【感想・ネタバレ】鈴木先生 1巻のレビュー

あらすじ

鈴木先生が苦悩すればする程、我々はワクワクする(江口寿史 談)。新聞・雑誌の書評でも大絶賛の本作。ささやかな問題も重大な試練も全力で挑む、まったく新しい教師像。平成18年度文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品。鈴木先生の流す脂汗と身に帯びたループタイは「誠実の証」!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

鈴木先生1巻~4巻までを読んで。

鈴木先生の教育方針は独善的だと言う意見もある。
でも、このマンガで言いたいのは、鈴木先生の意見や、マンガの中で出した結論が、常に正しいわけではない、ということだと思う。

・どんな些細な事についても論理的に考え、自分の意見を持つこと
・違う意見の人を尊重し議論すること
の大切さを訴えているマンガなのだ。

4巻で生徒たちを説得するために出した、「経験/体験=経験率」という式。
体験したことを活かすかどうかは、その人の心持ち次第、という意味である。詭弁のような気もするが、面白い考え方だ。
将来、自分の子供にも伝えたい。

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2012年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

圧倒的な文字数。汗と凄まじい形相。生身の人間が漫画から浮き出てくる。たいした問題じゃないと思いがちな部分から漏れでた真相の究明などまるで証明問題を解いているような感覚に陥る。でも人間に対する証明問題には答えなんて用意されていなく自分で経験率を上げて読解していかなくてはいけない。私も生徒の一員になって鈴木先生の授業を受けている気分になる。

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2011年12月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全11巻。
中学校教師鈴木先生とその担任クラス、学校で起こる悩み、人間関係、性や倫理問題などをモチーフにこれでもかと交わされる、対話、対話、対話の学園群像「劇」です。
あとちょっぴり中学生時期の少女性萌え。

子どもが社会に入り込んで行く中学生時期にぼんやりと考えても、言葉にはされないような問題をつつき、こねくり回すがごとく扱っているので、読んでいるうちにへろっへろになるまで頭を回転されるされるところが楽しい、クドい漫画です。知恵熱でます。
「劇」であるため、それぞれの役割を持つ人たちが、或る考え方の象徴としてわざとらしかったりクドいまでに特化され、どんどん会話して話を進めていく漫画です。
ヒーローでも悪役でもない登場人物たちの考え方をここまでしつこく描く漫画はなかなかなくて、面白いです。
自分の年代的に、生活にぐらぐらしながらも「真摯な大人であろうとする」鈴木先生サイドからと、青臭くて狂おしくて敏感肌だった学生サイド、両方からの視点で楽しめました。
物語として、解決、未解決あれど一つの答えを提示しながら、自分ならどう考えるか…を喚起してくれる漫画だったなと思います。

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2011年08月29日

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