あらすじ
慣れない役割、ぎこちない関係。
文化祭。面倒な仕事をスルーする方法は……呼ばれても返事をしない、なるべく面倒くさそうな気持ちを顔に出す!?
ぼっちのスキルをフル活用して文化祭の準備をサボる気満々の八幡。しかし、授業をサボっていたら、不在なのをいいことに文化祭の実行委員にさせられてしまう。
慣れない役割とぎこちない関係。
新学期が始まってからの八幡は、どこか調子がおかしい。クラスでも、部活でも。雪乃への疑問は消えないまま、そしてそれを問わないまま……学校中が祭の準備で浮かれた空気の中、取り残されているのが当たり前のはずの八幡なのに、居心地の悪さは消えない。
まちがえてしまった答えはきっとそのまま。
人生はいつだって取り返しがつかない。
前に進まず、後戻りも出来ない二人、雪ノ下雪乃と比企谷八幡。近づきも遠ざかりもしない不変の距離感に変化は訪れるのか。
アニメ化も決定、話題のシリーズ第6弾。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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Posted by ブクログ
文化祭編。過去一面白い話でした。
八幡の言動すごすぎて、本当に高校生かと何度も思いました。
雪ノ下と八幡はそれぞれ自分のやり方で答えを導き、お互いが良き理解者という関係性が尊く、正しく青春だと思いました。
今回で陽乃さんの言動の謎が一部分かったのも良かったです。
また、最後の平塚先生が八幡を優しく叱っている姿には感動で泣いてしまいました。本当に登場してからずっと良い先生で本当に尊敬します。
余談ですが、p180の雪ノ下だけは字幕が見えないというセリフがすごくオシャレでとても好きです。渡先生の文章はギャグとシリアスのギャップがすごくて読ませる文章なのがすごいと思いました。
Posted by ブクログ
文化祭回。
最後まで読んで、とても面白かったんだけど、ひたすら相模がうっとうしい。
目立った悪役でもなく、カースト2位集団のリーダーで友達も多い、、、的な人物らしいけど、なんであそこまで嫌いなキャラ設定ができるのか不思議で流石作者さんって感じでした。
屋上の最終対決も、そんなに八幡悪いこと言ってるか?と思えるくらい。
と、なっていましたが最後の部室での雪ノ下と八幡の場面で吹っ飛びました。いいシーンでした。
あと相模捜索での材木座と川崎との話も、短いシーンながらもわりと好きでした。
物語はやっと春〜秋が終わったようで、次は冬?ですかね。期待します。
Posted by ブクログ
1~6巻までで見ると、間違いなくこの文化祭エピソードである6巻が最高潮に盛り上がっていた。
実行委員会の活動であったり、クラス演劇、そして有志バンドのライブなど、とにかく見どころ満載であり、今までの登場人物もほぼ総出演するお祭り回であった。
今回も、八幡の自己犠牲によるヒールっぷりが、結果的に雪乃や他人を救うことになるが、同時に新たな火種を生み出し、今後も奉仕部メンバーの波乱はより大きくなるように思う。
Posted by ブクログ
誤解と犠牲と変化の話。文化祭巻。入学式の日からのわだかまりが解決。雪ノ下はどんな人間にも比企谷を相手にする時のようにつっけんどんな扱いをしているのかと思ったら、陽乃の妹という立場もあるのだろうが思いのほか優等生っぽい対応の仕方でちょっと意外だった。相模南を傷つけたおかげで総スカンをくらい、特技も趣味も休日の過ごし方もお昼寝だというめぐり先輩にさえ最低と言われる八幡を心配する戸塚、平塚先生は聖人ではなかろうか
Posted by ブクログ
文化祭編。
何と言うヒッキーらしい解決方法だろうか。
そして、それにより救われた人の多いことだろうか。
こんな手段は思いつかないし、思いついても取れないだろうなあ。
リスクが高すぎ。
こう言う手段を実行に移せる強さと言うのはすごいです。
見習いたいとは思わないけど(w
しかし、この巻で俺ガイルの道は決まったと言っても過言ではない良い話でありました。
Posted by ブクログ
なんかだんだん変質しているような気がする。
これ「変な部活ラノベ」から「ピュアなセイシュン小説」になってね?
ここまでとことん「骨を切らせて肉を断つ」系の主人公は
さすがにレアなような…
ありがちな「救い」を拒否するストーリーは凡百のラノベとは
一線を画するな。これがアニメ化…だと。
序盤はまあいいかもしれないが、5巻、6巻の辺りは
視聴者ドン引き間違いなしw
怖いもの見たさでみてしまうかも、
落ち込みそうなのでやっぱみないかもwww
ニュアンスが伝わらないかもしれませんが、絶賛しています。
この調子で攻めの姿勢を崩さないでほしいです。
あとイラストが素晴らしいです、今巻は特に。
Posted by ブクログ
文化祭実行委員会(文実)にされた八幡。
同じクラスの文実の委員長になったの相模南が奉仕部へ。
「自信がないから助けてくれ」と。
ゆきのんも同じ文実なので、協力はしていくという事で。
結は「さがみんは苦手」という。
ゆきのん、文実の副委員長という立場へ。
それを良しとしてか、相模は仕事をゆきのんへ一任。
クラスでは「演劇」と称して「星の王子さま」を演ることに。
彩ちゃん&葉山の組み合わせ。
海老名さんの独断。
まー、盛り上がるんだけど。
文実の方は人手が足りない。しわ寄せはゆきのんへ。
おかげでゆきのんの披露がピークを超えて休む羽目に。
陽乃さんも有志で参加予定。
葉山もちょいちょい手伝ってくれてる。
そんな時に起きたスローガン事件。
八幡は自ら「嫌な役回り」を引き受ける。
それが起爆剤となり、文実はまとまる。
集団をもっとも団結させる存在はなんでしょう?
民衆をまとめ上げる優秀な指揮官、それは敵である。
それを引き受けてしまう八幡。
そして少しづつズレていく相模…。
文化祭は盛り上がる。
オープニングセレモニーで相模はガチガチ。ミス連発。
そのまま続けられるのはゆきのんが筆頭で頑張ってるため。
相模は自分を責めていく。
クラスでも、相模は自分の居場所が見つからない。
自分が居なくても、順調に進む物事。
それに直面して逃げ出す相模。
エンディングセレモニー直前、相模は姿を消す。
探すように言われて動き出す八幡。
材木座にアドバイスを求めて、川崎に教えられて屋上へ。
居た。
相模は・・・自己嫌悪中。
エンディングセレモニーを10分伸ばすために、ゆきのん、結、陽乃、平塚先生でバンドを組んでもらってる。
駄々こねてる場合じゃない。
遅れてくる葉山と相模とつるむ女子二人。
宥める三人にまだグダグダ言ってる。
それを見て、追い打ちをかける八幡。
チヤホヤされたいだけなんだろ?
わかってるんじゃないのか?自分がその程度の・・・
嫌な噂はあっという間に広まる。
平塚先生の「誰かを助けることは、君自身が傷ついていい理由にはならないよ」が印象的だ。
そういうやり方しか出来ない八幡の不器用さ。
それ自体が八幡たるものなのだろうが。
自己を認めて大人になる過程はいくつもあるが。
ある意味達観している八幡にも、足りないものがある。
だってまだ、学生だ。