【感想・ネタバレ】あの日の親子丼 食堂のおばちゃん⑥のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「食堂のおばちゃん」シリーズ第6弾。
ここのところ、自分たちと店の高齢化で、先行きを悲観するような描写も多かったが、万里がしっかりしてきたせいか、今回は二三の気持ちが落ち着いている気がする。

その万里、料理愛に目覚めた頃は、舞い上がってしまってやりすぎもあったが、今回はもう地に足がついてきたようだ
新規メニューばかりでなく、昔ながらのものも出そうと自分から言い出すとは、おばちゃん(私)感心した。

「うちの若頭が頼もしいので」と、二三がお客に言う時、以前はその言葉を万里にも聞かせることで励みになるように、という気持ちがあるようだったが、今は全くの本心なのだろう。

一子、二三、万里の三人で働いていると、おばあちゃん、お母さん、息子の、本物の家族のように見えてくる。
本物の家族なら自然に、店を継いでほしいという気持ちも出てくるだろうが、二三は、そういう気持ちで万里に甘えてはいけないと、自分に言い聞かせているようだ。
ちょっと切ない。


第一話 新年の鯖サンド
パン屋の姉弟、陰のあるバーのマスターなど、新規キャラ登場。
一子の鋭い勘が…

第二話 偽りの白子ソテー
タウン誌の取材の話と、万里に近づく女。

第三話 春の押し寿司
タウン誌の紹介記事のために、今は立派になった孝蔵の弟子たちが現れる。
本物の料理人の心意気に触れ、万里も感じるところあり。

第四話 負けるな、日向夏!
女狐の仕返しと、人気ブロガーの恩返し。

第五話 あの日の親子丼
マスターの人生が昭和のロマン。
昭和も、二つ昔の元号になってしまった…

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2019年09月24日

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