あらすじ
▼第1話/モンブランの巻▼第2話/ゲジヒトの巻▼第3話/ブラウ1589の巻▼第4~6話/ノース2号の巻(前・中・後編)▼第7話/ブランドの巻●主な登場人物/ゲジヒト(ユーロポール所属の特別捜査官。人間そっくりの外見を持つロボット)●あらすじ/ある夜、スイス林野庁所属のロボット・モンブランが、山火事現場でバラバラの破片となって発見された。翌朝には、別の場所でロボット法擁護団体の幹部・ランケも遺体で見つかり、双方の現場を検証した捜査官・ゲジヒトは、二つの事件が同一犯のロボットによるものと考え、追及を開始する(第1話)。●本巻の特徴/巨匠・手塚治虫の代表作に、現代を代表するコミック作家・浦沢直樹が挑む! 『鉄腕アトム』の名作エピソード「地上最大のロボット」をモチーフにした話題作が、満を持して単行本化!!※この作品は2004年~2009年に刊行された『PLUTO』全8巻をカラー完全再録の上、再編集したデジタル特別版です。
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Posted by ブクログ
再読。全8巻。『20世紀少年』や『YAWARA!』などの作品で有名な浦沢直樹さんが描いた『鉄腕アトム』「地上最大のロボット」のリメイク。浦沢直樹さんの作品として浦沢さんの絵柄で描くことを条件に手塚眞さんが快諾したという。主人公がアトムではなくドイツのロボット刑事ゲジヒトであることにびっくり。モンブラン、ノース2号、ブランド、ヘラクレス、エプシロン、アトム、ゲジヒト、プルートゥ、それぞれのエピソードが切なく悲しい。最後のアトムとプルートゥとの対決、身を挺して地球を救う姿に感動した。アトムとお茶の水博士の最後の会話が印象的。
「博士......憎しみがなくなる日は来ますか?」
「わからない............そういう日が来るのを願うだけだ......」
「きっとみんな 祈っています......そんな日が来ることを......みんなが......」
心に残った言葉
・断ち切らなければならない!憎しみの連鎖を......
(エプシロン)
・人を殺すかもしれないほどの強い憎悪こそが......人工知能を育てるのだ。(天馬博士)
・アトムは......失敗作だよ。(天馬博士)
・ロボットも人間と同じように悲しみ、涙を流すんだ。(伴校長先生)
・心に、高性能もへったくれもあるか‼︎
(伴校長先生)
・ゲジヒトの言った通りです。日本の空気には、ほんの少しお醤油の成分が含まれているって。
(ヘレナ)
・憎悪からは............何も......生まれないよ......
(ゲジヒト)
・一番大好きな人のことを考えるんだ。
そうすれば勇気がわく。 (ゲジヒト)
・地球が終わっても............おまえを離さないぞ。
(ゲジヒト)
・どうせ死ぬとわかっていても、最後まで希望を捨てないのが人間だ。アトムのようにね。
(お茶の水博士)
ノース2号
私の大好きなノース2号のお話ですが不思議なんです…
現実世界では誰一人泣いてないのに、いちばん泣いちゃう不思議なお話なんです!!!
不思議な体験ができる一冊ですね📚
Posted by ブクログ
非常に面白く全て読みきってから、原作のアニメを見たらキャラクター設定など詳細にまで手が込んでいることがわかり圧巻。
ここまで壮大な漫画あるのか!?
もちろん満点です。
Posted by ブクログ
お正月のオススメ漫画番組で見て読んでみました。アトムのトリビュートと言う事で、アトムのお話です。アトムの底に流れる悲しさやりきれなさは、まんま盛り込まれてました。アトム世代では賛否あるそうてすが、何も知らない私には素晴らしいエンターテイメントに思えました。多分読破すると思います
見事なリメイク!
Netflixでアニメ化されていることもあり、読んでみました。
原作、は学生時代にセットで購入した古書で読んでいます。非常に人気の高いエピソードで、鉄腕アトムも壊れてしまう(その後100万馬力にチューンアップされる)話です。元々は中編くらいなのに、見事に別作品になっています。
そのアトムもこの1巻の最後に出てきますし、ノース2号のエピソードに出てくる盲目の音楽家を手術したモグリの医者って、絶対BJでしょう?というあたりも心憎いばかりです。
見事なアップデートで、手塚プロ社長氏のあとがきも良かったですよ。
Posted by ブクログ
原作の良さを存分に活かした浦沢直樹の作品っていう感じ。映画みたいにゾクゾクする描写、作画が素晴らしい。社会的な内容はもちろん、サスペンス要素がしっかりしててとても良かった。
底なしの恐怖や謎が迫ってくる感じ。主人公の表情に常に影があって、余計に物語の深さを感じる。ロボットなのに、みんな愛おしい。
非常に面白い
作品全体を通して陰鬱な雰囲気ではあるのだが、登場キャラ達の心情が克明に描かれており、とても面白い作品であると感じた、
Posted by ブクログ
かねてから気になっていた『PLUTO』。ゲジヒト、表紙の顔がちょっと怖めだったので悪い人かと。名前もちょっと「引っかかりそう」な名前だし。読みながら、ノース2号、ブランドがフラグ立ちすぎなんじゃないかと不安になる。ラストページ、救世主登場、となるのか?
Posted by ブクログ
山案内ロボットのモンブランと、ピアノをならうノース2号が何者かに殺される。ロビーという名のロボットは、鉄人28号にも出てきたな、とか。
アトム登場
Posted by ブクログ
鉄腕アトムのリメイク!リメイクでもとても完成度が高いお話でした。ロボットとどんどん距離が近くなっていきている社会だからこそいろいろと考えさせられる物語です。深く重いテーマですが、難しくなりすぎないで読みやすいと思います。
Posted by ブクログ
何年も前に、書店かどこかで、「君がアトム君だね」というポップか何かをみてから頭から離れなかった。そのシーンが1巻で出てきた。
日本人の医者とはブラックジャックだと思う。
劇中では、ロボットが日本だけではなく世界でも人間と同じように扱われている。鉄腕アトムの世界観と同じだ。日本でならこういう未来もあるだろう。
Posted by ブクログ
ノース2号が歌っている…………(p.160)
〔内容〕ロボットと人間が対等に共存している世界(一部では反発もある)/人間と区別のつかないタイプもいる。捜査官のゲジヒトもその一人/七体の最強ロボットたちが狙われているようだ。スイスのモンブラン。スコットランドのノース2号は哀切/トルコのブランド登場。
〔感想〕『鉄腕アトム』は全巻持ってるのでもう一回読んでみようかなとは思う。ただしこれを読み終わってからにしたい。
Posted by ブクログ
記念すべき第一巻だが、作品全体の評価は別の機会に置いておくにしてもこの一点だけを。
収録されているノース2号のエピソードは、漫画誌に残る名作だと思う。
リメイク
鉄腕アトムの地球最大のロボットをリメイク。
インターポールのロボット刑事ゲジヒトを主役に描く。
アトムは1巻終わりでようやく登場w
見分けがつかない
同じロボットでも、いかにもな旧型や人間と区別のつかないものといろいろ存在している。ラストにアトムが登場。人間にしか見えない!ブランドの子供たちもロボットなら、ずっと養育しないといけないよね。どっちなんだろう…
良い作品だと思う。
モブキャラのロボットのロビーが破壊されたのは、ビル間を跳躍する人間?に気づいてしまった為というのが(66ページ付近)、ハンターハンターの「恐ろしく早い手刀を見逃さなかった人」の末路に重なった。
ノース2号の顔がライダーマンみたいだなと思ったが、話の内容はノース2号と目の不自由な天才作曲家ダンカンがわかり合う様になっていく素晴らしい話だった。ノース2号が死ぬシーンでは涙が出た。
でもノース2号の調査のおかげでダンカンさんの心の傷を癒すことができ、新しい曲もできたので良かった。
匿名
今でこそ人間と人工知能の関係性が注目されるのは当たり前になったが、それを50年以上も前に描いていた手塚治虫の想像力はやっぱりスゴい。
それを現代風にリメイクした本作はサスペンス色が強く読み応えがあります。
残酷な…しかしながらよく出来て
寝る前に読み出したらエグい夢を見た。
絵は秀逸で、素晴らしい人物描写。
さすが、浦沢直樹先生。
そしてアイデアがもう…
ただ、関係者が戦争の地にいるものだから、残酷だなぁって感想かなあ。
本当に登場人物が見事に魅力的で魂を持ってるだけに。
Posted by ブクログ
ストーリーも面白いけど、所々で人間とロボットの境界線とか共存とかが出てきて色々考えてしまう。ノース2号の話が悲しいけど好き。反則だよあんなの。あと、あの”モグリの日本人医師”ってやっぱりBJ先生なのかな。最後に出てきたアトムが普通の男の子すぎてびっくり。
Posted by ブクログ
連載中は何となく途中で読まなくなってしまったので、
改めて最初から読み通すことにしました。
初巻ではまだ何が起こっているのかわからない状態ですが、
サスペンスタッチの展開にぐぐっと引きこまれます。
ノース2号のエピソードはやはり泣けるなぁ。
そして、いかにも何かが起こりそうなブランドのエピソード…。
アトムも登場して、これから始まる展開にドキドキします。
Posted by ブクログ
人間とロボットが共生するようになった時代。スイス最強のロボット、モンブランが殺された。同じ頃、ドイツのロボット法擁護団体の幹部が殺害された。
二人の遺体の頭部には“角”の様な物がほどこされていることからユーロポールが誇る高性能刑事ロボット、ゲジヒトは同一人物による犯行と考え捜査を進める。ゲジヒトは犯人の標的が自分を含めた7体の、大量破壊兵器になりうるロボットたちだと考えるが、その裏に隠された陰謀に巻き込まれていく。
「Wikipedia」より
Posted by ブクログ
ゲジヒトの、前髪がちょっと薄い感じとか、より人間らしさの表現としてそうしているのか。ノース2号と音楽家の話、大好きだ…ノース2号の悪夢は、それは恐ろしいものだろう。命令に逆らえるはずもなく、それを行うのが自分の存在意義である事、それによって自分と同じロボットを繰り返す、学習する人工知能を抱えながら。「そんな所で歌ってないで、早く帰っておいで。」…盲目の老音楽家の言葉が胸を突く。
なんで人間は人工知能なるものを生み出したいんだろう…案外「技術的に出来るからやってみたい知的好奇心」ではなくて、同じ人間なのに「どうして解り合えないんだろう」と言う事が根本にある気がする。
Posted by ブクログ
「鉄腕アトム」が原作の現代マンガということで、読んでいます。
本当は、浦沢直樹のマンガは、文庫本になったのだけを読んでいこうと思ってセーブしていたのですが、だって、「鉄腕アトム」ですぜ……ということで、買っちゃいました。
という割には、実は、原作になっている「地上最大のロボット」って、どんな話だったか覚えていなかったりしますが。
青騎士とか出てきたはなしではなかったのかなぁ。
読んでみた感想なのですが、このロボットに対する優しさは、アイザック・アシモフと日本人だけが持ってる感覚だと思います。
形に心が宿っているのではなく、心が宿っているから、ロボットを自分を対等に扱うんですね。
そして、1巻のラスト。いよいよアトムが!
期待、もたせます。
Posted by ブクログ
日本人たるもの、
マンガを読むものは手塚作品を読むべし!
そしてその中でもオススメということだったので、大人買いにて読み進める。
ん?アトム?
最初は違和感を抱きつつも、ちょいちょい知った顔が出てきてにんまり。
まだまだストーリーの全容は見えてこないけど、深いテーマを扱っているのがひしひしと伝わってきて、
今後の展開が楽しみ><
Posted by ブクログ
前巻一気読み(夜中)
オリジナルのアトムをほとんど知らない(キャラクターを知っている程度)ので、新鮮な気持ち+登場人物の顔のちがいのギャップを楽しめる、一番いい読み方だったのかも。
アトムがこんなかわいい少年で、天馬博士とかお茶の水博士とか・・・こんな顔? いいギャップです。
ロボットと人間が共存する世界、超高性能なロボットは人間に近い感覚をも持ち、人間を守りつつ、一部の人間たちを脅かす。
ロボットは人間の友であり、便利な道具でもあり、戦争などにも利用される。
感情がない筈の、機械であるロボット・・・人間の中には、ロボットに侮蔑の言葉を投げつけるものも多い。
ロボットたちはデータを共有しあえる。沢山の人の情報をいれてしまたら、その人口知能は目覚めない。偏った感情の注入、憎しみなど負の感情をいれてはじめて、たくさんの情報が統率されて人口知能が目覚める。
史上最強のロボットとなったアトムは、他のロボットたちのデーターを引き継ぎ、負の感情を知りつつも、増悪は何も生み出さない、だから憎しみの連鎖を断ち切ろうとする。
「Monster」や「20世紀少年」よりスッキリ読めて良かった。
何より、「鉄腕アトム」のリメイクという偉業を成しとけた浦沢さんは、すごい。
Posted by ブクログ
最終巻まで読みました。
また、最後にちょっと謎残す感じのやつですか~となってしまいました。
でも好きです。
なんかもうそういうのが好きです。
浦沢先生の描く美形(ヨハン系)が好きです。
Posted by ブクログ
鉄腕アトムのリメイク版。
モンブランの死で始まり、ノース2号にも脅威は迫りつつある!
人間を殺害するロボット・・・
かなりミステリアスな展開。
ドンドン物語に引き込まれる。
アトム世代でもないので、アトムに対しての愛着がない分、新鮮な気持ちで読むことができた。
ゲジビト主人公&巻末に登場したアトム・・・
違和感はなし。
Posted by ブクログ
一見、無関係な登場人物たちの関連性のないいくつかのエピソードを大筋に合流させていく浦沢方程式は、7体のロボットの物語にさぞやマッチするかというと意外にそうでもないかも。この物語のテーマを描くのなら、主人公ゲジヒトを中心に数人の人物とロボットがあればよく、7体のロボットの話は正直必要がないように思う。まあ7体のロボットの話を描くことがまずありきだからしょうがないか。手塚治虫自身があまり好まないという「叙情性」を、浦沢直樹から与えられた手塚キャラたちはなかなか魅力的である。
Posted by ブクログ
いつか読んでおこうと思ってた漫画のうちのひとつ。
なるほど、これが新しいアトムの世界かー
サスペンスである。
1巻の段階ではひたすらクールな内容。これから熱くなっていくのだろうか?
Posted by ブクログ
"「そんな時日本人の医者が現れた……
正確には医者ではなく、"モグリの医者"だった……
彼は、私の命を助けてやると言った……」"[p.122]
軽い気持ちで読み始めたけどめちゃくちゃ面白い。
Posted by ブクログ
一巻から五巻まで、勢いだけで読んでしまって、まったく流れがつかめなかった…。浦沢さんの漫画って、週刊連載を意識されてるんだと思うけど、エピソードひとつひとつが短編漫画として十分機能してしまうくらいに読みごたえあって、どこから読んでも続きが気になる。多分、猿でも全巻読んでしまうだろうし、読んだ後泣くと思う。そのひとつひとつをシナリオに回収して、長編漫画として描ききる構成力がめちゃめちゃすごいわけで。始発待ちのマンガ喫茶で読むような漫画じゃないですね。
Posted by ブクログ
漫画がいつのまにかCGに追い越されているのかもしれない、ということをふと思う。読み手側に既にCGのダイナミズムがインプットされていることがこの漫画の存立基盤にあるような気がする。やや、弱いか。
Posted by ブクログ
全8巻。
完璧じゃないことが人間の人間たる所以なんやろなぁ。
それが、想いや願いとかにつながるんやろなぁ。
でもブラウなんとかはなんやったんやろか。
Posted by ブクログ
49年の12月には、なんと週刊誌四本、隔週刊誌一本、月刊誌三本、その他読みきりと、何かに憑かれたように膨大な量を創作しています。手塚をいたずらに持ち上げているわけではありません。作家それぞれの資質の違いもありますし、分量を誇っても詮無いことですが、量というのもそれなりに意義はあるものです。懸命に励み、仕事をし続けるということは、必ずそれぞれの世界で財産になるに違いないからです。(あとがき)