々人を持つ兄・六太は、幼いころにした「二人で宇宙飛行士になる」という夢を果たせず、また一人先に宇宙飛行士になってしまった弟に対し嫉妬心を抱いている・・・。そんなある日、六太のもとへ新規宇宙飛行士選抜試験の書類審査通過の通知が届く。六太は兄として日々人に引っ張られることを嫌がりながらも、忘れたふりをし続けた「宇宙飛行士になりたい」という思いを抑えられずにいた。
 立ちはだかる数々の試験を突破し、六太は無事宇宙飛行士になるという夢を叶えることができるのか!?挫折と苦悩が入り混じる、31歳無職の男の挑戦に目が離せない。

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ようやくムッタも合格。兄弟そろってバンソーコー。星加さんいいなぁ。
そして月面では、事故発生。ヒビト男前だね。

0
2020年01月12日

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ネタバレ

星加さんが直接伝えたかった、とむっちゃんに会いに来るところがたまらないです。
宇宙飛行士になるには運も必要。
努力すれば夢は叶う式の無責任さとは違い
リアルだなと思います。

お母さんがアポちゃんと一緒にそっとついてきて
やったわあの子、よかったわ、ケーキ買って帰りましょうと涙ぐんでいるところも好きです。

記者会見のシーンも、揃った感じがして良いですが
その後の飲み会のシーンもまた良い。
福田さんが来てくれて、
南波君も新田くんも伊藤さんも3人ともちゃんとあの場所に堂々と立ってたから
テレビで会見を見たとき鳥肌たっちゃったよ
と喜んでくれるところも泣いてしまいますし、
やっさんからのメールもまた泣かせます。
あの時「俺の中では決まってる」と言っていた二人が
実は新田さんとむっちゃんだったこと。
「自分ら最高や」の言葉。
それを読んでのむっちゃんのモノローグがまた素晴らしいです。

「日々人……お前はいつ実感した?
自分が宇宙飛行士に選ばれたってことを
合格の電話があった時か?
それとも記者会見でフラッシュを浴びた時か?
俺は飲み屋のトイレで友がくれた11件目のメールを読んだ時だ」

そして次は日々人のターン、と思いきや
大変な展開になってしまいます。

だって……天国も地獄もどっちも……生きてる時に見るもんだ
という日々人の言葉が好きです。

0
2019年08月06日

Posted by ブクログ

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おすすめ度:95点

せりかは伊東凜平の墓の前に立つと、備えられている日記を手に取り、子どもの頃を思い出していた。
せりかの父・凛平は、細胞などを検査する病理医だった。しかし、凛平は突然体調を崩してしまう。
『日記を書いてくれないか』
せりかは約束を守り、日記を書き続けた。だが、凛平はなかなか退院することができなかった。
『宇宙飛行士になる――』
宇宙には重力がなく、きれいなタンパク質の結晶を作ることができ、そのため脳の病気の原因も地上よりちゃんと研究できると知ったからだった。宇宙ならば治療法も見つかるかもしれない、凛平の病気も治せるかもしれない――と。
墓に来る前、せりかはJAXAから自分が合格したことを聞いていた。
『お父さん……! 私……宇宙に行けるんだよ――!』
せりかはダンスするようにステップを踏み、風を受けて思いっ切りジャンプした。その姿は、空の上の父に見てもらうかのようだった――。
六太が合格するかどうかは、もう運に頼るしかない。にも関わらず、やけについている日々に、六太の不安は募るばかりだった。
その頃、受験者の一人、溝口大和の部屋では――。
『残念ながら今回は、不合格となりました』
理由を問いただす溝口に、星加は言う。溝口はリーダーとしてこれからどんな職場でもトップに立てる人材だと思う――だが一つ、足りないことがある『仲間に頼る』ということだ――と。それを聞き、溝口は閉鎖ボックスでの試験を思い出していた。
『真壁ケンジ……――真壁は合格だろう。そうでなきゃ、困る……』
一方、南波家リビングでは――。
『忘れられてる……? もしかして……』
――とその時、ようやく、プルルル! と電話が鳴った。内容は、星加による『呼び出し』だった。六太が公園に着くと、大勢の遊ぶ子供たちの中で違和感を発しているおっさん・星加がいた。会話の中、六太が子どもの頃に星加と会っていたことを思い出すと――。星加は六太に握手の手をさしだした。
「我々JAXAは君を――宇宙飛行士として迎えます――おめでとう! 君には運がある!」
さらに星加は続けた。
「これからさっそく記者会見だ! 今日から君の、宇宙飛行士人生が始まるぞ!」
遅れて到着した六太を壇上で待っていたのは、ケンジ、せりか、絵名、新田。六太を含むこの5名が、新しい宇宙飛行士として合格したのだ。
会場は歓声と拍手で大盛り上がり。しかし六太はいまだ夢心地で、『自分が宇宙飛行士になれる』という実感がえられないでいた。
そして居酒屋での祝賀会。
六太の携帯には祝いのメッセージメールが何件も届いていた。なかでも『やっさん』こと古谷からは10件も来ており、その内容は――。
『なんやその答え! サル以下の発想やな!』『ジブン一人だけ 顔がニヤケてるぞ』
など、ほとんどが六太に対するツッコミだった。
そのすぐ後、今度は福田が祝いにかけつけてくれた。福田は六太、せりか、新田の合格が自分のことのように嬉しくなり、思わずテレビの前で泣いてしまったとのこと。それはきっと古谷も同じだったはずだと、みんなで祝杯をあげるのだった。
店内の喧噪の中、宴会の時間は過ぎ――。
そこに響く携帯のバイブ音。また古谷からのメールだった。
その文面は――。
『そーいえば大事なこと言い忘れてたわ。合格おめでとう』
六太は、立ち尽くしたままその言葉を受け止めた。
『閉鎖ボックスで2人を決めなあかんかった時、俺が言ったこと覚えてるか? 俺の中ではもう2人は決まってる。この2人しか考えられへんて。あれな……新田と――南波のことや。その2人が堂々合格して、その上伊東さんまで合格できた。ジブンら最高や!! 俺もなんか燃えて来たわ。待ってろよ南波! 俺も絶対宇宙行くで!』
読み終え、六太は涙をこらえながら月にいる日々人に尋ねた。宇宙飛行士になったと実感したのはいつだったか――と。
『俺は――飲み屋のトイレで、友がくれた11件目のメールを読んだ時だ』
JAXAの入社式のあと、理事長である茄子田から、人という字に例えられた深い話を聞かされていた。茄子田は、ほとんどの職員は飛行士を支える発射台に過ぎないが、飛行士たちを宇宙へ送り出すためならば全力で支えていく覚悟がある、と六太たちに力説したのだ。
一方、月では日々人とダミアンは、無人探査機・ギブソンを見つけ出して修理するため、基地を離れることとなった。バギーで月面を走る日々人たち。会話は弾んでいたが、その目は空気がないせいで鮮明に見えすぎ、錯覚を起こしていた。
そして――。
日々人たちが乗ったバギーが突然の衝撃に見舞われてしまう。
不覚にもタイヤの下の地面がなくなり、バギーは深い谷底へと飛び出していたのだ――。
気づくと、日々人が落ちたのは太陽光の届かない暗い谷底だった。起き上がると、日々人は冷静に自分の置かれた状況を把握した。
まず宇宙服の酸素はメインタンクだけで10時間は持つようだった。救援までは約4時間。
辺りは真っ暗で、ダミアンの姿はどこにもなかった。
しばらくすると、捜していた無人探査機ギブソンを見つけることができた。
そしてその前方に、幸運にもダミアンが放った照明弾を確認した。
なんとかダミアンの傍まで駆け寄り、その安否を確かめる日々人。
ダミアンは足をケガして立てなくなっており、音声機能と体温を調節する循環機能も故障してしまったようだった。
ダミアンは日々人の足手まといにならないよう『自分を置いていけ』と伝える。
ダミアンを助けたい、そう思った日々人は、ギブソンでダミアンを運ぶため、彼を担ぎ岩を登ることを決めた。
だが、壁面に手を掛け上ろうとした瞬間――岩が崩れ、日々人はそのまま落下してしまう。

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2015年01月04日

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最初の方は、宇宙飛行士候補生の合否が出て、それぞれの過去と未来がどうつながっていくのか感動しながら読んだ。
後半は日々人の月での生活、任務。おもしろそうだけど、未知な部分も多い。自分を守ってるものを一つでも失えば、それは自分の命の終わり。ここで、どう機転をきかせるか面白そうだ。

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2014年11月01日

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六太側の合格発表と日々人側での月でのトラブルへ。
相変わらず合格を一挙に明らかにせず一部はエピソードと共に明らかにしたり、残った人々も会見の場面で劇的に魅せる凝り方がたまらない。せりかの父とのやり取りは特に積み重ねがあるので感動的。六太にはついに星加さんと対面するのが良い。
なんとなく通過者の予測はつくものの、3次の審査の時点ですんなり通過したりしなかったりという前提があるので確実に予想までは出来ずワクワクしたまま読める。合格後の飲み会での元Aグループの祝福は非常に感動的。
そんな喜ばしい中日々人の方では大きなトラブルに陥る。常々語られてきた死のリスクに対する向き合い方を回想させつつ、最後まで諦めないものの、それが原因でまた苦境に陥るので次が気になって仕方がない。

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2012年10月02日

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ムッちゃんの合格発表も嬉しかったけど、何より泣けたのはやっさんからのメールだった。
そして今まで印象最悪だった溝口くんのことも見直してしまった…能力は高い人だから心機一転頑張ってほしいものだ。
窮地に陥ったヒビトくんも気になる。

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2012年10月01日

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無事に月面に降り立った日々人。一方の六太は最終試験の結果を待つが……。六太は宇宙飛行士になれるのか。

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2011年09月08日

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やっさあああああああん!!!!;_;
メールの場面で不覚にも号泣・・

☆★☆★

同期に「なんかおもろいマンガない?」と聞いたら、
こちらをお勧めされました。「宇宙兄弟」。

いくつになっても、夢は追えるんですね。
この巻じゃないけど、福田さんの

「私の夢はまだ、年老いていない!!」←うろ覚え
的なセリフも鳥肌・・


今は一つ目の夢に向かって何とか毎日を送っているけど、
もう一つの夢もいつか追えるかな・・^^

そう人生は、一度きり。

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2011年07月31日

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感動

やっさんのメールは何度読んでもやっぱり泣けますね。ムッタの年齢になってもあんなふうに心震わせられる友達や仲間と出会えることってなかなか無いと思うので、羨ましいです。この漫画を読むと、今宇宙飛行士としてがんばっている実際の皆さんも、心から応援したくなります。

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

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『人』の字の件は最高。
支えている人の事をないがしろにしたら、終わりだよね。人として。

困難な状況でも冷静に対処法を探し実行する。
相手を思いやる。

本当に月面に行ったと思わせるような臨場感を与えてくれた。

二人とも助かってよかったね。

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2012年02月25日

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