感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2011年06月06日
「新しい視点の漫画」の意味が読んでわかった!
どんなにいい人でもできた人間でも持ち合わせてる人間の不完全さを、赤裸々に格好つけずに淡々とやりきってる。
見落としていた視点をこじ開けてくれて、止まってた脳みそをこねくりまわしてくれて、納得がいく結果みたいなものまで出してくれる。
しかも、それが完璧に正...続きを読むしい答えじゃないという前提で説いてくれるので、こちら側も深くその事態について考えさせられる。
「普通の人同士で争いがおこる」、その通り。
最近のデジタルなスッキリした作画とは真逆の濃さだが
本作の作風にあっているので非常に良し
キャラの怒りや悲しみ等が凄くあらわれている
Posted by ブクログ 2019年08月16日
中学校の先生とかマジやりたくないね。
どの話も緊張と緩和のバランスが良い。
大人がみんな自分の無力さみたいなのを知っているのに好感が持てる。
これは、良い漫画です。
あんまり、連続で読み進めたくなる感じではないけど。
Posted by ブクログ 2019年07月28日
映像から先に入ったけど、原作漫画も、どちらも素晴らしいと思う。
大人になってから読んだのに、ここまで揺さぶられるのは久々でした。
何かあると、つい誰かのせいにしてしまう。
自分の非を認めて、素直に反省できない。
文句を言う前に、自分が、動くべきなのに。
誰だって自分の生活でいっぱいいっぱいで、忙し...続きを読むいのは私だけじゃないんだから。
それなのに結局「誰かがやってくれよ」と思ってしまう・・・情けない。
私にとって、この漫画は、私を叱ってくれる漫画です。
「和を以って貴しと為す」
すごく考えさせられ、行動に移すべきだと叱咤される。
Posted by ブクログ 2013年08月12日
作者がまじめなのかなんなのか??と思った。シュールで結構笑えるところもある。
ガロのにおいもすこーしするような。。。
すごい作品なのに、きっとたくさんの人に読まれる(理解される?)作品ではないだろうな。読み手を選びます。仕方ない。論理を理解するために頭フル回転です。。とても疲れますが、本を読む人なら...続きを読むついていけると思う。確かに、文芸漫画と言っても過言ではない。
鈴木先生が生徒を手の内に入れるのがうますぎるからか(必死なのだが)、少しもやもやする。だけど、鈴木先生(作者)ほど「人間」について考えに考えているなら、当然かも。
下手な自己啓発系の本よりずっと、効きます。本質を理解すれば応用はいくらでもできるから。逆に本質を理解しておかないと、理解不能なことに対しすぐに思考停止して、常識や世間に自分を開け渡すことになってしまう。そしてそのような思考(停止)は大変に危険である。現代をサバイバルする(特に思想のあり方)ための本として読みました。
自分で考え、その言動に責任を持ち、人生を切り開いていく。既存のものにすがる時代はもう終わっているのでは。
Posted by ブクログ 2013年06月16日
どこだかの美術館にあるのをみてから気になってた作品。絵がこゆいので読みにくいかと思ったら、腰をすえて読むと内容も濃厚で面白い。鈴木先生は、考える男だなぁ。
Posted by ブクログ 2012年05月29日
鈴木先生1巻~4巻までを読んで。
鈴木先生の教育方針は独善的だと言う意見もある。
でも、このマンガで言いたいのは、鈴木先生の意見や、マンガの中で出した結論が、常に正しいわけではない、ということだと思う。
・どんな些細な事についても論理的に考え、自分の意見を持つこと
・違う意見の人を尊重し議論する...続きを読むこと
の大切さを訴えているマンガなのだ。
4巻で生徒たちを説得するために出した、「経験/体験=経験率」という式。
体験したことを活かすかどうかは、その人の心持ち次第、という意味である。詭弁のような気もするが、面白い考え方だ。
将来、自分の子供にも伝えたい。
Posted by ブクログ 2011年10月04日
「感じやすい人間であれ、しかし、賢明な人間であれ。単にこの両者であるなら、きみは何の価値もない人間だ。」(ジャン・ジャック・ルソー)
感受性と賢明さ、トレード・オフの関係にあるこの2つ。
あふれる感受性を捨て、賢明に生きる鈴木先生。鈴木先生は何のために感受性を捨てたのだろう??
Posted by ブクログ 2011年07月17日
中学校を舞台にした学園もの。給食や掃除当番といった身近な問題から、性や禁煙、引きこもりといった社会問題まで幅広いテーマを中学校の日常を通して扱っている。学園ものというとスゴイ先生がばっさり問題を解決していく勧善懲悪のイメージが先行するが、鈴木先生はよりリアルで深みが感じられる。スッキリ問題解決せずに...続きを読むモヤモヤが残るところ、鈴木先生の恋愛に関する等身大の悩みがリアルさを感じさせるのだろう。現役中学生の感想が知りたいな。
ドラマを観て非常に面白かったので読んでみました。
今までにない角度から様々な問題を切り取っていて、とても面白いです。
お箸を持たない方の手をどこに置くかについての問題は非常に根深く深刻な問題だと思います。またナイーブな問題です。
一度気にしてしまったら視界に入れたくない気持ちはよく分かります。...続きを読む頭がおかしくなりそうになりますが、それを本人に告げることは大変難しいことです。共感できる話が多くおすすめです!
Posted by ブクログ 2013年11月23日
あんまり異質な作品ですが、作者が演劇の出と書いてあって納得。
古代ギリシャ演劇なんですね。思っていることを一人一人が明確にぶつけて、多様な価値観を認め合って上の段階に進む。しかし遠慮はせず、普通なら心の中でしまっておくはずの意志もエゴも人格をかけて全てぶつける。
そしてテーマが毎回既存の倫理との戦い...続きを読む。
Posted by ブクログ 2013年04月05日
全巻無料だったのでいっきに読破。
鈴木先生すごいわ。生徒に対する覚悟が。
なんだか重要なことをたくさん言ってる気はするのだけど、頭が抽象的な話を追いきれていない…
でも、面白いです。
Posted by ブクログ 2013年03月31日
無料という事で軽い気持ちで読んでみて驚いた。現代の教育現場の有り様に打ちのめされる。マナー、好き嫌い、性教育…私が子供だった頃、全部、よく言えば大らかないい加減さの中で自然と学んで行ったことのように感じる。それが一つ一つ取り沙汰され問題提起される現場とは…想像するだけで自分が磨り減ってしまう…私も今...続きを読むは子を持つ親です。自分の時代とは違う現在を勉強し備えたいと思います。素晴らしい作品です。
Posted by ブクログ 2013年03月12日
学校の先生って大変なんだ、って思う。思春期の学生の先生なんか特に。
生徒の問題(マナー、給食の献立、性)に悩んだり走ったり謎解きしたり
生徒に意識しちゃったりと危ういながらも頑張ってる姿はよいね。
Posted by ブクログ 2013年03月06日
いきなり話始まるし、ちゃんとひとつひとつ絵が描かれてるし面白いや。
ドラマから入って読みだしたけどドラマはすごく丁寧に作ってあったんだなぁと改めて思った。
Posted by ブクログ 2013年01月05日
どこかで推薦していたのを見て。
絵については好き嫌いが別れると思いますが。
僕はどちらかというと苦手な方ですけど、内容に関しては。
ディープですね。
給食、そして性の問題。
小児科医たちも読むといいなあ。
学校の先生たちがどれだけ大変か。
子どもたちがどれだけ深い深い感性をもっているか。
...続きを読む先生、頑張れ!
Posted by ブクログ 2011年12月18日
圧倒的な文字数。汗と凄まじい形相。生身の人間が漫画から浮き出てくる。たいした問題じゃないと思いがちな部分から漏れでた真相の究明などまるで証明問題を解いているような感覚に陥る。でも人間に対する証明問題には答えなんて用意されていなく自分で経験率を上げて読解していかなくてはいけない。私も生徒の一員になって...続きを読む鈴木先生の授業を受けている気分になる。
Posted by ブクログ 2012年12月19日
中学校を舞台とした教師マンガ。
教師が主人公のマンガというと、破天荒な教師が、学校の古臭い風習をばったばったと否定していく痛快なものを連想しやすいですが、これはそうではない。主人公の「鈴木先生」はいたって真面目な、そして真剣な先生。ルールに則った上での指導を実践している。もちろん、フィクションに...続きを読むは違いないのだけれど、ともすれば現実にいてもおかしくない先生。
また、読者とともに一から成長をしていく展開でもなく、第1話から既に、教師としての資質を持ち、生徒たちの信頼も得ている。そういう意味では、まるで『北斗の拳』の「ケンシロウ」を想起させるような、そういう文法をもとに「教師マンガ」を作り上げたとも言えるかもしれない。とはいえ、そこに満足をすることなく、信頼を得ているからこそ、さらに努力し、成長しようとする鈴木先生に憧れちゃうのだ。
繰り返しますが、フィクションだから、当然現実とは明らかに乖離した部分もある。しかし、それでも実際の指導として取り入れてもいいようなことがあったり、鈴木先生の指導から読者が教えられることがあったりという面白さがニクイ☆ そして、鈴木先生を通して見える、筆者である武富さんの努力にも惚れ惚れしちゃうわけである。
僕個人としては、「教師」としての指導の中で、どうしても教科教育を中心に据えてしまう風に考えていますが、このマンガを読んで、生活指導を含めるいわゆる生徒指導に興味が湧いちゃったのも事実なのだ!
【巻数】 全11巻
【掲載誌】 漫画アクション
【連載年】 2005年~2011年
Posted by ブクログ 2011年07月10日
問題が起こってもただの熱血ではなく大人の都合のような理由で言いくるめられるだけなく熱っぽくまた冷静な論理で生徒(時には保護者も)に向き合っていく鈴木先生。
教師漫画としては王道ではないかと思います(たまにオカルト要素があるけどまあそこはギャグかとw)
Posted by ブクログ 2011年07月03日
ショックを受けている自分にショックを受けることが多い先生だな(笑)
金八先生よりは全然ありそうな問題を扱っていて、その解決方法もおーなるほどと思わされて面白い。
Posted by ブクログ 2011年05月10日
全11巻。
冒頭の「ゲリみそ」から、普通の学校ものではないと分かる。校内で起きる大小さまざまな問題に、目を背けずに向き合い、徹底して話し合って、解決とは行かないまでも納得を図る。その先生と生徒たちのやり取りはリアルではありえないけど、ミステリと同じ頭の使い方を必要として、面白い。
最終巻まで読んでな...続きを読むいけど。
Posted by ブクログ 2011年08月29日
全11巻。
中学校教師鈴木先生とその担任クラス、学校で起こる悩み、人間関係、性や倫理問題などをモチーフにこれでもかと交わされる、対話、対話、対話の学園群像「劇」です。
あとちょっぴり中学生時期の少女性萌え。
子どもが社会に入り込んで行く中学生時期にぼんやりと考えても、言葉にはされないような問題をつ...続きを読むつき、こねくり回すがごとく扱っているので、読んでいるうちにへろっへろになるまで頭を回転されるされるところが楽しい、クドい漫画です。知恵熱でます。
「劇」であるため、それぞれの役割を持つ人たちが、或る考え方の象徴としてわざとらしかったりクドいまでに特化され、どんどん会話して話を進めていく漫画です。
ヒーローでも悪役でもない登場人物たちの考え方をここまでしつこく描く漫画はなかなかなくて、面白いです。
自分の年代的に、生活にぐらぐらしながらも「真摯な大人であろうとする」鈴木先生サイドからと、青臭くて狂おしくて敏感肌だった学生サイド、両方からの視点で楽しめました。
物語として、解決、未解決あれど一つの答えを提示しながら、自分ならどう考えるか…を喚起してくれる漫画だったなと思います。
Posted by ブクログ 2013年12月25日
絵のタッチや勢いが怖さを引き起こす。「うしろの百太郎」に似た感じを受ける。「うしろの…」の方が絵は上手だた思うけど。
中学校教師が学校で起こる問題にどう対峙するかの3つのエピソード。
大人買いしているけど,あんまり先を読みたい気がしない。次巻以降,単純に「先生って楽しいよね」というエピソードもあって...続きを読むほしい。
Posted by ブクログ 2013年08月16日
ドラマが好きで原作の漫画も読んでみました。
‥ドラマから入ったのもあってか台本のようにしか思えず残念。
絵柄が古風な劇画タッチなのもちょっと見づらかった。
おもしろくないわけではないけど物足りない感じ。
Posted by ブクログ 2013年04月09日
ーむ、これは確かにおもしろい。11巻一気に読んだ。おもしろくて、一方であまりに歪で異様な作品でもある。
典型的な学園マンガ、教師マンガのフォーマットを忠実になぞり、中学生に起こりがちな代表的なテーマを取り上げながら、その実、なにひとつとして提示しない。そこにあるのは、学校という広く合意された安定的な...続きを読む舞台装置とその上に巧妙に配置されたキャラクターとで構成されたジグソーパズル。読み手は、鈴木先生とともにパズルに挑み、ピースのひとつひとつを埋めていけばいい。取り上げられたテーマの持つ意味そのものは不問に付され、いかにしてそのゲームをクリアするかのみがフォーカスされる。教室とは学びの場ではなく、そこでプレーヤーがゲームを繰り広げるフィールドなのだ。だから、この作品と比較されるべきは過去の教師マンガや学園まんがではなく、カイジやライアーゲーム、あるいはデスノートといった作品群であるべきだろう。90年代のセカイ系的な閉塞に対する超克としてのゼロ年代バトルロワイヤル系の系譜を考えるのがしっくりくる。
ここで見逃せないのは、この作品の主人公が鈴木“先生”であり、決して生徒ではないということ。鈴木先生は確かに、生徒、あるいは他の教師と並置されるゲームのプレーヤーである。しかし、そうであると同時に、ゲームの観察者であり設計者であり制御者でもある。ここで、鈴木先生は、教室というフィールドにおいて、神の視点、神の手を持つ。鈴木先生自身が述べているように、教室は設計者や制御者にとって”実験”の場でもある。すべてを制御できるわけではないが、他のプレーヤー(特に生徒)よりも高い制御可能性を持つ。いわばシムシティの市長のような存在といえる。だから、鈴木先生は、単なるプレーヤーではなく、読者や作者といったメタレベルにより近しい。ここが、通常のバトルロワイヤル系とは大きく異なる点といえる。そして、こうした役割を主人公に与えることによって、教室というフィールドが極めて動的な場所として機能することとなる。
ただし、鈴木先生に多くの役割を担わせた結果、ゲームのフィールドは外的環境からは隔絶された閉鎖系としてしか機能できなくなってしまったのは、作品の弱点でもある。学校、教室というゲームフィールドは、時間的にも空間的にもより大きなゲームフィールドのモジュールでしかなく、本来ならば外部に開かれ相互に作用するべきもののはず。それが学校、あるいは教室を完結した箱庭に留めてしまったがために、伝統的なフォーマットを完全に書き換えるまでには至らなかった。そこは非常にもったいないところだと思う。
さらに、もうひとつ、ヒロインである小川蘇我美を絶対的な存在として描いてしまったことは弱点というより大きな失敗だと思う。あれだけ完璧に近いキャラクターとして描いてしまえば、それはもうゲームのプレーヤーにはなり得ない。 途中からはゲームのクリアを、小川のキャラクターに大きく依存してしまっている。最終話に至っては、もうデウス・エクス・マキナと言ってもいい結果になってしまった。
とはいえ、この伝統的なフォーマットを大胆に換骨奪胎しさらにメタレベルでの制御可能性まで付与すること、これはこの作品がもつ優れた現代性といえる。したがって鈴木先生の倫理や姿勢に感動したり反発したりという反応ほど度し難い誤読はない。この作品は主張や回答といえるようななにものをも持ちあわせていないし、その必要もないのだから。
Posted by ブクログ 2012年11月13日
一見教育に関しての真面目な漫画のように描かれているが,微妙な「空気のズレ」を半分以上紛れ込ませているため、読んでいて作品に対しての間合いのとりにくさを感じる.
それがこの漫画の持ち味なんだろうなあ.
教育学としての内容はやや薄い.
Posted by ブクログ 2011年05月22日
最初は絵に抵抗がありましたが、読んでみるとおもしろい。
でも、絵もそうだけど話も濃い、というかくせがあるので、人を選ぶのかな?
ドラマ版も丁寧に作っていてくれていいできです。
熱血教師鈴木先生の熱意が暑苦しいを通り越してシュールなレベルにまで達している。
作者は現代教育界への問題提起ではなく、皮肉 揶揄を込めてこの作品を描いたのでないかと思わせるほどである。読んでいて不愉快になる本である。
絵柄もストーリーに合わせてむしろホラー寄りになってしまっている。