竹内真のレビュー一覧

  • 文化祭オクロック

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    ラジオ好きなせいか好印象で入り、そのまま勢いで読みきれちゃいました。このテンポの良さは〇。

    学園祭、いいなぁ。

    後で気づきましたが、本作者2冊目でした。前のが合わなかったので、後から気づいてよかったかも^^;

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    2018年05月17日
  • リノベご飯のレシピ帖 シャケの焼漬からこねつけバーガーまで

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    巻末にレシピが掲載されている小説で、高田郁の澪つくし料理帖と同じく、自分で作りたくなり、実際作ってみた。ツナのナメロウが手軽で簡単で美味しい。

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    2018年05月13日
  • じーさん武勇伝

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    孫の視点から語られる、じーさんの一代武勇伝記。
    屈強な畳屋職人のじーさん。そんなじーさんが、ある日、孫の小学校時代の担任で40歳も年下の女性と結婚をする。
    放蕩癖のある父親はすぐに、どこかに消える。ひょんなことから占い師のばーさんと知り合い、その齢百を超えるばーさんの祖父が残した莫大な金銀財宝が眠る沈没船がサイパンにあるので、見つけ出すことに。

    鮫を殴り倒し、跳梁跋扈する海賊と格闘し、果ては世界の軍部を動かし、誘拐された妻と息子を助け出す、畳職人の冒険譚。

    ハートフルな一冊でした。

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    2018年01月07日
  • じーさん武勇伝

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    ネタバレ

    カッチョエエじじいを書かせると竹内真はホンマに上手い。そんな竹内真がじじいにを主人公にして痛快アクション小説を書いたら、こうなったって感じの作品。

    手軽に気負わず読めるので、軽いモンや気晴らしが欲しい時にぴったり。沈没船からお宝を引き上げるあたりでちょいと中だるみするのもご愛嬌。国際謀略小説的な展開でもフワっとした歯ごたえなのも味である。

    カレーライフ、インザルーツほどの余韻や読みごたえはないが、さっぱり味のじじい小説を求めてる人(おるんかそんな人?)にはこっちの方をお勧めしたい。

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    2017年12月08日
  • シチュエーションパズルの攻防

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    ネタバレ

    ライとなパズル。
    探偵役である珊瑚朗先生が粋。単なる謎解きではなく、そこに誰もが素敵に見えるような、そんなオチをつけてくれる。
    銀座のバーを舞台にしているだけに、男女の話も出てくるが、あくまでも軽やかで、珊瑚朗先生が女性を立てる姿が良い。
    それに比べると真実にこだわる主人公のボーイはまだまだ青い。
    続編があるようだが、取り敢えずお腹いっぱいになった。

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    2017年04月18日
  • ディスリスペクトの迎撃

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    ネタバレ

    〇 概要
     銀座にある文壇バー「ミューズ」には,大御所ミステリ作家の辻堂珊瑚朗,藤沢敬五といった面々が現れる。彼らは,さまざまな謎や事件について,鮮やかに推理する名探偵でもあった。ボーイである了の目を通して描かれる日常の謎系の短編ミステリ集。「シチュエーションパズルの攻防」の続編

    〇 総合評価 ★★★☆☆
     全編を通した謎はないものの,全編を通じ「海無し県殺人事件」のバラエティー連動企画の映像化という軸が存在する。その軸をベースに,いわゆる,日常の謎といった謎と解決が示される。
     前作以上に辻堂珊瑚朗のライバル,藤沢敬五が頻繁に登場する。二人で会話を進める中で謎解きが進むという展開が多い。

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    2016年12月26日
  • ホラベンチャー!

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    洞山真作は30歳、無職。
    法事で帰省中に、口うるさい親戚たちに責められ煽られ、弾みでついベンチャー起業を宣言してしまう。
    やんやの喝采に焦るものの、時すでに遅し。
    やむなく起業という荒波に漕ぎだすことに……。
    はたして、真作の人生を賭けた航海の行方はいかに!?
    涙と笑いのエンターテインメント起業小説。

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    2016年08月12日
  • 文化祭オクロック

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    ネタバレ

     東天高校の文化祭を舞台とした青春ミステリ。青春ミステリといっても,ミステリとしての側面は弱めで,この作品の主たる謎は,「DJネガポジ」の正体は誰か?という部分である。
     青春ミステリの「青春」の側面は,盛りだくさんである。野球部の元エースである山則之の斉藤優里への恋心,自分の投げたボールで壊れた大時計を改めて動かそうというチャレンジ,東天高校の文化祭の各種イベント,そしてこれらを盛り上げるDJネガポジによるラジオ放送…。すっかりおっさんになってしまった社会人にとっては,完全なるフィクションの世界として,気楽に楽しむことができた。こういう作品を,高校生時代に読んでいると,作品に登場する主人公,

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    2016年08月04日
  • ホラベンチャー!

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    はずみでうっかりベンチャー起業をしてしまった主人公のちょっとコミカルなエンターテイメント起業小説。

    いろいろとうまくいきすぎなきらいはあるものの、お話としてはなかなかおもしろかったです。起業うんぬんを物語にするとどうしてもとっつきづらくなるからこれくらいエンターテイメントしていたほうが読みやすくて自分は好きです。途中途中挟まれる一族のホラ話伝説もいいアクセントや伏線になったりもしてるし。
    池井戸潤のやわらかビジネス小説をもっとやわらかくしてエンタメにした感じ。

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    2016年05月13日
  • シチュエーションパズルの攻防

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    竹内真による、安楽椅子探偵の連作短編集。
    舞台は文壇バーで、探偵役はミステリ作家。
    タイトルから少し捻ったものを想像するが、中身は古典的で割りとストイックな安楽探偵もの。ただし書き口はライトで読みやすく、登場人物も喜劇的な雰囲気にマッチしてるので、負担なく読める。
    表題作は気にはいったが、求めていたものとは少し違った。
    3+

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    2016年01月31日
  • ディスリスペクトの迎撃

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    竹内真の文壇バー安楽探偵ミステリ。シリーズ第二作。
    小洒落た装丁に負けない、ポップながらセンス溢れる短編が多くてよい。
    大きい興奮こそないものの、オチが読める作品がほとんどない。
    「ファンサイトの挑戦状」がとてもよく、使い古されたトリックを使うミステリを作中作とすることで、そのトリック自体に価値を加えており、メタフィクションものとして非常に理想的なものだったと思う。
    3+

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    2016年01月31日
  • 図書室のキリギリス

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    仕事が変わってちょっと本を読むスピードが落ちた。
    この本はランキングを物色して、皆さんの評判が良さげだったので買ってみた。
    夫が失踪し離婚が成立したのを機に、学校司書として働きはじめた詩織。元々本好きなこともあり、丁寧な引継ぎ書を残してくれた前任者を探し訪ねたり、生徒が持ってきた本のことを調べたりする内に、司書の仕事にやりがいを覚えるようになって…というお話。
    お話の中で色々な本が紹介され、本を読みながら他の本を読みたくなったりする。
    出てくる人は皆善意の人々で、お話もうまいこと進んで、全体に些か薄味な感じはするものの、それでも最後のブックトークは生徒たちの心情が伝わってきて、なかなか良かった

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    2015年11月23日
  • 図書室のキリギリス

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    夫が失踪し独身になった詩織さん30歳が高校の図書室のなんちゃって司書になって。。。。というお話。
    図書委員の高校生たちや校長先生、前任の学校司書など魅力的な人々が登場します。そして高校生たちの中で行われるブックトーク活動。その中で様々な本が紹介されて行きます。
    ただ、多くの要素を込めすぎ、全体の印象が希薄です。竹内さんの「本の紹介」を物語化することを目的にしたような、ストーリーより本の紹介の方に力が入って居る感じがします。さらには主人公の詩織さんの持つ特殊能力などと言うものも混ざりこんで。これは無くても良かったんじゃないかな。
    もっと紹介本を絞り込んで、その分ストーリーをしっかり描き込めば、も

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    2016年05月15日
  • シチュエーションパズルの攻防

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    ネタバレ

    竹内真という名前は聞いたことがなかったが,本屋さんでたまたま見つけて,裏表紙に載っている解説を見て購入した作品。5つの収録作品からなる短編集。登場人物などは共通だが,北森鴻の共犯マジックや,若竹七海のぼくのミステリな日常のように,全ての短編を通した謎が存在するわけではない。いわゆる,日常の謎系のミステリであり,探偵役は,辻堂珊瑚朗というミステリ作家である。銀座に辻堂珊瑚朗やライバル作家である藤沢敬五が訪れるバーが存在し,主人公は,そのバーのママである佐貴ミーコの甥である大学生。バーに務めるホステスが目撃する拉致事件の真相を辻堂珊瑚朗が推理する話(1話:クロロホルムの厩火事),銀座の伝説となって

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    2016年10月29日
  • イン・ザ・ルーツ

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    戦後をジャズトランペッターとして自由奔放に生きた祖父は、何処か「東京バンドワゴン」の我南人を思わせます。
    600ページ近い長い物語は、祖父から3人の孫たちに生前に形見分けされた根付を通じて祖父の祖父の代まで遡り、5代にわたる家族の年代史であり、孫たちの10数年わたる成長記でもあります。

    なかなか良い話なのですが、やや冗長感があります。
    それは家族以外の人物造形がやや浅いこと、ミステリー仕立てで同じような推理が何度か語られることによるものと思います。
    もう少し整理して、孫たちの周辺人物をきっちり造形できれば、もっと良い物語になったとちょっと残念。

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    2016年05月15日
  • 自転車少年記―あの風の中へ―

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    ネタバレ

    少年から大人になるまでを自転車との関わりを通して爽やかに描かれていた。

    その時は強く感じない出来事が、それぞれの人生上の岐路だったりするんだよね。

    終わった青春、されどこれからの長い人生。さーて、どう自転車と走ろうか。

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    2014年11月12日
  • 文化祭オクロック

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    高校の文化祭1日を群像劇で描いた青春ミステリー。

    文化祭ならではのお祭り騒ぎのドタバタ劇と
    高校の中にある壊れた時計塔にまつわる謎、
    そして文化祭方法のDJを担当するDJネガポジの正体
    という3つの柱で成り立っている作品だけど、
    ミステリー要素は薄めというか、オチも謎も
    そんなに特筆すべきものでもないため
    文化祭の雰囲気を楽しむための作品として見るべきか。

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    2014年06月28日
  • 自転車少年記―あの風の中へ―

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    自転車をきっかけとした友情・恋愛・成長のお話しです。初めて自転車に乗れた時の感動、自分の知らない世界を切り開く時のワクワク、挑戦し成長する事への喜び。老人の言う"つらい思い出だって宝物になる"、"諦めないでいられるのは、きっと幸せなことなんだろうなぁ"という言葉が頭に残りました。
    自転車を趣味にする人の気持ちが分かった気がします。

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    2013年04月26日
  • 自転車少年記―あの風の中へ―

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     僕らが子供のころの移動手段は自転車だった。というかそれしかなかった。小学生低学年の頃の自分にはとなりの町に自転車で行くことすら「冒険」だった。

      しかし、大人になるにつれてこの乗り物は「遠いもの」になっていく。私自身もそうだった。
     
      この「自転車少年記」は自転車に乗っていた頃の「子供心」をいつまでも持ち続けて大人になっていく人たちの物語だ。

      一般的には「大人」と「子供」対比は「子供」に軍配があがるに違いない。なぜならば、大人になると責任や人間関係などが重くなり、子供の「無邪気さ」がいっそう尊く感じられるからではないかと思う。

      でも、この物語は大人になることが楽しいと思わ

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    2012年12月21日
  • 自転車少年記―あの風の中へ―

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    題名からも分かるとおり青春小説です
    若い時の挫折、苦悩、恋愛、友情などイロイロ
    これも、ドラマになっていたような気がします

    最近の書店で何気なく平積み本を買うと大抵メデイアミックスで買わされているパターンのうちの一つ

    それに関してはイロイロ嫌な面も有るけど、ま、仕方ないか、と思えるうちに書店の形も変わって行くんだろうなぁ

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    2011年06月19日