あらすじ
函館の数学エリート養成所「斐三郎(あやさぶろう)進学会」の卒業生たちが「黒い三角定規」の一員となりテロを画策しているとの情報が入った。数学好き中学生・浜村渚は武藤刑事と共に函館に向かう。五稜郭の数学的美しさに感動する渚だが、そこに最強の敵キューティー・オイラーが現れ……。絶好調数学ミステリー第三弾。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
数学の説明がやっぱりすごいです。背理法の説明とか、ずっとにやにやしっぱなしでした(笑)。こんな風に説明されたら数学がもっと好きになるんだろうなあ、と。
(2013/03/12)
Posted by ブクログ
途中の爆弾解除の問題(中学受験)がパッとわからず、かなり真剣に考えた。相変わらず受験では出てこなそうな数学者の名前がたくさん出てくる。
そして、この本を読むまで彼らの名前しか知らなかったことに気がついた。
Posted by ブクログ
数学が義務教育から外され、ドクター・ピタゴラスのせいで危険な学問ということにされてしまった世界で、ドクター・ピタゴラス率いる「黒い三角定規」に対して天才的な数学力で謎を解いて行く女子中学生・渚の活躍を描くシリーズ第3弾。
本作ではやや難しいネタがストーリーの軸となっていて、実際図を書いて見ないと何のことやらわからないものもあったりして、文字面だけ読んでる身としてはちょっと辛かった。しかし、解決編できちんと図を使って説明されているため、なんとなくわかった気にさせられるあたり、作者の思う壺かもしれない。
それにしても、五稜郭、過去旅行で見たことはあるが、数学的にそんなにも美しい建造物だったとは思いもよらなかった。確かに、日本国内ではかなり珍しい星型の城郭は、それだけでも見る価値はあると思うが、数学的視点を持って見るとまた違った印象を持つもののようだ。本作を読んで、函館旅行に行きたくなってしまった。
Posted by ブクログ
ムムムむむ・・・。
数学者ではない、普通の文系の人が書いているはずなのに、相変わらず非常に数学的で面白いです。
シリーズ化第三作目ということで、ここから話が広がるか、あるいは、ネタ切れで不自然な方向に向かうのかが変わることもありますが、この作品の場合は、ネタ切れになるということはなく、しかも、敵の敵は味方?では無いですが、宿敵とも言えるキューティー・オイラーが、一時的にでも警察側を利する(その背景には、自分の目的もきちんとあったわけですが)様な展開も含まれ、話はますます盛り上がる方向に向かっていますね。
この後も、目が離せません。