CLAMPのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今巻で一気に歴史上のほかの人物が登場。歴史上の人物のビジュアルをどう描いてくるかが楽しみの一つにはなる。第六天魔王を巡った話が加速し始めるので、もうこの路線が好きな人にはたまらないだろう。ただ、話の展開が早い割には特筆すべきことも無いような気もして、次巻への準備段階という感じもある。
一番絶妙だと思ったのは周りの登場人物は歴史上の誰なのかどんどん出てくるのに対してメイン3人はそこがぼかされているという点。どんどん歴史人物が出てくることが次に誰が出てくるのかを期待させ、その上でメインの正体をなかなか掴ませずにやきもきさせ、推測したくなるように仕向けている。
神言の変な雅言葉がなかなか癖になる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近のCLAMPとは思えないわかりやすさで、歴史を現代に絡めたファンタジー物である。そういった作品は最近多いが、特に歴史上の人物の名を借りるだけに留まる作品が多い。この作品はしっかり過去の展開を混ぜているように感じられる。単純に自分自身の名誉欲や肉親への甘さくらいにしか思えない過去の為政者が血を重視した理由を設定に使っているのが特に興味深い。
CLAMPならではの美しい筆致が京都を舞台にしている点と、バトル展開に非常に良く活きている印象。最近の作品は演出含めてややこしかったのもあり、純粋に美しい絵を堪能するのにはもってこいの作風かと思える。
日常パートではマスコット的に機能するはなの位置づけが -
Posted by ブクログ
ひまわりの正体がテーマの巻ですかね。
各エピソードにひまわりの体質の伏線が散りばめられていたり。
まぁ今までもそういうのはあったんだけど。
水汲みのエピソードは、幽霊とか妖怪の話ではないけど、現代社会を警告する意味が含められてる。
本当にそんな事があるのかと思うけれど。
わたぬきが小羽ちゃんに夢飼いからもらった風船を渡すエピソードの最後の、小羽ちゃんが「その小指誰と指切りしたの?」って言うのに不気味さを感じたり。
わたぬきが弁当を小羽ちゃんに分けてたのが良かった。
ひまわりとどうめきでわたぬきの怪我の対価を払うってのがすごいなぁ。
どうめきの「でも弁当は3人で食うぞ」ってのが良かった。