あらすじ
有馬のいない夏休みだけど、つばさや真秀という初めての女友達が一緒で楽しい雪野。そんな時、つばさが家出をすると言い出して…!?
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Posted by ブクログ
椿が、自分は家族がそろっていて想像するしかないけど
みんなが当たり前に与えられるものを
生まれつき与えられなかったやつっていうのは
それをどうにかして自分で埋めていくしか無い
そういう戦いをしなきゃならない
そういうのってなんかきついよな
と、シンプルにストレートに言っていたのが良かった。
椿らしいと思う。
特に印象的だったのは、浅葉の話。
かえって血がつながってる分悲劇という言葉で
自分は随分救われた。
自分は進学と同時に逃げようとして失敗した。
今でこそ毒親という言葉が出てきたが、この漫画の連載当時
こうした言葉を言える登場人物というのは貴重だったと思う。
雪野の両親のエピソードが始まるが
それも蛇足や間延びすることなく
大切な内容になっているところも良い。
Posted by ブクログ
さて、有馬に会えないまま始まった夏休み。
毎日電話はしているけれど、いろんな事件がありました。
今回の巻は、つばさちゃんの家庭事情が爆発してしまった巻。
実はつばさちゃんは、つばさちゃんを生むのと同時に母親を亡くしていて、男手一つで育てられたけど、やっぱりどうしても手が行き届かないところがあって、つばさちゃんは寂しい想いがあって、それでもお父さんのことが大好きだからずっと我慢して生きてきたのに、突然、父親が再婚すると言い出した。
つばさちゃんは、有馬に続き、また大好きな人に捨てられてしまうのか……と感じ、雪野の家に家出してくる。
つばさちゃんは、結局は何もかもを諦めることで父親の再婚について認めることにする。
ところがその母親の連れ子が、ロッカーで……
という話でした。
ついに物語がドロドロとし始めて彼氏彼女の事情らしくなってきた……というか、私の知ってる彼氏彼女の事情になってきました。
本当は最初は、こんなドロドロした話にする予定ではなかったのかもしれない……と、改めて読み直してみて思いました。
でもイマドキ、問題を抱えていない家庭なんて何処にもなくて、誰かしらつばさちゃんや有馬みたいな闇を持ってるんだろうと思います。
それがどういう形で噴出してくるかどうかは、これからの話。
こういう言い方をすると、悪趣味だと思われるかもしれないけど、楽しみです。