【感想・ネタバレ】さらば深川 髪結い伊三次捕物余話のレビュー

あらすじ

「この先、何が起ころうと、それはわっちが決めたこと、後悔はしませんのさ」──すれ違いを乗り越え、髪結いの伊三次とよりを戻した深川芸者のお文。後添えにとの申し出を袖にされた材木商・伊勢屋忠兵衛の男の嫉妬が事件を招き、お文の家は炎上した。お文を助けるため炎の中にとび込む伊三次。二人の運命は?(表題作)ほか、嫁入りするおみつに代わってお文の家に来た、訳ありの女中・おこなは自由奔放。お文は振り回されっぱなしで…。急展開の大人気シリーズ第三弾!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんとも濃厚な一冊でした。
『因果堀』では増蔵の過去の因果が哀れな女心を浮き彫りにしました。
『ただ遠い空』も夫婦愛を感じさせる話でした。
『竹とんぼ、ひらりと飛べ』ではお文の出自が分かりましたし、『護持院ヶ原』はまるで別の短編を読んでるような気がしました。
『さらば深川』ではいよいよ伊三次も覚悟を決めなければならない状況になりました。
 どの話もずっしりと心に残る話で、読み終わった後も余韻に浸ってしまう話ばかりでした。面白かったです。

0
2017年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトル通りの話の持っていき方だったが、多くの読者が納得のいく運びだと思う。文吉じゃなくても、伊三次のところに行きたくなるのは解るよ。護持院ヶ原では、柴田錬三郎著の眠狂四郎を思い出してしまった。

0
2011年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幻術遣いが出てきて、なかなかに面白かった。幻術遣いに御経を唱えて対抗するのがかっこよかった。さらば深川という題名からして、文吉と伊佐次にケリが着くとは思っていたけど、こういうケリの着き方だと思わなかった。良い方向に向かうと良いけど…。

0
2025年04月15日

ネタバレ 購入済み

やっと

伊勢忠のクソ野郎!見下げ果てた男だな!けど、それで、伊左次とお文が、所帯を持つ事になったのだから、それは、それで、良かったのかな?

0
2023年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

目次
・因果堀
・ただ遠い空
・竹とんぼ、ひらりと飛べ
・護持院ヶ原
・さらば深川

伊三次とお文はよりを戻し、それ以上にこじれていた伊三次と不破の関係も修復した。
おみつが嫁ぎ、お文の家に新しい女中・おこなが来るのだが、この娘がまたキャラクターが強くて面白い。
もしお文が芸者をやめたなら、彼女の出番はなくなってしまうのだろうか。
だとしたら、ちょいと惜しいな。

前妻や生みの親など、家族の話が多かった気がするが、「護持院ヶ原」である。
幻術使いのでてくる、ちょっと今までとは毛色の違う話なのだが、これがホラーのようなでも切ないような絶妙な読後感。
そして、伊三次が髪結いであること、不破が剣の使い手であることが活かされているところも、よい。

0
2020年08月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2017/12/3
「後悔はしませんのさ」かっこいいなぁ。
後悔してても後悔はしませんのさと言い聞かせているだけでもかっこいい。
私もそうしよう。
不破様ホントにどストレートに謝って驚きです。
その後の伊佐治の思いと不破様と涙のやり取りにも感動。
って言うか萌える。
やばい。
妖術使いとの戦いでお疲れのご様子やったけど、不破様大丈夫かな?
伊佐治とお文の祝言で今後の展開も楽しみすぎる。
祝言といえば初代女中のおみつが嫁に行って寂しく思ってたけど次に来たおこなも違うタイプでなかなかおもしろいし流石としか言いようがない。
伊勢忠はどうなったんだろう。
早く次読まねば。

0
2017年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昨今、江戸物は流行りらしいが、
江戸の町を舞台にしてはいるものの、
あまりにも時代考証無視し過ぎの化け物ファンタジー系や
人情噺というには薄っぺらいホームドラマ系が跋扈している。
それゆえ、あくまでもリアリティのある江戸の暮らし、季節感、人物に酔えるこのシリーズには、
種明かしのない幻術遣いはちょっとそぐわない気がして残念だった。

とはいえ、
文吉さんに黄前の良いところを見せたはずの伊勢屋が金を返せと言ってきたり、
酸いも甘いも嚙み分ける増蔵親分が昔の女房のためにお役目も妻子も捨てようとしたり、
死期の近い産みの親に手紙は出したものの、文吉は会いに行かなかったり、
それぞれ大事なものを助けるために燃え盛る火の中に飛び込んだりと、
人の心とは不思議なものとだと思わせる話は今まで通り。

文吉姐さん、はたして町屋暮らしのおかみになれるのだろうか。

0
2015年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

髪結い伊三次シリーズ、その3。


やっぱりね…という感じで、文吉に執心の伊勢屋が再登場。
タイトルから、深川の人々からスッパリ縁を切らなければならない事態になるのかとはらはらしていたが、そこまでではなく、むしろ伊三次とお文にとっては土砂降り降って地固まる顛末。

読むペースが先行して、感想書き忘れてた。

0
2018年05月24日

「歴史・時代」ランキング