的場昭弘のレビュー一覧

  • いまこそ「社会主義」 混迷する世界を読み解く補助線

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    ネタバレ

    以前神保町で『マルクスだったらこう考える』を読んで、的場さんの存在を知り、興味を持った身として、現在の的場さんの思想を知りたくて読んだ一冊。
    池上さんの知識量もさることながら、改めて的場さんの経済学的・哲学的・歴史的知見の幅広さに感銘を受けた。
    ここからはネタバレだが、的場さんの思想は、地方分権型社会主義、らしい。詳しくは書いていないが、斎藤さんの脱成長コミュニズムに出てくるアソシエーショニズムやミュニシパリズム、シューマッハーの社会主義と大差は無いのだろうと理解した。
    次は是非若手マルクス学者の斎藤さんとの対談本を出して欲しい。

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    2022年05月08日
  • 資本主義全史

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    的場昭弘(1952年~)氏は、慶大大学院経済学研究科博士課程修了、東京造形大学助教授、神奈川大学短期大学部教授等を経て、神奈川大学経済学部教授。専門はマルクス研究、社会思想史。マルクス研究関連の著書多数。
    本書は、19世紀のヨーロッパに始まった資本主義が、20世紀の社会主義との競争に勝利しながら、21世紀に入った現在、その限界に突き当たっているように見える中で、その歴史をまとめたものである。
    私は従前より、世界に広がる格差と、それを生み出す資本主義に問題意識を持っており、水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』、トマ・ピケティ『21世紀の資本』、ジョセフ・E・スティグリッツ『これから始まる「新し

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    2022年05月01日
  • いまこそ「社会主義」 混迷する世界を読み解く補助線

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    社会主義ばんざい! な内容ではまったくない。世界各国のコロナ対策を検証し、現在の資本主義・自由主義経済の問題点を洗い出していく対談本である。当たり前の話だが、やることなすこと全て上手くいく理想郷など、存在しないと思わされる。前進よりも漸進が大事だな。

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    2021年11月23日
  • いまこそ「社会主義」 混迷する世界を読み解く補助線

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    ネタバレ

     検証を拒むことの危険。歴史に学ばないことの愚かさ。
     なぜこのような赤字体制に陥ったのかを、政府は、誰も説明しようとしない。本当に奇妙で恐ろしいことだ。
     社会民主主義的な「余裕」を無くしたことが、現代日本の脆弱さにつながっている。
     
     この本からも、社会主義の理念と、共産主義国家体制の違いを再認識する。
     

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    2021年03月18日
  • いまこそ「社会主義」 混迷する世界を読み解く補助線

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    あまり好きではない池上彰とよく知らない的場昭弘の対談本。「社会主義」についてなにを語るのか???
    勉強にはなったなあ。世界のなかでのもろもろの社会主義の形に興味がわいた。

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    2021年02月13日
  • 超訳「資本論」

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    『資本論』第1巻に何が書いてあるかを、各章各節をとばすことなく順に解説している。『資本論』がどんな書物であるか、そのイメージをつかむのに便利な本である。

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    2017年11月29日
  • 「革命」再考 資本主義後の世界を想う

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    資本主義は外部を必要とする。空間的(領土的)な限界、資源(食料)の再分配の限界、資本主義は自壊の道を進んでいる。

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    2017年04月05日
  • 超訳「資本論」

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    わかりやすいし、各章ごと一つ一つを要約していく形のおかげで資本論の構成や章の順序もわかってよかった。マルクスの先見性と分析力にただただ驚嘆。著者も述べていたがやはり資本論を少しずつ読まねばならぬと感じた。

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    2012年12月17日
  • マルクスだったらこう考える

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    著者は真面目に書いているが、真面目で分かりやすいがゆえに、共産主義のいかがわしさがよく伝わってくる。

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    2011年07月17日
  • ネオ共産主義論

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    マルクスについての啓蒙書が多い筆者が「共産主義」という大きなテーマへ新書で挑んだ作品。読みやすさ、丁寧な解説、まとめへの流れなどレベルは非常に高い。共産主義を『旧約聖書』やユートピア思想とくっつけて議論する辺りなど流石である。

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    2011年06月08日
  • ネオ共産主義論

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    [ 内容 ]
    共産主義は悪魔の思想か?
    世界的難問への最終解答か?
    今21世紀の視点で問い直す。

    [ 目次 ]
    序章 共産主義の五つの問題
    第1章 共産主義と社会主義とはどう違うのか
    第2章 共産主義のルーツはどこにあるのか
    第3章 共産主義にはどんなものがあるのか
    第4章 共産党とは何か
    第5章 共産主義社会を実現するのは誰か
    終章 ネオ共産主義論

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    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参っ

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    2011年04月12日
  • 超訳「資本論」

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    廣松さんの本に比べるとベースになるはずの概念の説明がわかりにくく、そこだけはもういっそとゆうことでさっさか読んでしまった。
    ただ資本論にそって解説していく本ってゆうのは初めてで、資本論一巻にどのようなことが書かれているかとか、どうゆう流れなのかとか、そうゆうことを知ることができたのはよかった。
    また後半部の社会の実態の分析については、近代社会の底辺がどうだったのかとかを知るうえでも役に立った。
    またマルクスが未来をどう見たかとゆうことも書いてあり、やっぱり細かいところはわからんけど大まかなところではおれはマルクスの予見に共感するところが多いことを再確認した。

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    2010年05月29日
  • マルクスだったらこう考える

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    色んなマルクス解釈を読みたいと思って、手にとったのがコレでした。
    今まで読んだマルクス関係の本で一番読みやすかったです。新書でもわかりにくいのはわかりにくいけど。
    的場さんの考案する21世紀型マルクス。
    面白かったです。

    この本を読んでも、他のマルクス研究の本を読んでも、マルクスの言う幻想の共同体がもし実現するとしても何百年先の話なのかなぁと思ってしまいます。
    国境を越えた市民の連帯。
    資本という概念自体をなくす。
    ならば私たちは将来の子孫たちの幸せのためにその前提、前段階であるグローバル資本主義によって苦しめられるまま仕方ないのか。

    まぁまだマルクス主義というものをきちん

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    2010年04月09日
  • マルクスだったらこう考える

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    2008/1
    現代でも使えるマルクス論。
    導入部分でマルクス経済学のことを茶化しつつも、自然にマルクスの考え方の世界に引き込んでくれる。経済学を敬遠している人におすすめできる一冊。

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    2009年10月04日
  • 20歳の自分に教えたい資本論 現代社会の問題をマルクスと考える

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    マルクスの資本論を現代社会におきかえて分析する一冊。

    その通りになるかは別として、斬新な試みだと感じた。

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    2025年10月17日
  • 資本主義全史

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    資本主義の歴史から近代史を学んでいこうという試み。

    特筆すべき内容はなかったものの勉強にはなった。

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    2025年10月17日
  • 明日を生きるための資本論

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    格差社会で生きるために、資本主義とはどんなものなのかを『資本論』(主に第1巻)を通じて学ぶ。しかも本書の場合、図解の掲載によって単に読んだだけでは理解できない用語をイメージしやすいように工夫されているので、入門書として最適である。

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    2025年04月13日
  • いまこそ「社会主義」 混迷する世界を読み解く補助線

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    コロナ禍にさまざまな価値観が変わった今、改めて社会主義を考える。
    社会主義といっても、中国、旧ソ連、旧ユーゴスラビア、キューバなど国によっての違いを学べた。

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    2025年01月18日
  • いまこそ「社会主義」 混迷する世界を読み解く補助線

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    池上彰とマルクス経済学者である的場昭弘の対談本。資本主義の行き詰まりから注目度の高まる社会主義。これらイデオロギーの問題点を追求する。

    ネクタイをした単純労働のプロレタリアート。経済成長を原動力とする資本主義において、社畜たちはその歯車となり、労働に一生を費やす。商品はやがて成熟して凝り固まり、イノベーションを起こさずに定量消費の世界に行き着けば打ち止め。経営者と労働者の差のついた利益配分が蓄積する事で益々格差は拡大するのみで、救いがない。しかし、イノベーションが続けられるならば、常にそこには大貧民の革命可能性は残るはずだった。しかし、そうしたスタートアップにも限界があり、大多数は歯車のまま

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    2024年03月16日
  • 20歳の自分に教えたい資本論 現代社会の問題をマルクスと考える

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    僕は資本主義について勉強不足なのでわからない部分もありましたが、きっと読みやすい本なのだろうなというのは終始感じました。

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    2023年01月10日