あらすじ
異世界エンテ・イスラから、魔王を追って時空を越えた勇者エミリア。無事東京へたどりついたものの、魔王を見つけられず、たった一人街を彷徨っていた。そんな勇者が迷い込んだのは、永福町に建ついわくつきの高級マンション。偶然開いていた窓から部屋に忍び込んだ勇者が、地球人と出会うことになる『勇者の部屋探し』。 さらには、恵美と千穂がお寿司を食べながら友情を深めた『回転寿司』。マグロナルド幡ヶ谷駅前店店長・木崎が幼なじみと激闘を繰り広げた『マグロ店長会議』。いつも通り仕事に出掛ける魔王だが、何かお尻に違和感が……な『魔王の破けたズボン』ほか、『芦屋の圧力鍋』『魔王新しい携帯を買う』も収録。 電撃文庫MAGAZINE本誌と、電子限定号掲載の5編に加え、書き下ろし中編を追加。エピソード大盛りでお贈りする庶民派ファンタジー第14弾!
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Posted by ブクログ
本編の後日談だったり前日談だったり、いつもの日常だったりする短編集。
いや、この日常成分満載感は実に魔王さまらしいなあ。
6つの話が入っているけど、なんといっても圧巻は旧き竜と巨神の激突する(?)第5話(笑)
あの木崎店長と対等にやり合う相手がいたとは驚愕だ!
いやあ悪魔も天使も形無しだぜ(うん、文字通りね)
でも、その二人を掌で転がす絶対神がさらに控えているとは!
いやはや、この世界は魔界以上だな。
真奥、頑張って(笑)
それにしても、真奥が世界支配を目指すのと別の意味で、木崎店長も世界を目指しているんだね。
そしてその仲間に真奥が?
いつかそんな未来が待っているんだろう?
見てみたい気がする。
その他では、ちーちゃんは結局最初からちーちゃんだし、芦屋は芦屋だなあ(笑)
それにしても、芦屋の主夫ぷりに落ち込むちーちゃんが健気だ。
あと、やっぱりエミが本作の主要な登場人物の中で一番メンタル弱いのがよく分かった。
やっぱり仲間っていいよね。
さて、次回本編はどうなっていくのかなあ。
続きが早く読みたいね。
Posted by ブクログ
短編集。時系列はばらばらだけど最新刊よりは過去の話多め、1巻直後とか1巻より前とかの話も。
どれもよいものだ・・・けど今読みたいのはやっぱ本編の続きなんだ・・・。
Posted by ブクログ
中編を含む短編集。初期のこの作品らしい日常編で楽しく気楽に読めて満足。私的には「勇者、敵幹部の力に驚嘆する」が好きかな。芦屋さん、家事スキルマジパネェっす。確かに節約するにも先立つ道具が必要で、そこにお金かけると継続しない限り本末転倒だよなぁ。本編がシリアス寄りになってきてるだけに、こういう話はもっと読んでみたいです。
もう一冊前に…
もう一冊前に持って来て欲しかった短編集…
前巻の内容の中にこの短編集絡みの内容も入ってたし、本当にもう一冊前が丁度良かったのに…
というか、あの引きから短編集は焦らされた感が…
まあ、今回の短編集でようやくエミリアが日本に来たあとに何をやってたか分かったのは良かった。
コレももっと前に教えて欲しかったけど…
長らくの疑問がようやく溶けた。
Posted by ブクログ
今巻の読みどころは、エミリアが、なぜ安く高級マンションの住めるようになったか?の謎に迫っている所。
ずっと気になっていましたが、なるほどなぁ(笑)
Posted by ブクログ
短編集。
木崎さんのエピソードもよかったけれど、「はたらく前の勇者さま!」が楽しかったですね。
魔王側の現実世界への溶け込み具合が割とあっさり描写されていたに対し、勇者さまのは、かなり細かく描かれていますね。
文化差の吸収とか頑張っているけれど、対人スキルの残念さ加減が面白かったです。
Posted by ブクログ
前回の引きから、まさかの短編集。内容は「日常」部分が多めに含有されているが、そんな中でも、木崎店長のエピソードに絡む仕事哲学の多様さや、恵美が日本(異世界)に着いた当初のドタバタから理解を深める話などは、笑い要素も含めて楽しめた。