倉橋燿子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ終盤がとても大事な部分です。
パセリがついに出し抜いていたと思われたミモザの
決定的な弱みを握ることになるのです。
そう、彼女にかけているのは信頼できる仲間です。
確かにフラム国にはそれはそれはすごすぎるほどの
技術があるのです、ですがその一方で彼女には
本物の仲間はいないのです。
そう、ビスマルク・リンとてね。
それを自覚できるようになったパセリもすごいし、
この前の描写にあるレンゲの目を覚ます描写も
すごく心に刺さるものがありました。
何のとりえもないといっているけど
それが自覚できるだけでも十分すぎるほどよ。
そしてレンゲには正直な気持ちがある。
それはすごいことなんだよなぁ。
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Posted by ブクログ
まず、プロローグに引き込まれた。
主人公の柚の心情をつづったノート(?)がプロローグになっているのだけれど、そこに書かれている気持ちがぴたりとはまっていた。
人によって、場所によって、コロコロ自分が変わっているのを感じて、いつの間にか、なにが自分の気持ちなのか分からなくなることがある。
なんか、演技してるみたいで、周りに嘘言ってる気分になる時もあった。
だけど、この本を読んで柚の姿を見てたら、まずはそんな自分でもいいのかもって思った。柚みたいに、一生懸命になれるものを見つけて、これからゆっくりほんとの自分を見つけていきたいって思った。
友だちの葵ちゃんとの関係や、なんでも完璧なお姉ちゃんとの -
Posted by ブクログ
児童書だと思って、侮るなかれ。
女の友情のあれこれって、いつの時代もありますよね・・・。
悩んだり、迷ったり、比較して嫉妬したり。
それって小学生や中学生だけじゃなく、
高校でも大学でも、社会人になったってアレコレ悩みますよね。
主人公のユズちゃんが、女の子の友情で迷ったり、姉と比べられて落ち込んだり、好きな先輩の前ではうまく話せなかったりする姿に、
きっと誰もが共感し、私も同じ気持ち!とうなずくことが多いと思います。
人の目を気にして、相手に合せてしまうユズちゃんが、いったいどういう気持ちの変化を経て、友達と向き合っていくのか。
その姿は、社会人歴が長くなってきた私にも学ぶ点が多く、こ