あらすじ
雪野に置いていかれる不安から、奥深く隠していた冷徹で残酷な気持ちを覚醒させてしまった有馬。雪野と両親には本性を隠し抜く決意をした有馬の前に、突然実母が現れた!一旦は彼女を拒絶した有馬だが…!?
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Posted by ブクログ
子どもは、頼るものがないので、虐待されても虐待されても、親に従おうとするのだそうです。
決して、親が悪いとは思いもせずに、
「自分が悪い子だから、罰をうけている」
と感じるのだそうです。
親が不幸なとき、その不幸を自分の所為だと、意識している子、また、無意識に感じている子は、とても多い。
子どもを幸せにしたかったら、やっぱり周りにいる大人が、しっかりと夢を持って、幸せな状態でなければなりません。
虐待は、有馬の中に闇をつくりました。雪野もまた、その闇と対峙しなければなりません。
多分、時間と仲間だけが、それを超えていくためのカギになるのだと思います。
じゃあ、浅葉の抱えている闇は、なんだろう?
Posted by ブクログ
【※コミックス注意】
さて、いよいよ始まった有馬の過去を遡る旅。
有馬がテレビに出たことによって、有馬の実の母親が「自分が母親だ」と名乗り出てきた。
彼女は有馬に対して執着を見せ、有馬も自分の失われた過去を知ろうとして、一度は彼女と会うことを同意してしまう。
一方で、雪野は有馬がいつもと違うことに気が付いた。
訪ねてきた母親を「近所のお姉さん」だと言った有馬に微笑まれ、自分が嘘をつかれたことに気が付いた。
「これで終わり」「ここから入ってこないでね」と、線を引かれてしまったことに気が付いた。
浅葉に確認して「そうだ」と肯定されたことで確定の事実となったそれを、雪野は自分の責任だと思い、有馬を救うための覚悟を決める。
その覚悟は今まで絶対視していた「勉強を止める」というレベルのもので――
という話でした。
なんというか、いよいよ本来の話に突入って感じですね。カレカノが普通の学園漫画じゃなくなった瞬間……と言えばいいんでしょうか?
それにしても、雪野はどれだけ強いんでしょう?
でもこれだけ雪野が強いのは、ちゃんと地盤があるからですよね。
そういう意味では、私は雪野にはなれないんだなあ……といつも痛感させられて痛いです。(地盤がちゃんとない)
かと言って、有馬かと言えば、そこまで重たいものを抱えているわけではないから、有馬でもなくて、そしたら結局のところ、浅葉くらいのポジションに落ち着くんだろうな……と思います。
別にすべてを拒否しているわけでもなく、でもやっぱり、最後は孤独なんだ。
しかしながら、浅葉ほどの見た目は持ち合わせてないので、寂しく生きるしかないのかな……(苦笑)