神田橋條治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オカルトっぽい記述も多々あれど、職人技というのはこういうものなんだろうと思わせる。まあ、筆者自身が、「ボクの根底にあるロマンは、結局は魔術師とか超能力」と言い放っているわけで、清々しい。
結局のところ、医療の不確実性の中で、患者との関係性をどのように築いて行けばよいのか、という技の紹介と思われる。
最も納得したのは、近頃の青少年の患者に「物差しとしての自己」が非常に薄いということ。自己の中に侵入してきた流行が物差しとなって、外側の尺度によって自己占領されているからアイデンティティができない。「自閉する能力」「豊かな充実した社会的引きこもり」にする方法を考えようという主張が面白かった。パソ