【感想・ネタバレ】黄昏流星群 33のレビュー

あらすじ

凶悪犯罪のプロファイリングを行なう研究所に再就職した、元警視庁の敏腕刑事・小日向透。あるとき、同じ生年月日の凶悪犯が4人いる奇妙な偶然に気付いた小日向が調査を進めると、なんと4人全員が同じ病院で生まれていたことが判明。その日、その病院ではもう1人新生児が誕生していたのだが…(第1話)。大手自動車メーカーを定年退職して、現在は年金生活の朝岡源六。20年前に出張で訪れた仙台の神社で、偶然見た絵馬の文面と筆跡で妻の浮気を疑ったが、問い質すことなく時を過ごしてきた。その妻が末期ガンと宣告されたことで、彼女が逝く前に真実を知りたいと切に願ったが…(第6話)。週刊誌編集者の緒方は、取材先で知り合った上松夕紀子とつき合い始めて5年になる。今では会話もあまりなく、彼女に他に男がいても不思議ではない。そこで緒方は、共通の友人であるカメラマン・宮本になりすまし、メールで夕紀子が自分に対してどう思っているか聞き出すことにしたが…!?(第8話)

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Posted by ブクログ

「星鵠を射る」「星になる前に」「流星メール劇場」変わったストーリー3本立てで面白かった。「星鵠を射る」は元捜査一課の敏腕刑事であった小日向透が日本犯罪研究所という犯罪分析をしているシンクタンクに再就職するところから始まる。元刑事の経験を生かして過去の犯罪を分析しているとある日妙な符号に気がついた。犯罪者の生年月日を調べているとある日生まれた犯罪者が4人もいたのだ。しかも4人ともが同じ病院で同じ日1961年6月19日に生まれている。何という偶然の一致なのかと調べを進めているとある日屋台のおでん屋で知り合った女と懇意になる。その日以来転がり込んだ女の身元を調べてみるとまさに1961年6月19日に生まれた同じ病院に生まれた最後の1人であった。そしてとある日女は豹変して男に襲い掛かる。間一髪で身の危険を回避した男だったがさらに調べを進める内に自分でも非科学的過ぎて信じる事はできないがそう考えると至極納得のいくひとつの答えにたどり着く。つまりそれは悪魔の所業だ。シンクタンクの仲間にも冗談まじりに話していると趣味でオカルト研究をしているといる男から悪魔の弱点を聞きつける。唯一の急所眉間に麻黄を練り込んだ弾を撃ち込む事だった。歳さらばえた小日向透だったが昔取った杵柄(何を隠そう小日向さんは昔エアーピストルのオリンピック代表で銅メダリストだった。)で見事悪魔を退治した小日向さんはそのまま悪魔に乗っ取られてまた命を狙われるかも知れないその女と暮らしていくことを決める。なぜならその女の事を心の底から本気で愛しているからだ。他二篇もなかなか読み応えあるストーリーだった。

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2019年10月31日

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