あらすじ
「おまえしかいない、地球を救え――」
※この作品は2016年~2017年に、加筆修正・カラー完全再現のうえ刊行された『20世紀少年 完全版』全11巻+『21世紀少年 完全版』全1巻を、全22巻+上下巻に再編集したデジタル特別版です。
あの頃、彼らは少年だった。そして今、人類は滅亡する。
20世紀を生きてきた少年達は、いかに世界を救い戦ったのか…最後の冒険が、始まる。
1997年、ケンヂが営むコンビニへ刑事が訪れた。ケンヂがいつも酒の配達をしている敷島家が、全員行方不明になったのだという。敷島家の集金がまだ終わっていなかったケンヂは、飲み逃げかと落ち込むものの、渋々ビールの空きビンを取りに敷島の家を訪れる。するとそこには、どこかで見たことがあるような、不思議なマークが!
新興宗教の教祖・“ともだち”が企む、世界滅亡の計画は、ケンヂが幼い頃に仲間たちと考えた筋書き通りに進められていた。
大人になり、それぞれに暮らしがあるかつての仲間たち。
共に悪と戦うことを切り出せないケンヂは、単身“ともだち”の元へ乗り込むが、そこで意外な事実を突きつけられる。
おぼろげな記憶。
計画が書かれた「よげんの書」の存在。
今は散り散りになった、秘密基地の仲間たち。
巨大な陰謀に抗い立ち上がったケンヂの行く手を、様々な妨害が待ち受ける――!!
浦沢直樹が世に放ち、日本中を席巻することとなった大ヒット作、『20世紀少年』。
雑誌掲載時のカラーを再現した完全版で!第3集。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
「ともだち」の組織から逃げてきた男は、ケンヂに「世界を救え」と言い残して死んだ。突然のことに悩むケンヂ。そんな時、「ともだち」主催のコンサートがあることを知り、それに参加することにする。そこについにともだちが現れて…。
ついにともだちと対面するケンヂ。数多くの謎は残っているが、どうやらともだちの正体はケンヂの同級生らしいです。果たして…。
Posted by ブクログ
実は、今まで起こったトモダチ関連の事件は、ケンヂが子供の頃、友達と考えた妄想が元になっていることが判明する。
トモダチはそれを忠実に実現していて、ケンヂはそのことに責任を感じる。
次に自分が何を考えたのか、思い出したケンヂは空港に向かうけれど、時すでに遅し。
そして、直接、トモダチに会いに行くが、そこで姉の子供の父親は自分だ、と告げられる。
衝撃を受けたケンヂだったが、姪であるカンナに危機が迫っていることを告げられ、慌てて自宅に戻る……
という話でした。
たわいもない子供の妄想が、大きな事件を引き起こしている、というのはなんとも空恐ろしい状況だなあ……と思って、これこそこの物語の一番おもしろい! と感じた瞬間でした。
誰でも過去にやったたわいもない遊びが実現していく恐怖って本当にハンパないと思いますし、こんなことって誰でもしたと思うので、とにかく背筋が寒くなります。
ちょっと寒い思いをしたい方にはオススメです。