神田橋條治のレビュー一覧

  • 神田橋條治 医学部講義

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    神田橋先生の、年に一度の九大医学部講義の記録。
    医学部生に向けたものだけど、対人援助職の人でもジーンときたり、悶々と考えさせられたりする内容なのかなと思った。
    鬼のように厳しい方なんだろうけど、人への向き合い方が何て素敵なんだろうと思った。

    ・精神療法とは広い意味で「自助の能力を本人の中に育てる」ということ。育てられた自助の能力が本人の自然治癒力と共同して大過なく生きていけること。
    ・うつ病になりやすい脳は生きがいを求める脳であるということがだんだんわかってきた。その人の性格がそうなの。
    ・修復活動の先端にあるのは、宗教と哲学の興隆であるように思う(2013)。

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    2025年09月12日
  • 神田橋條治 精神科講義

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    朝倉記念病院での神田橋先生の講演集。「神田橋先生の名人芸」、「神田橋マジック」の文言あり。
    まさに仙人、魔法使い。分厚い本だけど興味深く読めた。

    ・「相手にとってもよい時間が関係が過ぎていたのじゃないのかなあ、そうあってほしい」と願いながら、祈りながら、皆があの子に関わってきた、気にしながら関わってきた、そこから生まれる謙虚な優しさが相手を大切にする工夫の要点

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    2025年08月05日
  • 神田橋條治 スクールカウンセラーへの助言100

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    2008年から始まった創元社セミナー「かしまえりこのスクールカウンセリング・ケースカンファレンス」の宿泊研修で、著者の一人神田橋條治が受講者の質問に答えるかたちで語った助言の数々を、セミナー講師であるかしまえりこが「カウンセリングの技法」「治療論」「問題とされる行動」「発達の課題」「医療と薬」などテーマごとに分類し、それぞれの言葉によって連想される現場からの考察を解説として追加し、まとめたもの。
    卓越した治療観と臨床技法、子どもたちやその家族、教師に対する深い洞察が、学校という現場でこころの支援に携わる人たちに向けてやさしい言葉で語られる。そしてそれらの言葉を、まずは「こころの臨床」全般から広

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    2024年11月18日
  • 神田橋條治 医学部講義

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    「知らしむべからず、依らしむべし」シャーマン医者
    教祖にならず、共同作業の姿勢で絆を作る
    次は中井久夫

    フラッシュバック
    桂枝加芍薬湯+四物湯
    桂枝加竜骨牡蛎湯もしくは小建中湯+十全大補湯など

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    2024年07月03日
  • どこへ行こうか、心理療法 神田橋條治対談集

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    名人芸といわれるけど、ほんとに仙人、魔法使い、超能力者、この方々にはいったい何が見えているんだろう。
    心より言葉より体。わかったわけではないけど面白くてどんどん読み進められた。

    ・クライエントは治らなくても治療者は治る
    ・心理療法の根源にあるのはエンカウンターである
    ・人生は学問とか業績とかじゃないんだなということです。納得、自分の人生に納得することがいちばん大事なんだと、その先生から教わった気が僕はしていています。(村山)
    ・体の軸についてこの頃考えているのですが、おそらくそういうものが、その不調を調整できるようになると、それにつれて「心」も変わってくる。(成瀬)

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    2024年06月03日
  • 治療のための精神分析ノート

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    【目次】

    まえがき 

    I 精神分析の周辺

    アナログとデジタル
    出会い 
    自然は折り合う
    文化汚染
    いのち

    自然治癒力
    学習から文字文化へ
    文字文化の特質
    文字文化の挑戦
    フラクタル 
    認識から学習へ 
    再学習と脱学習
    二種の環界 
    臨界期 
    いのちへの援助VS人への援助
    病因・症状・治療 

    II 精神分析の入り口 

    治療や援助
    精神分析治療の骨格 
    無意識と意識と前意識 
    食と性 
    絆 
    退行
    三昧 
    自由連想 
    愛着障害 
    認識とコトバ 
    因果図 
    葛藤図 
    「と」 

    III 精神分析治療の世界 

    自由と不自由の往復 
    体験と観察 
    退行と自然治癒 
    現実と空想 
    週七回分

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    2024年04月15日
  • 複雑性PTSDとは何か 四人の精神科医の座談会とエッセイ

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    著明な精神科医4名による座談会。丁度1年前同じ内容がウェブ上で公開されていいたものの、ネット回線の調子が悪くて音声が聞き取り辛いところが多かった。そんなわけであまり内容が頭に入っていなかったので書籍化されて嬉しい限り。

    内容的にも素晴らしく、自分の臨床にも役立つことが多かった。

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    2022年04月25日
  • 神田橋條治 精神科講義

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    P:364 推定文字数:349440(20行×48字×P) 抜き書き:21988字 感想:2653字 付箋数:48
    (対ページ付箋:12.63%、対文字抜き書き:6.29%、対抜き書き感想:12.06%)

    ※付随して読みたい本
    登校拒否児への援助 稲垣卓
    精神症状の把握と理解 原田憲一
    大脳疾患の精神医学―神経精神医学からみえるもの 三好功峰

    「現場からの治療論」という物語(岩崎学術出版)
    スクールカンセリングモデル100例(創元社)
    うつ病治療―現場の工夫より(メディカルレビュー社)

    中井久夫の著書の中で、「芸術療法を言葉でやる」と発言するなど伝説的な精神科医の神田橋先生。幾つか著書を

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    2014年07月01日
  • 不確かさの中を 私の心理療法を求めて

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    初めて読んだ神田橋氏の本。対談形式であるが示唆に富んだトピックにあふれている。バウムテストの正しい書き方を教えると治る、というトピックが個人的に当時面白いと思った。今はうーん?と思うが。

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    2011年10月06日
  • スクールカウンセリングモデル100例 読み取る。支える。現場の工夫。

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    もっと早く出会っていれば良かった。
    事例研究もここまで集めれば凄い。

    本書の中でも「家庭訪問」と「躁うつ体質」に関する記述はとても参考になった。

    振り返ってみれば,「躁うつ体質」ではないかと思われる事例は少なくない気がする。これまでそういう事例は自分としては理解が難しかったので,こう考えることで少し視野が広がった気がする。

    また,身体の動きに着目して,動作法的な介入をしている事例がいくつか掲載されていたが,このような見立てと介入も未知の領域だった。自分にはまだそういうことは出来なさそうだが,こういう切り口もあるのだと参考になった。

    他にも,医師に診断の修正を進言するあたりは少々驚いた。

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    2010年01月27日
  • スクールカウンセリングモデル100例 読み取る。支える。現場の工夫。

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    私の最初のカウンセリングテキスト。

    子供を見る視点が驚くほど変わる!

    くわしく、分かりやすい。現場がわかる。

    一歩、前に進める本。

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    2009年10月04日
  • スクールカウンセリングモデル100例 読み取る。支える。現場の工夫。

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    とっても参考になった。もちろんこの通りにはいかないけど、日々起こる「この時どう振る舞おう」という場面での引き出しが増えるように思う。カウンセラーとしてはもちろん、かしまさんの細やかな気配り、見習いたいです。

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    2009年10月04日
  • 不確かさの中を 私の心理療法を求めて

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    神田橋先生と滝口先生の対談本。装丁が美しいです。神田橋先生の育ちのよさが全開で個人的にはそういうの大好きですから☆5つ。勿論内容も良いですよ。

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    2009年10月04日
  • 神田橋條治 スクールカウンセラーへの助言100

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    タイトルの通り、良い助言を授けてもらった読後感です。
    スクールカウンセラーでなくても、教育業として子どもたちをケアする立場の人なら、この本から何かしら受け取ることができると思いました。
    どうしたって子どもと関わることのメインウェポンは言葉になるのだから、それに敏感になることを忘れてはならない、明確な論理を組み立て扱わなければならないということを受け取りました。

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    2025年01月12日
  • 神田橋條治が教える 心身養生のための経絡・ツボ療法

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    神田橋先生は自然治癒力にも関心を持たれていて、その中の一つが「鍼灸」。
    30年前(2020年発行)から「経絡・ツボ」も感知できるようになったと。先生すごすぎる。
    本の中身は自分でできるものもあるけど、ほとんどは修業しないと、というかしてもできないのでは…。
    「治療芸」の保全、まさにその域に達している芸の説明でした。先生すごいなあ。

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    2023年10月03日
  • 神田橋條治 スクールカウンセラーへの助言100

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    神田橋先生の患者さんに対する診かた、言葉は、いつも心を揺さぶられ、改めて現場の臨床に生きる気がする。そして、その言葉からのさらに深い連想をされる著者の言葉に心が開かされる。良い読後感を久しぶりに味わった。

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    2022年10月07日
  • 複雑性PTSDとは何か 四人の精神科医の座談会とエッセイ

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    ICD11にてあらためて再評価された「複雑性PTSD」。精神医療を当たり前に出来るようにされている原田先生が座長?として、4人の精神科医の座談会とそれを補強する形で、エッセイを寄稿され、最後に原田先生の「複雑性PTSD」に対する考え方の変遷や現在の治療について述べられたものである。座談会はPTSD研究の第一人者である飛鳥井先生、稀代の先進療法家、神田橋先生、ACTから最近はODで有名な高木先生と多士済々のタレントをそろえての対談本でつまらないはずがない。まず飛鳥井先生から「型」の話があり、神田橋先生より「型」崩しの話、神田橋先生からコモンセンスサイキアトリーと言われる高木先生の意外?と基本的な

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    2022年08月31日
  • 神田橋條治 精神科講義

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    読んでいる中で、どんどん頭の中で思考が動き出してしまって、なかなか読み終えることのできない一冊でした。

    気付きがたくさん、
    導き出される思考がたくさん、
    うまく想像できないこともたくさん、、

    多くの学びと課題に出会えました。

    バランスを考えること、
    全体を見ること、
    自然治癒力を大切にすること、
    しっかりとした「知識」と「技術」を身につけて、そして手放すこと、

    私はまだまだ基礎力が不足しているので、もっともっと学びたい!と思いました。

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    2013年10月12日
  • 神田橋條治 医学部講義

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    神田橋先生の最新刊です。九大医学部でずっと続けられている講義を概ねここ10年ほどの物を集めたものです。「精神療法」についての講義ですが、「人間学」と言っても良い物です。神田橋先生の本は読むと頭が忙しくなります。読んだ後でも頭が忙しくなっているので感想が述べにくい特徴があります。基本は、その人の自然治癒力を大切にし、その人の持っている素質が自由に羽ばたける援助をするのが、神田橋先生の精神療法論の基礎と思います。ただそれを実践で行うのは難しく、先生は常に考えておられ、その考えをこのように披露されているわけです。

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    2013年10月02日
  • 神田橋條治 精神科講義

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    神田橋先生の割と新しい本です。25年間の講義録集で、その後の著作になる前の発想集と著者も言われているが、原酒のような味わいがある。これまでの著者の著作の変遷が時代の変化とともにわかる作りになっている。そのため後半は漢方、整体、鍼灸の話になっていくが。この辺りは今一つ今でも理解できにくいところではある。前半部分は精神療法の関わりの基礎の部分を述べられており、改めて基本に立ち返らせる気分になる。印象に残っているのは、「痴呆」老人への対応で、「相手の人と自分とが過ごした関係とその時間が、まず自分にとって価値のある過ごし方だったと感じられることが、何より第一です。その上で、その同じ関係と時間が、相手の

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    2013年02月13日