あらすじ
命をいただく。そんな大仰なことじゃない。
でも、とっても大切なこと。豚舎で可愛がっていた豚の豚丼が肉になって帰ってきた。そして八軒は、学ぶ。命の重さを。その手で、その目で、その胃袋で…
そして季節はめぐる。夏から秋へ…
心にしみる美味しさ。
心に残る命の重さ。
感情タグBEST3
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一つの決意をして豚の豚丼が肉になって帰ってきた。そして八軒は、学び、それでも悩み、考え続けるところが感動しました。
学祭に向けて
豚肉、結局50kgほどあるのを燻製にすることとして、稲田兄に相談し、八軒君、1人で全部ベーコンにしていました。
校長先生や実家等にも配布し、校内でも買ってくれる他クラスの女の子やバーターを申し込んでくる上級生もいて、色々もらい、モテ期?のようにもなっていました。
夜中の謎のイベント、何かと思ったら巨大コンバインの作業見学で、ついでにスイカ泥棒も捕まえたり。大型特殊車両です。
逃げることはありですよ、と八軒君に言う校長先生の話、作者も若い読者に伝えたかったところでしょう。
料理はダメなお兄さん、またチラッと出てきていました。
匿名
美味しく
「豚丼」を美味しくいただく。
ベーコン以外にもチーズとか卵とか燻製はみんな美味しそうだな。
中島先生のチーズを勝手に持ち出す吉野さんw
駒場と御影の会話が気になる八軒w
お人好し?
八軒、かなり面倒くさい性格だなぁー💦
泣いてたからってイチイチずかずか踏み込まれるのは普通嫌なのではなかろうか?
私なら友達でも嫌だわぁ(ーー;
札幌人です。東京と比べたらましかもしれませんが、帯広道内でも夏は暑い方ですよ。
ただ確かに夏短いです。。札幌はプールあるとこの方が多いかな
Posted by ブクログ
肉になって豚丼が返ってきます。
豚丼を食べるとき、みんなが
「八軒、いただきます!」と手を合わせていうところも
1コマですが良いシーンです。
一人でベーコンに加工して
答えは出ないものの、少しスッキリしたという八軒君。
燻製にするときの煙を見て、駒場くんが
「葬式みたいだな」と言うのが印象的です。
出来上がったベーコンの味見がまたプチパーティになっていくのが良いですね。
答えは出ないからこそ、また新しく来た子豚たちに
名前をつける八軒君。
生き物を食うってこんなもんだよね、で終わりたくない。
それに感化されて、吉野さんもそこから発展して
ホエー豚の研究をやりたいと発言します。
先生やトモダチとの関係がすごく良いです。
校長先生が、生きるための逃げはあり、
と言ってくれるのも良いですし、
そこで安心するわけではなく
逃げられないやつはどうしたらいいのか、
と考えてしまうのが八軒君らしいところです。
Posted by ブクログ
豚丼のベーコン、お父さんが食べてくれてよかった。エリア51も面白かった!こういう世界もあるんだなあ。 校長先生の言葉もいい。いい大人に出会えることは本当に大事だと思う。
Posted by ブクログ
前巻最後で「豚丼」の枝肉を購入することを決めた八軒。
そしてその肉が学校に届き、八軒の手に。
答えが出るか分からない問題に、それでも真摯に向き合っていくことを決めた彼に、1巻冒頭時からの格段の成長が見受けられました。
そんな八軒に刺激され、周囲の人間も意識を変えてきている様子。今後が楽しみです。
Posted by ブクログ
もっと「豚丼」との別れは、涙涙になるかと思っていたのですが、そうでなかったところが逆に現実味がありました。手塩にかけた「豚丼」を豚丼にしてベーコンにして、それがおいしい。
あたりまえのことだけど、最後に八軒はそうやって達観しちゃうのも嫌な気がすると、再びブタたちに名前を付けたところで泣いちゃいました。
「お前の名前はベーコンだ!」といった八軒は、家畜と命と向き合う決意をした瞬間で、八軒の本当の強さはこういう打たれ強さにあるのかと思いました。
Posted by ブクログ
八軒が段ボールをあけた瞬間、涙。のくせにスカイツリー豚丼のページではもう涎が出てた。人間って現金だなぁと思った。そして校長先生の「逃げ道のない経済動物と君達は違うんですから、生きるための逃げは有りです」って言葉がとてもジンときた。経済動物に感謝して精一杯生きねば…
Posted by ブクログ
命と食についての関係をシビアかつコミカルに描いている本作ですが、豚丼(←八軒くんがついつい名付けてしまった子豚)のエピソードは特にいいですねぇ。
豚丼は食肉となるために育てられている、そんなことは百も承知だけど、商品のようにいとも簡単に売り飛ばされ捌かれることにどこか納得のいかない八軒くん、悩んだ末に肉となった豚丼を自分のもとに買い取るんですね。そして自力ですべてベーコンへと加工する。そのベーコンはさまざまな人の手に渡り「美味しさ」という幸せをとどける。人間は基本的に他の生き物の命を頂かなくては生きて行けないという、当たり前だけと普段はうまくカモフラージュされている事実と真正面からぶつらなくてはいけない話でした。
この過程で八軒くんがすっかりすっきりしたわけではないでしょうが、何か手応えを掴んでいるらしいところが青春です。
Posted by ブクログ
表紙のイラストが改変された中表紙。まさか本巻ラストに繋がるとは思いもしなかったよ。そして背表紙とカバー下。鋼もさることながら、こちらでも思わず笑わせていただきました(笑)。
本編は夏の章、というか豚の『ベーコン』が肉になって戻ってくる話完結編。
月並みなことばしか出てきませんが、色々と考えさせられるなーと思う。
【2012年7月23日購入】
早く続きが読みたい
エゾノーでの生活を通して、主人公の八軒くんと仲間の物語。 農業高校が舞台と言うこともあって(主に酪農ですが)、いろいろなことを教わります。 各巻でも農業(酪農)関係のことだけでなく、ハッと気づかせてくれることもあります。