あらすじ
――ここはグリムガルじゃない。ここから出ないと。
夢魔と呼ばれる怪物と魔法使いたちが闊歩する他界パラノで散り散りになったハルヒロたち。頼れる仲間はおらず、信じられるのは自分自身だけ。
――でも、おれはどこまでおれを信じられるんだ?
目指すは仲間たちとの再会と脱出。鍵を握るは王。アリスC、同じくパラノに迷い込んでいた暁連隊のイオらと心を、力を合わせて、ハルヒロたちは無事、グリムガルへと帰れるのか――!?
異なる幻想に彩られた他界パラノ編完結。
そして、灰の中から生まれた冒険譚は大きく転換する!
アニメ化もした十文字青の冒険物!「グリムガル」という地に過去の記憶がないまま飛ばされたハルヒロたちが、生きていくために義勇兵となって、大変な思いをしながらも魔物たちと戦っていくストーリー。
この作品、なんといってもその精巧な描写が特徴です。まるで本当に生きているかのような。まるで実際にそこにいるかのような。弱い敵だと思いがちなゴブリンでさえ、一体倒すことが大変。そのことを思い知らされるのも醍醐味です!
もちろん、ゴブリンを倒すことだけでは物語は終わりません。そんな環境におかれたハルヒロたち主人公は、いろいろな出来事に戸惑いながら前に進んでいきます。圧倒的な力の前に、危険な目に会うことも数知れず。出会いと別れを繰り返し、彼らは成長します。信頼し、お互いを大切に思うことで、乗り越えていく彼らにもう目は釘付け!ぜひ楽しんでください。
感情タグBEST3
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ここにきてまさか...
パラノ編はだいたいどこのレビューを見ても他の巻に比べて評価が低いですね。自分的には面白かったし物語を進めていくために必要な流れだと思っていました。最後の数ページを読むまでは...シホルの心情やメリィの変化は次巻以降に向けたイベントの伏線?的なものだと考えていたのですがこのオチだと今までの色々なことが無駄に終わりそうな気もします。ここからどう物語を展開していくのか楽しみです!
Posted by ブクログ
パラノ編完結。
戦闘もあまりなく、魔法でいろいろファンタジーな世界を旅して、なんとか仲間と出会って帰りました、という話でした。
途中の迷い込んだ人たちの童話風パートだったり、アリスの友達の話だったり、、、長かったけどパラノから早く出ないかなーと思ってました。
最後の王と謁見くらいですかね、気になったのは。
いろいろキャラがいじられてるけど、最後の展開で、次はどうなるのか。。。
Posted by ブクログ
やっと読み終わりました〜。読んでやめてを繰り返してだいぶ時間がかかってしまいました。
最近の巻では違う世界を転々としている本作が、また気持ちの悪い世界に入ってしまいます(前巻からか)。物語の語り口調も変えていて、異色な巻に思えました。テーマ?も悪夢やトラウマのような暗い奥底にあるようなもので、軽くは読めませんでしたね。ダルングガル編のが好きです。この世界が後々どう生きてくるのかさっぱりわかりませんが、グリムガルに帰ってきたので次の巻が楽しみです!