【感想・ネタバレ】万能鑑定士Qの事件簿 Vのレビュー

あらすじ

お盆休みにパリ旅行を計画した凜田莉子を波照間島の両親が突然訪ねてきた。天然キャラで劣等生だった教え子を心配した高校時代の恩師・喜屋武先生が旅に同行するというのだ! さらにフランスで2人を出迎えたのは、かつて莉子がデートした同級生の楚辺だった。一流レストランに勤める彼は2人を招待するが、そこでは不可解な事件が起きていた。莉子は友のためにパリを駆け、真相を追う! 書き下ろし「Qシリーズ」第5弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 明日バイトが朝からあるにも関わらず夜の3時までこの本を読んだ。たまにこんな夜がある。この本は今読んでしまわなければダメだ、と思う夜がある。今回もそんな夜だった。今作のテーマは「変化」だと思う。喜屋武にとって特大の劣等生だった凛田莉子は万能鑑定士に変化していた。喜屋武の思い人は結婚し、家庭を持っていた。ヤニクの最愛の娘アンジェリークは極端な思想に傾倒してしまっていた。自分が思い描いていたイメージからいつの間にかかけ離れてしまっている。そんな残酷な現実をまざまざと突きつけられたように思う。今までも、そしてこれからもそういうことは往々にして起こるだろう。僕は小学校のときある友人2人とずっと幼馴染みとしての絆が続くものだと思っていた。1人が引っ越し、もう1人がどんどん変わっていってもそう思い続けていた。人は変わるものだと思い知ったのは中学3年生の夏だった。かれこれ10年近く僕は「変わらない幼馴染み」という幻想にしがみついていた。我ながら馬鹿だなぁと思う。中学3年生では彼女ができた。高校になって疎遠になり振られてしまった。この時もこの恋愛関係は永遠に続くものと迷走した結果散々な結果に終わってしまった。我ながら馬鹿だなぁと思う。高校3年生になると塾で別の幼馴染みと再会した。その幼馴染みとまた小学校の時のような付き合いができるかもしれないという考えが頭をよぎった。そんな妄想は止せと思いながらも、その妄想が断ち切られたのは成人式の2か月後だった。我ながら馬鹿だなぁと思う。そして、大学4年生の今、部活が後一週間で引退しようかというときに実力が未知数な後輩が入ってきて、自分の今までの部活が塗り替えられてしまうのではないかと恐怖している。可愛い後輩と思っていた後輩が今では憎悪の対象である。部活を止めてくれないかとさえ思うときがある。我ながら馬鹿だなぁと思う。僕という人間は「変化」に弱いのだろうと思う。その弱さを克服しようと恐れるだけの興味をできる限りなくしたが、克服できたわけではない。今後、こういうことはどんどん起こるだろう。人の変化に絶望する、自分の価値観の変化に恐怖する、自分の存在というものを見失う、そんな時僕はどうすればいいだろう。どうすれば乗り越えられるだろうか。

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2023年10月13日

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ネタバレ

フランス旅行に向かう莉子と,莉子を心配してついてきた高校時代の恩師の喜屋武先生。そして高校時代の同級生のレストランで起こる事件を莉子は解決できるのか。
喜屋武先生いいなあ。最初は莉子を心配してたけど、ちゃんと莉子のことを認めてくれたのが嬉しかった。
動物愛護家にとってフォアグラという食べ物が与える影響を考えると切なくなった。

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2018年06月22日

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ネタバレ

万能鑑定士シリーズの第5弾。初めての海外で起きた食中毒事件を描いた本作。今回は小笠原の代わりとして恩師の喜屋武が海外に同行し、相棒として活躍していく。莉子を子供扱いする喜屋武と子供扱いされたくない莉子のギャップがとても微笑ましかったです。そして今回は恋愛模様も取り入れられており、楚辺の莉子に対する思いや喜屋武がかつての教え子に薔薇を渡すシーンなど、今までの登場人物が見せてこなかったシーンがあるのが印象的であった。
事件の謎としては、単なる食中毒事件というよりもテロに近いものを感じた。極端なアニマルライツで人に危害を加えられてしまうところがとても恐ろしかった。それが子供の頃のちょっとした経験が元になっているのは、父親からすれば日常の風景にしか過ぎないものが彼女の人生のきっかけを作ってしまうのかと思うととても切ない気持ちになった。彼女の使ったトリックは冷静に考えてみればとても簡単だが慣習化された作業故に気づきにくくなっているという盲点を突いたところには目から鱗が落ちた。思い込みは怖いなぁ。
そしてエピローグのルーブル美術館のシーンは、実写映画化されたあの話につながっていると思うので今からとても楽しみである。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
凜田莉子:佐藤聡美
小笠原悠人:寺島拓篤
喜屋武友禅:森川智之
楚辺瑛翔:松岡禎丞
ヤニク・クストー:津田健次郎
アンジェリーク・クストー:東山奈央
ヴァランタン・コタヴォ:中田譲治
イヴォン・ダングルベール:小西克幸
エミリー・ダングルベール:甲斐田裕子
シモン・カヴェニャック:大塚明夫
矢崎凱哉:西山宏太朗
ジェリエンヌ・バゼーヌ:湯屋敦子
ギュスターヴ・シャミナード:梅原裕一郎
凜田盛昌:千葉繁
凜田優那:井上喜久子
オディロン・ボアイエ:宮野真守

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2022年02月13日

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ネタバレ

パリ編。今回小笠原君の活躍はないです。最初と真ん中にチョイ役で出るだけ。メインは高校時代の恩師・喜屋武先生とその時の同級生・楚辺。楚辺が勤める一流レストラン・ベランジュールで起きた食中毒騒ぎ。高校時代の凛子しかしらない喜屋武と楚辺の心配は何のその、たぐいまれなる頭脳と推理力で事件を解決していきます。
もう少し犯人の動機が強い方がよかった気がするけど、ラノベだとちょうどいいくらいか?

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2018年06月18日

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ネタバレ

〇 概要
 凜田莉子は,お盆休みにパリに旅行することを計画するが,ひょんなことから,高校時代の担任,喜屋武と一緒に旅行をすることになる。パリで料理人として修業をしている高校時代の同級生,楚辺に迎えられるが,楚辺が勤務している一流レストランで,フォアグラの食中毒騒ぎが起こる。莉子は,同級生の危機を救うため,パリを駆け回り捜査を行う。

〇 総合評価 ★★★★☆
 フランスを舞台とし,ベランジェールという老舗レストランの食中毒事件を,一観光客に過ぎない莉子と喜屋武が捜査するというインパクトのある展開
 謎はそこまで魅力的でないが,捜査はテンポよく進み,誘拐事件も起こる。
 バベット精肉のごみ箱から拾ったメモ帳の数値から5箱のフォアグラをアンジェリークが忍び込ませたという真相を解明する莉子の着眼点はさすが。喜屋武のキャラクターもよく,アンジェリークが真犯人という意外性もあって,なかなか面白い。★4で。

〇 サプライズ ★★★★☆
 消去法でいくと,犯行ができる人は限られるが,アンジェリークは盲点となっていた。真犯人がアンジェリークと知ったときは,驚くことができた。

〇 熱中度 ★★★☆☆
 ベランジェールの食中毒事件と,謎はそこまで魅力的ではない。誘拐事件が絡むが,これも添え物程度。フランスで,高校時代の恩師,喜屋武との掛け合いをしつつの捜査。そこまでリーダビリティは高くないが、読みやすい。

〇 インパクト ★★★☆☆
 犯行の動機は,アニマル・ライツ(動物の権利)。フォアグラつくりが動物虐待に近いという話は聞いたことがあるのでそこまで大きなインパクトではない。ただし,真犯人のアンジェリークと父親との関係が反転する終盤の展開にはインパクトがある。

〇 キャラクター ★★★★☆
 喜屋武が非常にいい味を出している。楚辺は普通。アンジェリークを始めとするフランス人たちは,いいキャラクターとなっている。特に,コタヴォ精肉のオーナーのキャラがいい。

〇 読後感 ★★☆☆☆
 アンジェリークと父の関係が反転する終盤の展開の読後感は悪い。

〇 希少価値 ☆☆☆☆☆
 人気シリーズなので希少価値はない。

〇 メモ
〇 プロローグは,フランスで料理人の修行をする凜田莉子の同級生,楚辺瑛翔の視点での,フォアグラの買い付け
〇 飯田橋の万能鑑定士Qのお店。莉子によるボタン,醤油,サッカー選手のサインの鑑定。小笠原に,「地球の歩き方・パリ&近郊の町」を買ってきてもらう。
〇 楚辺のために,バベット精肉は,コタヴォ精肉と交渉する。
〇 莉子の家に,父と母が来る。パリ旅行に莉子の高校時代の担任,喜屋武がついてくるという。莉子が電話するが,一緒にパリに行くことになる。
〇 バベット精肉は,コタヴォ精肉から仕入れたものと併せ120パックを5パック200ユーロで,5000ユーロで売却する。
〇 莉子と喜屋武は,フランスに旅立つ。空港で,お見合いツアーの客に対し,莉子の論理的思考による推理力が発揮される。
〇 機内での莉子と喜屋武のコミカルなやり取り。フランスでは,莉子の同級生の楚辺のアパートに泊まることに。
〇 フランス着。楚辺の車でアパートに行く。莉子はルーブル美術館に行くといい,喜屋武がついてくる。
〇 ルーブル美術館につく。喜屋武が,ダ・ヴィンチ・コードの小説にあった666枚のガラスがあるという話を真に受け,学校で生徒に話すというので,誤解を解くために,小笠原に連絡し,角川の社長から喜屋武に電話をしてもらう。
〇 楚辺が,勤務する老舗レストラン,ベランレージュで下ごしらえをしている様子
〇 莉子,ルーブル美術館でモナ・リザを見るが,違和感を感じる。
〇 喜屋武が,パリで生活していた過去の恋人に出会う。その女性は結婚していた。
〇 ベランレージュで集団食中毒事件が起こる。
〇 駐仏日本大使,領事官補の矢崎から連絡を受ける。辺ランレージュの食中毒事件のパリ市警のジェリエンヌらが捜査を行う。
〇 莉子達は,食中毒事件の捜査を独自に行う。TGVでロワール地方に向かう。
〇 バベット精肉での捜査。莉子は,捨ててあったメモ帳をもらう。
〇 コタヴォ精肉での捜査。コタヴォにも問題は見つからない。
〇 ベランレージュの従業員であるイヴァン・ダングルベールが,罪を認める。
〇 ダングルベールの家で,同人の妻から話を聞く。
〇 莉子は,写真からダングルベールがウソをついていることを見抜き,駐仏日本大使館の矢崎を通じ,パリ市警に伝える。
〇 ダングルベール家の子ども,セヴランは誘拐されていた。偽の子どもが寝かされていたが,喜屋武が見抜く。
〇 ダングルベールが真犯人である誘拐犯から送付された手紙のフォントの違いから,莉子はセヴランがいる場所を見つける。
〇 セヴランが無事救出される。そこには,あまり頭がよくない犬が多数一緒にいた。
〇 莉子は,喜屋武に依頼し,元カノにもう一度会ってもらい,メモ帳を用意してもらう。
〇 ベランジェール,バベット精肉,コタヴォ精肉の従業員を一同に会するクルージングを実施する。その中で,莉子は真犯人と思われるバベット精肉のアンジェリークを罠にはめる。
〇 5パック200ユーロで120パック売ると,1パック40ユーロなので,4800にしかならない。もう5パックをアンジェリークはひそかに用意していた。
〇 アンジェリークはアニマルライツ(動物の権利)の運動家だった。アンジェリークはフォアグラ作りを非人道的と考えていた。
〇 ベランジェールの食中毒事件の真犯人を見つけ,莉子と喜屋武は帰国。喜屋武は,教え子である莉子の成長に感心し,手製の卒業証書を与える。

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2017年07月01日

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ネタバレ

シリーズ5作目。結構好きかも。小笠原さんがほぼ出てこない代わりに、喜屋武先生がいい味出してる。卒業証書って!泣かせるね~~。

もうフォアグラ食べられないかも。。レストランは今後も営業を続けるのでしょうか。。犯人の気持ちも分からないではないかな。そんな製造方法だったなんて。もちろん犯罪に手を染めてはいけませんが。

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2016年07月13日

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ネタバレ

シリーズ第5弾。喜屋武先生とのパリ珍道中。まだ高校卒業保留状態だったとは(笑)。まぁ、水商売を水を売る仕事のことだと思ってた子が、今ではわずか半年ばかりの独学でフランス語を操るほど高度な学習能力を身に付けているとは誰も思うまいよ。喜屋武先生、ナイスキャラ、そしていい人だ。

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2016年03月25日

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ネタバレ

莉子ちゃん、パリへ!ひょんなことから喜屋武先生も同伴?!なんだ、訳があったのね。(安心)いいなぁ、ルーヴル美術館にオルセー美術館!行きたいっ。
アンジェリークの想いは複雑だよな。。。

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2020年08月07日

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ネタバレ

わざわざパリ?~本物の美に触れたくて個人でパリ観光を計画したが、両親が高校時代の担任に相談し、旧担任が引率に付く羽目になった。泊まりは西表島でドライブデートをしたことがある同級生で、パリのフォアグラ専門料理店の見習いコックのアパートだ。料理長に申し入れて格安のディナーを提供するはずだったのに、フォアグラを食べた客が苦しみだした。食材には万全を期しているが、二つの農場で手違いがあったのか、レストランの管理に手落ちがあったか。ホールスタッフの行為とも取れない。料理人一人が自分の犯行だと申し出てきたが納得できない…~売れている本だから取材費が出たのかなぁ。小笠原君は休みだったし

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2019年10月08日

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ネタバレ

莉子がまだ世間知らずの女の子だと思って、フランス旅行に強引に着いてこようと(本人は良かれと思っているが…)する喜屋武先生に腹が立ったが、最後は少し感動した。
事件の渦中にあるものがフォアグラだったので、もしやという予感はありました。大人になれば、割り切れる部分もあるけれど、子どもにはトラウマになる可能性は高いよね。もし、事件が起こる前に話し合っていたら状況は変わったのだろうか。
今回、小笠原さんの出番はほとんどなし。

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2017年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この巻でフランスに行くのね!
9巻のネタフリがここにある!
しかし、
5巻は喜屋武先生と同級生のお話し。

天使のように純粋な心の持ち主で
女神のごとき美の理解者とは凜田莉子のことだ!

卒業証書って。。。
喜屋武先生みたいな先生に出会いたかったですなぁ。。。

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2015年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

相変わらずうんちくというか、
予備知識的なものがすごく面白い。

反面、ストーリー自体は少し物足りない。
世間を大きく騒がせながら、
犯人は近くにいる展開が読めてる感がする。

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2015年01月18日

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