竹内真のレビュー一覧
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ネタバレ前半は本にまつわるちょっとした謎を解決する、プチ推理モノ。
1章ごとに1つの謎が出てきて、かつ1冊を通して主人公の成長が垣間見えるという構成が袖木麻子さんの「ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)」を思い出しました。
後半は登場人物たちがブックトークをしているのですが、そのイベントに参加しているような気持ちになれました。
主人公は高校の図書室で働くことになった”なんちゃって司書”。
学生時代から図書室が好きだった私にとってはある意味「憧れの存在」です。
自分の通っていた高校の「司書さん」(←今となっては学校司書だったのか、司書教諭だったのかわかりませんけど)をふと思い出しまし -
Posted by ブクログ
素人の学校司書と言いつつ、すごい読書量と豊富な知識を持つ主人公。さらには特殊な能力も効果的に活用して、あっという間に司書としての存在を確立していく。
竹内真さんのサクセスストーリーは元気のない時にパワーがもらえる話が多いので、今回もそれを期待して読んで、それなりに楽しめた。
図書室に来る生徒だけでなく、友人つぐみ、元夫、校長先生、若森先生、永田さんなどとの関係にもう少しふくらみがあるかと期待したけど、本によって成長する高校生が主役ならばこれもありかと納得。
巻末付録として、文中に出てきた作品の解説があったが、残念なことに手に取ったことのある本がほんのわずか…私の読書なんて、本当に一部の一部なん -
Posted by ブクログ
じーさんの体力、行動力、生命力ったら、人知を超えています。
あ、腕力も。
破天荒とはまさに、じーさんのためにある言葉。
若かりし頃、銀幕のスターだった婆ちゃんにひとめぼれ(もちろんスクリーン越しに)したじーさんは、撮影所から婆ちゃんをさらってしまう。
ことほどかようにじーさんは、思ったことを、後先考えずに行動し、なしとげてしまうのである。
戦死したはずのじーさんは、お葬式も納骨も終わった後、ぴんぴんして帰ってきた。
40歳以上も年下の新妻と新婚旅行を兼ねてサイパンへ行き、遭難してしまったじーさん。
鯨の群れに襲われ、嵐に巻き込まれ、何カ月も行方不明で…。
もちろんぴんぴんして帰ってくるの -
Posted by ブクログ
【本の内容】
あの日、僕は、親友の草太、伸男と、自転車で走り始めた。
生まれ育った南房総の風ケ丘から、目指すは大都会・東京。
新世界への旅立ちだ。
喜びや挫折を味わいながら、僕らは夢に向け、ペダルをひたすら漕ぎ続けた。
仲間と、東京から日本海を目指す自転車ラリーを完走した。
もちろん素敵な恋もした。
単行本版『自転車少年記』の構想を元に新たに書き下ろされた、爽快無比の成長小説。
[ 目次 ]
[ POP ]
自転車を軸にした、恋あり、笑いあり、涙ありの青春小説。
爽快感抜群で、面白い。
文体自体も平易で読みやすく、あっと言う間に読み切れ、気楽に楽しめる。
読後感は、人生 -
Posted by ブクログ
とある家族のルーツとそれを紐解く鍵となる根付についての物語。
根付:ポケットのない和装の時代によく使われていた、
現代で言う携帯ストラップに近いもの。
ジャズトランペッター、サニー多々良はある日、孫3人を集め、
生きているうちから彼らへ自分の形見分けをすると言い出す。
冷静で堅苦しい父と違い、奔放で遊び心溢れる祖父が大好きな彼らは
差し出されたトランペットケースの中に集められた「根付」の中から
それぞれひとつだけ形見を選ぶことに。
3人が形見を選ぶ際、祖父は「それぞれの根付には物語がある」と言い
彼らにゆくゆくはそれぞれの物語を見つけてほしいと願う。
そして、アメリカへの旅行中に飛行