あらすじ
実家から戻ってこない恵美と、ガブリエルに攫われた芦屋を救うため、エンテ・イスラへ向かうことを決めた魔王たち。必死でバイトのシフトをやりくりする魔王を尻目に、着々と準備を進める鈴乃。何を持って行くかについて喧嘩したりしながらも、二人はエンテ・イスラを目指してゲートに飛び込む。 一方、恵美がオルバの手に落ちた理由とは? アラス・ラムスと共に生まれ故郷の村へと向かった恵美は、食事にトイレ、その他たくさんの日常的な困難を乗り越えながらも実家にたどり着く。そして、父ノルドの残した記録の中から世界の成り立ちに迫る秘密に気が付く。そのとき、オルバ率いる天使たちが現れて……? 魔王たちは恵美と再会できるのか!? 相変わらずの庶民派ファンタジー、今回はファンタジー成分多めでお届けです!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
本編初の連続ストーリーとなった8巻ラストから首を長くして待ち望んだ9巻。一気に読み切りましたが、楽しみながらもさらに10巻へと続く罪作りな構成にはヤキモキさせられます。
9巻では遂にエンテ・イスラを舞台に物語が進むわけですが、それでも本作の売りである「ファンタジー世界」と「現代日本」のギャップコメディは健在。しかもそのギャップを本来異世界の住人であるはずのエミリアや魔王が「日本人」的立場で語るというところが面白い。おまえら日本に馴染みすぎたんや…。
人間関係的にも見せ場は多く、8巻で遂にデレをみせたエミリアは、下手するとヤンデレになりそうな勢いで陥落中だったり、鈴乃と魔王の距離が一気に近づいたりと、萌え処もしっかり用意されているのは嬉しいですね。
アニメの影響もあってすっかりギャグ要員だったアルシエルも今巻では知将の片鱗を垣間見せたりと、各キャラの見せ場が豊富なのも嬉しい限り。
あとは、早く10巻を出して欲しいんですけど、これまでの発行ペースから考えると12月頃になるんですかね?もっとはやく読ませてくれー!
Posted by ブクログ
さらわれた芦屋&ノルドおよび、異世界「エンテ・イスラ」に行ったまま帰ってこない恵美を助けるため、魔王様が鈴乃とアシエスとともに東大陸エフハサーンの皇都「蒼天蓋城」に向かうお話。
なんていうか、相変わらずクオリティが下がりませんねー。
前回の終盤でとうとう真奥や芦屋の正体に気付いてしまった梨香や、今回ばかりは異世界に行けず、ただ待つことしかできない千穂のいじらしさと逞しさとか、細かい部分が丁寧に描かれているので本当に面白かった。
いままで謎だらけだった「イェソドの欠片」についてとか「天使たちの行動・目的」とか、いろいろなことが少しずつ明らかになっていく様はワクワクするし、中でも今回特に心を打ったのが「鈴乃に対する、魔王の告解」部分が印象的でした。
……心なしか、魔王様が某攻略王みたいな感じになっているのは気になりましたが。
ともあれ、今回も本当に面白かった! 状況を打破するためにあえて天使たちの謀略に沿って踊り続けるしかかない芦屋。孤独な立場を強いられる恵美、そして皇都を前に意外な人物との再会を果たした魔王様一行等々、次回も本当に楽しみだ。超オススメ!
真奥、エンテ・イスラへ!
恵美たちを救出する為に真奥と鈴乃、真奥に宿ったイェソドの欠片、もう一振りの聖剣でもあるアシエスの三人でエンテ・イスラへ!
しかし、社会人のし絡みや金銭的な事情その他を何とかする必要も有るという…
世知辛い…
そして今まで語られなかった魔界がエンテ・イスラを攻めた理由も真奥の口から語られる…
うん、そんな気はしてたけどね…
王が民の為に動くのは当然。
むしろエンテ・イスラの権力者は見習え。
そして、最後に重要な問題にぶち当たってるけど、もっと早く気づこうよ…
次巻は無事に救出できるのか。
とりあえず今回もちーちゃんの慧眼っぷりと内助の功が半端ない。
誰もちーちゃんには適わないは…
人として出来過ぎてる…
これで高校生なのが末恐ろしい…