竹内真のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本を触ると人の思念を感じる事が出来る詩織。
夫が失踪して3年、離婚が成立したのをきっかけに、学校司書として働きだします。
生徒達と本を通して生まれていく交流に心温まり、日常の謎解き要素がたっぷりあるので、一緒にワクワク考えたり、一気に読み進められました。
何より本の楽しみ方の幅広さを改めて知れた事が、
☆5つの理由です。
作者がそのタイトルをつけた理由を考えたり、
関連する本を読んで世界観をより深く理解したり、
1冊の本をじっくり楽しむ方法がたくさん出てきて、
速読気味の私には目から鱗!!
特に、一つの本を色んな役割分担で検証して、深く理解する「リテラチャーサークル」とってもやりたくな -
ネタバレ 購入済み
自転車愛に溢れている物語
初めて補助輪を外して自転車に乗れた時の感動、新しい自転車を買った時のワクワク感、友だちと一緒にサイクリングに出かけた時の未知なる冒険への高揚感、彼女と二人乗りして走るトキメキ感。小さい頃に誰もが経験した感情を大人になってもずっとキープしてる登場人物たち。八王子から糸魚川までの300キロの道のりを1日で走破した草太。別れた彼女とよりを戻すために千葉から仙台まで自転車で会いに行く昇平。自転車を通して紡がれる友情や愛情。登場人物のすべてがいい人たちで溢れている。最初から最後まで爽快感と自転車愛に満ちた物語。
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Posted by ブクログ
ネタバレ自転車には非常に興味があって、高校時代には200キロ程度のサイクリングにも行ったりしたし、30代のしばらくはクロスバイクで自転車通勤もした。だが最近は他の趣味に時間を取られて、きちんと自転車に乗る暇がなく、せいぜいママチャリでジムに行く程度。
でも、自転車って乗ったら絶対オモロいと思うねんなぁ。人間の脚力だけで時速60キロくらい出せるなんてそうそうない(あとはスキースノボくらいか?)し、エコだし、乗り物であり、スポーツであり、実用であり、趣味であり…
そんな自転車とともに人生を送る主人公昇平の物語。とはいってもガチな自転車競技のシーンはなく、生活の中に自転車が寄り添っているという感じ。その