【感想・ネタバレ】黄昏流星群 1のレビュー

弘兼憲史

52歳の盛本芳春は、入社以来、30年間わき目もふらず仕事に励み、現在は銀行支店長の座にいる。会社人間で、本社への復帰を夢見ていたが、ある日系列会社への出向を打診され、呆然。自分の人生に疑問を感じて、ヤケ気味にスイス・マッターホルンへの旅行を決意。そこで優雅で上品な妙齢の日本人女性、誠子と知り合う。ホテルのレストランで食事の後、部屋で飲み直すことになるが、連絡先も本名も知らないまま、気まずく別れるはめに。彼女への恋心を抑えきれず、苦悩の日々を過ごしていたある日、意外な場所で再会を果たす。ふたりの恋心は一気に燃え上がるが、そこには障害も少なくなかった。

[ハナ · ★★★★★]

勇気と夢を貰いました！

主人公と同世代の私は20代後半からオーストラリアに住んでいる女性です。ずっと一人で楽しく頑張って来ましたが地元ワイン会社で長年働いています。ここに来て日本が恋しい毎日でしかも今はコロナで日本に帰省できない状況です。フラッと読んだ弘兼漫画にすっかりハマってしまいました。前置きが長くなってしまいましたがそんな私がハマったこの作品はこれからの人生に勇気と夢を持たせてくれました。長年かけて小さなレストラン開業の夢を実現させた主人公の女性。そして彼女と一緒に頑張って生きていく決心をした主人公の男性。決心には計り知れない勇気が必要だったと思いますが、やってみたら以外と心配する程ではなかったし気持ちも最高に良かったのではと思います。漫画とわかっていますが頑張って下さいと言いたくなり、レストランにも頻繁に行って応援してあげたくなりました。ビジネスとはそんなものかもしれませんね。本気で頑張る人には必ず応援する人達が現れる。コロナで大変な時で気持ちが下降していましたが頑張るきっかけになりました。そして自分の夢が何なのか、今後見つけられたらと思います。弘兼先生、ありがとうございました。コロナが終息したらぜひオーストラリアのワイナリーにも遊びにいらして下さい。近くのゴールドコーストには有名なゴルフ場も沢山ありますよ。読者の皆様もぜひお待ちしております。あら、なぜか最後は仕事の宣伝になってしまいました(笑)。

[ブクログ · ★★★☆☆]

なんだ結局、不倫かよと思ったけど、ラストで納得。にしても娘の生き方といい、ろくでもない家族だなぁ。きっと今まで嘘ばっかついて奥さんともちゃんと愛し合わないで表面だけ平和を装っていたんだろうなー。まぁ最後にまともな人生を選べたみたいだからヨカッタけど・・・と、ちょっと皮肉な目で読みました。おもしろかったけど、気づくの遅っ！そして一生気づかないようなアホも山ほどいるんだろうと思うと、暗澹とした気持ちになる。

もっと目の前の人を大事にしようよ。大切にできないような相手なら、別れて一人でいたほうがマシ。