あらすじ
▼第8話/鉄腕アトムの巻▼第9話/お茶の水博士の巻▼第10話/ヘラクレスの巻▼第11話/それぞれの戦場の巻▼第12話/家族の肖像の巻▼第13話/記憶の手違いの巻▼第14話/Dr.ルーズベルトの巻▼第15話/敵の部品の巻●主な登場人物/ゲジヒト(ユーロポール所属の特別捜査官。人間そっくりの外見を持つロボット)、アトム(日本の科学技術を結集させた、高性能の少年型ロボット)●あらすじ/”アトム”という名の少年に会うため日本へやって来た、ユーロポールの特別捜査官・ゲジヒト。だがその頃日本では、「ロボットに自由で平等な権利を与える」という国際ロボット法を発案した法学者・田崎純一郎が殺される事件が起きていた。遺体の頭部には、モンブランやランケの事件と同様に、2本のツノが突き立てられていて…(第8話)。●本巻の特徴/ついに第3の殺人事件が起こった!! 刑事ゲジヒトは、世界に数体しかいないロボットの仕業ではないかと調査を進めるが…。アトムの登場でさらに物語は進んでいく!!●その他の登場人物/ブランド(トルコの格闘ロボットで、ヨーロッパ・チャンピオン)、ヘラクレス(ギリシアの格闘ロボットで、世界チャンピオン)、お茶の水博士(日本の科学省長官でアトムの後見人)※この作品は2004年~2009年に刊行された『PLUTO』全8巻をカラー完全再録の上、再編集したデジタル特別版です。
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AI(ロボット)が人権を持ち社会に欠かせない存在として成り立っている近未来世界という設定。主人公含むAIが人と同じように感情や記憶を持ち、混迷する国際情勢(たぶんアメリカによるイラク侵攻かな?)の中で、自分たちの存在(アイデンティティー)について苦悩している描写や台詞を読んですごく考えさせられた。
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ブランドの最期が悲しい。もし戦争用のコンバットスーツが使用できていたらとか考えてしまう。ゲジヒトの記憶のズレとか過去のこととか気になることがどんどん増えて引き込まれる。戦争の時、モンブラン、ブランド、ヘラクラスはアトムに何を思ったんだろう。ラストにはウランが登場。1巻といい2巻といい良いところで終わってくれる。
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冒頭アトムが、見た目だけでなく、振る舞いも含めて、けっこう可愛い。たまたま今読んでいるけれど、AIやロボット技術、今まさに流行の最先端のことを、10年以上前に先取りといった感じ。中盤のブランドの変身シーンが敵にやられたのかと勘違いした。「アセアンにも二体……」でもう一人が見えないところが憎い演出。ラストページが1巻と同じ展開で期待感↑。
Posted by ブクログ
アトムのメンテナンスをしてくれるお茶の水博士(手塚治虫っぽい)が登場し、7人のロボットとともに狙われている人間たちは、第39次中央アジア紛争を巡るボラー調査団のメンバーだということがわかる。
トルコの格闘技ロボット・ブランドは、プルートウの誘いに応じてパンクラチオンスーツを装着して対峙する。ライバル・ヘラクレス、ゲジヒト、アトムと「接続」し、そのイメージを送ろうとするが、失敗に終わる。
ゲジヒトの謎の記憶と偽りの記憶、トラキア合衆国のアレクサンダー大統領とDr.ルーズベルト、ダリウス14世、ゴジ博士など、謎が深まっていく。原作では、サルタン(ダリウス14世)がプルートウのオーナーで、ゴジ博士はプルートウを創り、プルートウを凌ぐボラーを創った張本人ロボットだったが……。
Posted by ブクログ
『鉄腕アトム』の「地上最大のロボット」をイラク戦争への皮肉を織り込みつつサスペンスにまで昇華させた名作。ところどころに登場する手塚ファンへのサービスが嬉しい。何だかんだで浦沢直樹は絵がうますぎる。手塚作品の登場人物が、面影を残しつつ浦沢化しているところはもはや芸術。ロボットや未来の街のデザインも芸術。
物語の構成上仕方がないことだけれども、どんどんロボットが殺されていく展開は悲しい。良質の映画を観終わった後のようなカタルシスあり。
Posted by ブクログ
・ボールを探しに入った植込みで、
たまたまカタツムリを見つけてつまみあげる。
そんな、よくありそうな子どものしぐさが
ロボットにはわからない。
分析して、言葉にすることはできる。
「生命を見て、感動したんじゃないのかな?」
聞かれた本人は、
分析されてもわからない。
ちなみに、その子どもが、アトム(ロボット)。
ものすごく、心惹かれるシーン。
Posted by ブクログ
地上最強の7体のロボットが次々に破壊されていく。黒幕は誰?
原作は漫画の神様・手塚治虫の「アトム」です。
ロボットに感情はあるのか?人を殺せないようにプログラミングされてるロボットが人を殺した?とかわりとよく見かけるテーマが描かれてるけど、そこはさすが浦沢さんです!見事にロボットの悲哀を表現しています。
サスペンスが好きな人にはおすすめ!
Posted by ブクログ
いわゆる、手塚治虫先生のリメイク本。
たんなるリメイクに終わってないのが浦沢直樹の凄いところだ。
原作のほうを私はまだ未読なので先の展開が凄く気になる。読まなきゃ損でしょw
Posted by ブクログ
漫画です、漫画なんですけど。すごいんです。あの鉄腕アトムを「Monster」や「20世紀少年」の浦沢直樹氏が描き直すとこうなるんです。アトムというと、私の世代では実際あんまり読んだりアニメを見たりした記憶もないんだけど、浦沢氏の漫画が好きなもんでちょっと購入してみたら・・・すごい〜〜〜アトムってこんな話だったの?ってかなり感動。もちろん手塚先生のとはまた違うんだろうけど、このお話、奥が深いです。人によって作られた人工生命体はどこまで人間に近くなれるのでしょう。そして果てしなく人間に近づいてしまったら一体何が起こるのでしょう?深いです。そしてアトムがかわいいです。
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2巻でアトムが動き出し、お茶の水博士も登場。ゲジヒトの記憶チップを読み込んだアトムの涙…謎です。何を見たのか、何がこの先に待っているのか。巻末でウランが登場。またまた続きが気になってしょうがない引っ張りです。
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あとむぼっちゃん。笑
いやぁーなんか映画みたいなねぇ。すげぇねぇ。こりゃ原作知らんでも楽しめるよ!ぁ、でもキャラクターは見比べたら楽しいと思う。笑
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浦沢さんのコミックではまともに買って読んだのがこれが初めて(YAWARAはTVだったし)。ロボットものかと思いきやいい意味で肩透かし食らった気分です(笑。浦沢ワールドにどっぷり浸かれます☆
Posted by ブクログ
人を殺す完璧……それはどういうことです?(p.79)
〔内容〕アトム登場/第39次中央アジア紛争、そのとき派遣されたボラー調査団がキーになっている。紛争には七体のロボットが、調査団にはお茶の水博士も参加していたようだ/ギリシアのヘラクレス登場/ブランドが敵と闘う/ゲジヒトの見る悪夢はゲジヒトの記憶と関係あるのか。
〔感想〕話的に青騎士も出してくれたらいいかもなあとか思う。
■簡単な単語集
【アトム】日本のロボット。第39次中央アジア紛争に派遣されたがアイドル扱いで戦闘はしていなかったもよう。
【ウラン】アトムの妹。日本のロボット。
【お茶の水博士】科学省長官。ボラー調査団の一員だった。
【ゲジヒト】ユーロボールの特別捜査官。ロボット。夢を見る。
【国際ロボット法】ロボットに自由で平等な権利を与えた。
【ゴジ博士】ペルシア王国にいるとされた天才科学者。実在かどうか不明。
【第39次中央アジア紛争】すべてのキーになっていると思われる紛争。各地のロボットも派遣された。
【田崎純一郎】法学者。国際ロボット法の発案者。ボラー調査団の一員だった。
【ダリウス14世】ペルシア王国国王だった。独裁者でロボットの処遇もロボット権利条約から大きく外れていた。近隣諸国を侵略した。
【田鷲】警部。国際ロボット法を快く思っていない。
【ダンカン】ポール・ダンカン。作曲家。盲目。ボヘミア出身。今はスコットランドの城で暮らす。
【Dr.ルーズベルト】謎。
【中村】刑事。課長。
【ノース2号】軍隊出身のロボット。ダンカンにピアノを弾けるようになりたいと言った。戦場で数万体のロボットを破壊した。
【パンクラチオン・スーツ】ロボット。強化服みたいなもの。
【ブラウ1589】ブリュッセルの人工知能矯正キャンプに幽閉されているロボット。八年前人間を殺した。今でも危険な存在で幽閉されながら何体ものロボットを破壊した。
【ブランド】パンクラチオン・スーツでの格闘技の史上最強と言われるチャンピオン。トルコのロボット。
【ヘラクレス】ギリシアのロボット。パンクラチオン・スーツ格闘技のチャンピオン。ブランドとは過去四回闘っているがいずれも勝負がつかなかった。第39次中央アジア紛争での経験を経て、対戦相手を破壊できなくなっている。
【ヘレナ】ゲジヒトの妻。
【ホフマン】ゲジヒトのメンテナンス等をしてくれる科学者。
【ボラー調査団】第39次中央アジア紛争のとき派遣された。ペルシア王国に大量破壊ロボットが隠されているというトラキア合衆国のアレクサンダー大統領の主張を受けて調査のため派遣された。
【モグリの日本人医師】ブラック・ジャック?
【モンブラン】ラインハルト博士が作ったロボット。スイス林野庁所属。気は優しくて力持ち系で世界中で愛されていた。
【ランケ】ベルナルド・ランケ。ロボット法擁護団体の幹部。殺された。ボラー調査団の一員だった。
【ロビー】巡査ロボット。破壊された。
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この話ではロボットに感情があるように描かれているようにみえるが、それは人間が見たときにそう感じるように制御されているだけで、実は旧来のAIの枠組みから外れてないという可能性も。。。
ないか。
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アトムに続いてウラン登場。他の手塚キャラクターや
その面影をうかがわせるエピソードがいろいろあって面白いです。
それらのキャラクターがしっかり浦沢キャラクターになり、
しっかりと「重量」を感じるのがまた何ともすごいですねー。
Posted by ブクログ
人工知能は殺意を学んでしまう、また、愛情をも学ぶことが出来る。驕り高い人間が何を与えるか、と言うだけの事じゃないだろうか。親が子供をどう育てるかに似て。相手に「共感」してしまった時に、初めて感情移入が生まれる。固定の相手に対して。共感できない限り、相手への労わりは「振り」でしかない。偶然にも『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読んでいるところだが、アンドロイドに共感してしまう心があると気付いたデッカードの苦悩は人間だからこそなのか、
Posted by ブクログ
ロボット自体が、世界のパワーバランスを壊しかねない兵器である。
その悲哀が、なんともいいですねぇ。
そして、ウランちゃん登場。
そういえば、アトムには、お兄さんもいたような気が……。
Posted by ブクログ
お茶の水博士や田鷲警視、そしてウランちゃんが出てきた。タワシ警部は昇進したのか。彼らは皆、絵柄が浦沢直樹さんのものに変わっている。特に、二人の特徴的な鼻が失われている。
ゲジヒトの記憶の混乱に物語の謎があるようだ。タイトルの、プルートウの名を冠するロボットはまだ出てこない。続きが気になる。
Posted by ブクログ
ボラー調査団の一員であった、お茶の水博士にも迫る危機。
ブランドに襲い掛かる脅威!
圧倒的な力!
戦闘時に残された”巨大な苦しみ”のノイズ。
ゲジビトの悪夢の謎。
気になることがいっぱい。
Posted by ブクログ
犯人が分からないまま、連続殺ロボット事件は続く。
犯人の目的は世界最高水準のロボット7人を破壊すること。
アトムやお茶の水博士といったお馴染みキャラも登場します。
おいしい、美しい、悲しい、これらの感情がロボットには分からない。
「感情ってなに?」というテーマが常に出てくる。
そしてプルートウ、とは…。
Posted by ブクログ
アトムにお茶の水博士登場。そしてウランちゃんの登場で次巻に続くとは、編集も上手いな。
人とロボットの境界線、アメリカ・イラク戦争を彷彿とさせる展開、そしてついにプルートウの名が出てきたりと、益々続きが気になる!
Posted by ブクログ
"「完璧…………
人を殺す完璧……それはどういうことです?」
「…………」
「それは……"人間"ということですか?」"
アトムはゲジヒトさんのチップに何を見たのか……。
Posted by ブクログ
前回?だった部分を展開して明らかにしていきつつ、
それ以上に新たな謎・伏線が張られていく。
何だか哀しい話が多くて思わず目を覆ってしまいそうなのに、
画の美しさ、そしてストーリーの面白さに引き込まれてぐいぐい読んでしまう。
はて、この一連の事件がどう展開されて、
どのような問題提起が読者にされるのか?楽しみ♪
Posted by ブクログ
まだ何がなんだか分からない。
最後に出てきたウランちゃんが可愛かった。
ゲジヒトさんの過去に何があったのか?
あのテディベアは何者なのか?
あそこでテディベアを出してくる感覚がすごいなぁと思う。
テディベアを不気味だと思ったのは初めてだ。