【感想・ネタバレ】浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理のレビュー

あらすじ

数学好きの人間だけが集まる奇妙なリゾートホテル“ホテル・ド・フェルマー”。一ヵ月前に起きた密室殺人事件に挑むことになった浜村渚と武藤刑事らはホテルに隠されたもう一つの謎に出会う。それは前オーナーの莫大な遺産のかかった不可思議な「なぞなぞ」だった。シリーズ初の長編が、文庫書下ろしで登場! (講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

相変わらずすいすいと読み進めることができて、なおかつ知的にも満足させられる作品シリーズである。
今回のテーマはフェルマーの最終定理。
数学に詳しくない人でもなんとなく耳に覚えはあるかもしれない。自分は数学なんてからっきしだったが、それでもうっすら聞いたことはあるのである。
個人的には定理の内容そのものよりも、それに付随する証明するには余白が狭すぎるとか言ってしまうくだりなんかが記憶に残っているのだが、肝心の中身はさっぱりである。そんでもってこの定理の中身そのものは、正直言って事件とはあまり関係ない。
だが、そこかしこに散りばめられた数学ネタや知識が、なんだか読み終えた自分を2レベルくらい上げてくれたような気にさせてくれるのである。
個人的にはミステリーの中で数学をうまく絡めたマステリーとでも呼びたくなるシリーズなのである。

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2022年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本作は数学ミステリシリーズの番外編にして初の長編。
キューティー・オイラーの挑発を受けて、瀬戸内海のとある島に向かうはずが、途中で合流した岡山県警の捜査員に連れられ、全く別の増留間島(ふえるまじま)に到着してしまった渚たち一行。そこではある女性が不審の死を遂げており、その真相を巡って渚たち一行が活躍することになる。
本作では珍しく、武藤刑事が推理をし、真相に迫るという番外編ならではの展開もあり、もちろん、数学にまつわるウンチクも盛り沢山で、渚たちが泊まることになったホテル・ド・フェルマーもこれでもかというほどの数学尽くしだったりと、シリーズ好きにはたまらない仕掛けがたくさん盛り込んである。一方で、本作で始めてシリーズを読んだというひとでも違和感なく物語世界に入れるような配慮や、数学はちょっと苦手という人でも、その魅力の一端が覗けるような気配りがなされ、かと言って、実際のところどうなの?と思う読者にはより深い所への誘いも含め、ちょんとわきまえられているあたりは、この作者はホントに数学が好きなんだなあと、むしろ微笑ましくなるほどである。
フェルマーの最終定理は名前くらいは聞いたことがあるし、それが世界中の数学者たちを悩ませてきた超難問の一つということはしっていたが、さらに深く知りたくなってくる、そんな副作用も本作にはある。

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2014年01月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

数学は嫌いだし苦手だけどミステリーが好きだから読み進めてるシリーズ。
今回は渚ちゃん夏休みでホテルを舞台に繰り広げられる話で面白かったー!

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2023年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今までと違い、一冊かけて一つの事件を掘り下げていて、面白かった!屋根のヤギ、双子、寺森…最後に、全ての伏線が繋がった時、爽快だった。

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2014年09月18日

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